ほぼ日刊イトイ新聞

何処へ。

犬よ とくに利発でもなく
ことさらに獰猛でもなく
安穏に日々を送る 犬よ
此は 死者の眠る国
猫と鴉の護る国
門より入るか 踵を返すか
小さな脳で考えよ さぁ
‥‥なんてことは言ってない猫だ。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/09/10 12:41
darling

先生は、いま。

ブイヨン先生の作風に
変化がでてきているのは、
うすうす感じてはおりましたが、
もしかしたら、これは‥‥かなり
劇的な飛躍になるやもしれません。
たとえば、これ、これまでの概念では
作品に数えられなかったものです。
しかし、新しい視点で見たならば
素にして軽な梱包と言えぬことも‥‥?
<『ブイ先生と共に(未刊)』より>
2009/09/10 11:10
postman

新しい建物。

散歩のコースに、
新しい建物ができてきました。
まだ、どういうビルになるのか
まったくわかりません。
おとうさんは、食べものの店を
強く望んでいるようですが、
たぶん洋服屋さんになるんでしょう。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/09/09 22:36
darling

じゃー。

犬も、人間のおかあさんも、
けっこういそがしいんですからね。
いってらっしゃいとかは、
いつも以上に
簡略化させてもらいますよ。
忘れ物とか、しないようにね。
食べ過ぎとか注意ね。
はい、じゃーね。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/09/09 11:16
darling

犬も、しごと。

犬はあんまりしごとはない、
と言いましたが、
ありますあります。
おとうさんの椅子に座って、
しごとをします。
いまは、どんなしごとをするか、
一所懸命に考えているところです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/09/09 00:10
postman

おとなはみんな。

犬は、いつでもあそべるけれど、
おとなはみんないそがしい。
あそべるときは、
あそべるけれど、
あそべないときは、
あそべない。
おとなはみんなしごとがある。
犬は、あんまりしごとはない。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/09/08 12:48
darling

純あくび。

だれも見てないところで
あくびをするのは、
「純あくび」です。
だっこされたり、好きじゃないことを
されてるときにするのは、
「うそあくび」なんですって。
なんか、そういう気もします。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/09/07 22:52
postman

大きくしてみて。

ぜひ、写真を大きくしてみてください。
いちばん高いビルの最上階くらい、
まんなか右寄りにクレーンのある高さ、
そこらへんに水平線が見えますよね?
しかし、はたしてこれは水平線?
たぶんちがうんですよ。
これが水平線なら、大津波ですから。
<『新・東京物語』(未刊)より>
2009/09/07 14:45
postman

さんぽの視線。

ブイヨンと散歩をするときの視線。
それなりに速い歩きです。
左前から、ハァハァという
荒々しい息づかいが聞こえることも。
長い距離を歩いたあとは、
左のブイヨンは、後になるので
この視界からは消えます。
2009/09/07 13:10
postman

さらさらり。

さっきまで、潜る気配もなかったのに、
ちょっと目を離している間に、
ブイヨン先生は新作を完成させました。
「巻き」や「盛り」の装飾的な技法を、
あえて忘れて、さらさらっと
軽やかな作品を見せてくださいました。
<『ブイ先生と共に(未刊)』より>
2009/09/07 03:41
darling

Hobonichi Time Macine あの日の「気まぐれカメら」「ドコノコカメら」

YEAR / 年
2
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x
MONTH / 月
0
2
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8
HOURS / 時
0
2
MINUTES / 分
0
2