
何も分割できない
谷川さん:
絵本なんかでも
「言葉先と絵先」というのがあるんです。
絵先の場合は、いただいた絵を
床の上にならべて
「うーん」なんて考えます。
でも、言葉をつけると、
なんだかやっぱり推敲できるんですよね。
絵と言葉と音楽と絵は
分割されているけど、
感覚的にはひとつですだよね。
矢野さん:
たましいのものなんだと思う。
おしゃべりの内容を
動画でごらんいただけます。
「ことば」について。
「音楽」について。
いま、3人は
岩崎航さんの
「点滴ポール」を手にして話しています。
このもうすこしあとの動画で
ごらんください。
糸井はTwitterや「今日のダーリン」で
この詩集について書きましたし、
谷川さんはこの本の
愛読者カードを出したそうです。
お話は、詩にも音楽にも、いま、
「いきいきとした批評」が
あるのかどうか、
ということに及んでいます。
矢野さんは
「映画とかはあるよね」
と言っています。
谷川さんは
「もっとやりとりをしたいんだよね」
とおっしゃっています。
フェイスブックの「いいね」だけじゃ
ものたりないみたい。
つづいて、また
中継ムービーです。
だんだん真剣なおしゃべりに!
糸井:
谷川さんの詩も
つきることはないですか?
谷川さんは「詩の安売り王」だし(笑)。
谷川さん:
若いときは、一家の長として
「やらなきゃ」と思って
詩を書いたこともあるけど、
年とったいま、
蛇口をひねると出てくるようになりました。
ふたり:
わかる。
谷川さん:
あとからふりかえって、
できがよくないときはあってもね。
源泉かけ流し
矢野さんの音楽活動、作品は
源泉かけ流しの温泉のように
つきることがない感じがします。
糸井:
アッコちゃんは、自分のなかのものが
つきちゃって、出ないってことないの?
矢野さん:
うーん。
自分のなかから出ないことはない。
糸井:
ないの?
矢野さん:
もしかしたら、
出ないことはあるのかもしれないけど、
その気持ちがなくなるってことは
考えられない。
おしゃべりの内容を
動画でごらんいただけます。
あとで見返すこともできますよ。
中継ムービーその1です。
ぜひ、じっくり
歴史に残る音楽家と詩人の
おしゃべりをお聴きくださいね。




