
糸井:
俺は若いときは
めんどくせぇやつだったなぁ。
アッコちゃん、若いときは
めんどくさい子だった?
矢野さん:
そんなことないよ。
でも、小学生のとき
気分いいからって、
机を窓際に持っていったり
する子だったみたい。
こないだ成績表を偶然見返して
わかったんだけどね。
でも、きほん、ごきげんだったよ。
きげんがいいって、だいじなことよ。
おしゃべりの様子を動画で
ごらんいただけます。
会話のスピードが
どんどん早く、深くなっています。
ぜひ、ついてきてくださいね。
おしゃべりの内容を
動画でごらんいただけます。
少ない方の声。
喜びは悲しみを凌駕する。
感情と感動。
このようすも
動画で撮っていますが、
矢野さんが最近感動した
シューベルトの曲について
話していらっしゃるところです。
「シューベルトもバッハも
あんまり好きじゃなかったんだけど、
つい、落涙してしまったんですよね。
ピアノ、ピアニッシモできた曲が、
最後に、ターン、ターァーンと、
ピアノで終わってるの。
これはつまり、30歳ちょっとの若造で亡くなった
あのシューベルトが
作曲として、曲の最後を希望で
終わらせたかったかららしいんだよね」
糸井:
アッコちゃんはぶれないね。
向日性みたいなものが
しっかり流れてるような気がする。
矢野さん:
きほん、喜びは
悲しみを凌駕すると思ってるからさ。
悲しみを共有するときは、
音楽はすごい力ですよ。
でも、そこから一歩進む、ってことも
音楽はできる。
自分はどっちが聴きたいか、
ということにもよると思う。
谷川さん:
ぼくは、詩を書いていて
こう思うの。
百万の意見を集めるよりも、
なにがあっても、平常心っていうかさ。
明日世界が終わるとしても
リンゴの木を植えるっていうけど、
いつもどおりのことをする、ってことが
大事だと思う。
職業について。
音楽家、会社員。
詩人という職は、ない?
出てるってことは
矢野さんの音楽も、
谷川さんの詩も
教科書に載っているそうなんです。
「教科書に載っていると、
え? 生きてる方だったんですか?
といわれることが多いんですよ」
とのこと。
詩人として生きるのと
音楽家として生きること。
それは、はたして
社会的に生きていけるのかどうか?!
とてもおもしろい話です。
動画で撮っておりますので、
見てみてくださいね。
ちなみに、詩人は
職業として認められていないそうです。
入国審査の書類などは
別の書き方をするそうなんですが‥‥。




