ほぼ日刊イトイ新聞

わたしは咲く。

青山霊園のソメイヨシノは、
すっかり咲き終わりまして、
いまは緑の若葉がきれいです。
しかし、霊園の交差点の八重桜は、
いまを盛りとばかりに、
ぽってりとした花をつけています。
一本の樹でも、いい花見になりますよ。
<『新・東京物語』(未刊)より>
2009/04/21 14:20
darling

くちゃあっっ。

くちゃくちゃ、くちゃああっっ。
人間のおかあさんにもらった
カミカミを噛んでいるんですよ。
噛んでいるうちに小さくなって、
結局食べちゃって無くなるんです。
それはそうとさ、
おとうさん、まだ起きてるの?
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/04/21 00:23
darling

「ブイブイ、いといさんっ。」

ちがう!
それはブイヨンじゃないよ。
犬は、おとうさんのことを、
いといさんなんて呼ばないよ。
そのこは、犬じゃないんだよ。
ブイブイいうけど、名前はちがうんだ。
まちがっちゃだめだよ、おとうさん。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/04/20 10:59
darling

やぁ、タンポポ。

桜が咲く前から咲いてて、
桜が散ってからも咲いている。
黄色い花。
大きいのも、小さいのもある。
タンポポ。
犬は、タンポポとは親しい。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/04/19 17:46
darling

ごきげんさん。

犬は、ごきげんさんです。
ごきげんちゃんとも言えます。
晴れた空、そよぐ風、転がるボール、
やさしいおとうさん、散歩の予感。
犬は、森羅万象に微笑みかけます。
犬は、へへへへへです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/04/19 12:00
postman

りょうけん。

犬が、ボール遊びが好きなのは、
もともとが猟犬だからだそうです。
ボールをとりに行かないやつも、
世の中にはいるんだそうです。
わからないなぁ、そういう気持ち。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/04/18 20:59
darling

世に問う。

梱包芸術は、待望されております。
人々はブイヨン先生が、
旺盛な創作欲に目覚めることを、
強く望んでおられます。
先生は、この度、このような
潜り度の高い作品を世に問いました。
助手としては、これ小品であると‥‥。
<『ブイ先生と共に(未刊)』より>
2009/04/18 04:18
darling

作家の休息。

ブイヨン先生は、
創作活動に疲れたのか、
お休みになってしまいました。
おそらく夢のなかで、次の作品の
構想を練ってるというようなことは、
まずは、ありません。
そこが先生のいいところです。
<『ブイ先生と共に(未刊)』より>
2009/04/17 11:17
darling

あの土鍋の。

あの土鍋のつくられているろくろ。
あの土鍋をつくる人が
いつも座っている座布団。
ものが産まれる場所というのは、
なまなましくて率直で美しい。
‥‥見せたかったんだ。
2009/04/17 00:53
darling

先生はだらくした?

あれほど芸術に厳しかった
ブイヨン先生が、このていたらくです。
これはもう作品とは呼べません。
梱包のこの字もありませんし、
包の意思も感じられません。
まとっているとすら言い難い。
先生、目をさましてください‥‥。
<『ブイ先生と共に(未刊)』より>
2009/04/16 10:57
darling

Hobonichi Time Macine あの日の「気まぐれカメら」「ドコノコカメら」

YEAR / 年
2
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x
MONTH / 月
0
2
DAY / 日
0
8
HOURS / 時
0
2
MINUTES / 分
0
2