わー！

わー、すごくいい曲！

パチパチパチ。

糸井
「すばらしいですね」

♪
　遠慮なんか〜せずに
　受け取っておくれ〜

♪ポロリン


糸井
「できたんでない？」

矢野さん
「途中だけだけど」

矢野さん
「この語尾、矢野顕子なら
　♪プレゼント〜
　というふうにします。
　でも、この歌をどういう歌にするか、ということが
　ここで問題になってきます。
　♪プレゼント〜
　というようにすると、みんなが歌える歌になる。
　どっちにしようかな」

「じゃあここで、キーを３度あげますね。
　こうすると、曲がリフトアップしていくの
　わかります？
　ちょっと雰囲気がわかるでしょ？」

糸井重里は
あまり口を挟まず、見守ります。

こちらバス組です。

どうやら、打ち上げ会場に向かう
道が渋滞しているようで、
もう、すぐ目の前なのですが、
首を長くして待っているところです。

せっかくなので、
わが、くまんばちコース以外の
自転車コース、
いいこコースのみなさんのところへ
ごあいさつがてら、ハイチーズ！
させていただきました。
はらへったぜー！ いぇーい！

「うーん、ここはうまくいかないなぁ。
　言葉の発音からすると、
　ちょっとおかしいんだけど
　ここはメロディを優先させたいので」

矢野さん、曲を作っていきますが、
ときどき解説をはさみます。

「これ、このままじゃ
　キーが低すぎるんですよ。
　メロディとしてはいいけど、
　曲としてのかわいさはどうしよう、
　ということになります。
　さて、どちらをどう取るか。

　しかもこの曲、最初を何音か重ねてはじめると、
　かわいいよね」

「泳ぎ疲れた魚は」

矢野さんが、音を紡ぎだします。