ほぼ日刊イトイ新聞

日付なくても。

日付なんかなくても、
今日がいつかわかりますよね。
「岩隈」ですよ、カギは。
ま、一般的には春分の日でしたが。
犬は、毎日、だいたい同じです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/21 01:18
darling

東京の夕暮れ。

いや、毎日、
東京の夕暮れはくるんだけど。
「お、これは」と思うような夕暮れが
時々はあるもんですからね。
東京湾から怪獣が
上陸してきそうでしょう。
<『新・東京物語』(未刊)より>
2009/03/20 19:03
postman

ぎゅうにくですか。

「おーいしいごはんだよーー」
と言われたから、たぶんだけど、
ぎゅうにくをもらえると思う。
ぎゅうにくですか、
ぎゅうにくですか。
ぎゅうにっくでっすうかぁ?
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/20 10:24
darling

いいだこ。

いろんなところから、
春のたよりが届くわけです。
これは、海のほうから。
「いいだこ」の煮付けです。
いいだこは、たこのこどもじゃない。
だって、あんなにいっぱい
たまごを持ってるんですから。
<『いやしんぼ(未刊)』より>
2009/03/20 00:07
postman

きねんしゃしん。

犬は、あんまり
記念写真は撮りません。
でも、どうしてもと頼まれたら、
まぁちょっとは、参加します。
ここは日本で初めて「小倉餡」が
つくられたところらしいですよ。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/19 09:37
darling

もってもらった。

おとうさんが、カミカミを
持っててくれました。
人に持ってもらうと噛みやすい。
だけど、おもしろさに欠けます。
せっかくのご好意ですが、カミカミは
じぶんで持ったほうがいいです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/19 01:17
postman

きいろもね。

梅だ桃だ桜だ、と、
ピンクの花につい目が行きがちですが、
菜の花の黄色なんかも、
忘れちゃいけないですよねー。
少しハデさで負けるかもしれないけど、
菜の花、おいしいですしね。
2009/03/18 22:57
postman

ああ‥‥。

おとうさんが真剣なときには、
犬は、いろいろ要求しません。
ただ、静かに寄り添うのです。
やがて、ある瞬間から、
おとうさんは力なく微笑みます。
犬に、「なっ」と言います。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/18 16:33
darling

置き手紙。

おとうさんとボール遊びをしようと、
階段の下で待っていたんですよ。
ボールを口にくわえて、放して、
床に弾ませて音を出していたんです。
とんとんとんとんとん‥‥ってね。
なかなかおとうさん来ないから、
あきらめて、置き手紙のように
ボールを置いといたんです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/18 11:32
darling

憂い。

おまえは春を待ちわびているのか。
そうか、それもいいだろう。
春は明るくてかわいくて、
匂い立つようなお嬢さんだ。
でもな、おれは冬の婆さんとの
別れがつらくてな‥‥。ふ。
おれか、おれの名は灰色の狼。
<『犬のつく嘘(未刊)』より>
2009/03/17 23:51
darling

Hobonichi Time Macine あの日の「気まぐれカメら」「ドコノコカメら」

YEAR / 年
2
0
0
x
MONTH / 月
0
2
DAY / 日
0
8
HOURS / 時
0
2
MINUTES / 分
0
2