2013/08/22 23:09
人生には無駄がない

西田さんは続けます。

「ぼくはよく、80点でいいから
 長続きしようね、と思っています。

 新潮社の矢野さん(編集者)が、
 『150万部売れて
 3〜4年で忘れられてしまう本よりも
 年に3000部でも
 20年かけて6万部売れる本を作りたい』
 という言葉をおっしゃっていました。
 実際、矢野さんは、椹木野衣さんの著書で
 20年かけて6万部を達成した本を
 編集しておられます。
 そんなふうに毎年必要とされる本っていいですよね。
 大当たりするよりも、すくない部数で
 長く売れ続ける生き方がいいとぼくも思います。
 長くやってると、信じられないくらい
 たのしいことが起こるものです。

 結局のところ、最初のほうから言っているように
 自分が正しいと言える生き方をしたいんです。
 
 スティーブ・ジョブズが講演で
 人生には少しも無駄がない、と言っていましたが、
 それを聞いて
 『じゃ、俺のいまやってること、無駄じゃないんだ』
 なんて解釈する若者がいたらそれは大まちがい。

 ジョブズは、自分を活かすように、
 仕事を作っていったんだよ、
 人生の無駄がないように、自分が正しいように、
 作っていったんだってこと。
 それが重要なのです」


2013/08/22 23:32
質問コーナ−1

では、ここで、
質問コーナーにまいりましょう。

「答えられるカナー」

お願いします。

「うっかりミス」にとても困っています。
出来た! と思って見直しても
違いが判らないのですが、
あとで回答欄を見てみると
それは違うだろう、という足し算の間違いや、
選択肢の間違いをしています。

勉強以外でも、うっかりなミスが多いです。
注意している、はずなのに、
注意出来てないところで間違うなら
予防できないじゃない、と、思ってしまいます。
少しでも減らす方法はありますか?
(た)


<西田先生の答え>
うっかりミスはうっかりしているからやるわけです。
これはね、まぁ、あきらめるとよいと思います。
ぼくの父は、出かけるときに毎回
忘れものをして2度ほど家に戻ってきます。
それは、同じように、ぼくもやってしまいます。
これはどういうことかというとね、
「行く、という行為をしないと
 思い出せないことがある」
ということなんですよ。

出版の仕事をするようになって
仕事上でのうっかりミスは減ってはきているけど、
いまだに忘れものはします。しょうがない。

回答欄を見なおして思い出せるんですから、
それがひとつのアドバンテージです。
けれども、
ホントはできていたのに、という人と
できている、という人の差は大きいことは確かです。
それは、決定的な違いです。


2013/08/22 23:48
質問コーナー2

では、もうひとつ、お願いします。

「いけるカナー」

ノートの使い方がわかりません。
看護専門学校受験を控えています。
科目は、現代文(古文、漢文除く)、数学?・A
英語です。
ただ、らくがき帳的にに繰り返し書くだけなので、
書いてはポイ、書いてはポイ
手元にはなにも残らない状態です
覚え方やノートの活用の仕方、
役に立つように見返せる
ノートの取り方が知りたいです。
(watatumi)


<西田先生の答え>
ぼくも、学生のときに
ノートを使い切ったことはありませんでした。
書き出しが気に入らなくて、破ったりしていくうちに
どんどんノートがうすくなっちゃってね。
だから、きちんと記入している人の
ノートってのぞきたくなります。

ノートをきちんとつける才能は
いまでも身につけられてないんだけど、
ノートって、勉強そのもののためというよりも
自己満足のため、
自分でここまでやったんだと思えるための存在として
とても大切なものだと思います。

大人になって、
ノートをうつくしくつけることよりも、とにかく
「使い切る」ということをはじめました。
その満足感のほうを優先してみたの。

「こんなに雑でいいのか?」「読めんの?」
とか思うんだけど、
ところが、偉大な人のノートって意外と
すごい殴り書きだったりするんだよ(笑)。

だから、きれいにまとめなくていいとぼくは思います。

手を動かして、びっちり自分の字が
うまっていく感覚を
大切にしてみてはどうでしょうか。
そうしていると、ときどき誰かが間違って、
ほめてくれるかもしれません。



そうだ、もうすぐ「手で書く手帳展」
渋谷ロフトで開催されます。
お近くでしたら、お越しくださいねー(菅野)。


2013/08/23 00:03
さて

話を終えた
オオトリの善太先生は、
ゲームサイドの

因縁のバトルを見物し。


2013/08/23 00:09
編集長へ

上着をもういちど着て、
「先生」から「編集長」へ戻られ、
「BRUTUS」ならではの
おされスポットに
旅立って行かれました。

編集長、
静岡おでんのように濃い、
おもしろい話をたくさん
ありがとうございました。


また、遊びにきてください。


長かった夏休みも
もうすぐ終わりです。

それでは、これにて、
「勉強の夏、ゲームの夏。」
勉強サイドを終了します。

ごらんいただきましたみなさま、
ご参加いただきましたみなさま、
ほんとうに、ありがとうございました!

(おしまい)


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