「ほぼ日」では、
絵本「さよならペンギン」(え・湯村輝彦/ぶん・糸井重里)を
復刻・再出版を予定しています。
しかし、1976年に出版され、その後絶版になっていた本は、
今では、原画も当時の印刷の版もありません。
その状態でどうやって復刻するのかといえば、
「いま存在する一番美しい『さよならペンギン』を
 解体してスキャンをする。」
という方法です。

絵本は、「ほぼ日」にも2冊しかなかったため、
解体をするわけにもいかず、
「ほぼ日」上で、呼びかけをして、
美本の「さよならペンギン」を探しました。
(その時の内容はこちら
そして、呼びかけに応じてくださったかたが
11名いらっしゃったのです。
(その時の内容はこちら

現在、事務所には、
全部で13冊の「さよならペンギン」があります。

先日、編集の永田、
デザイナーのプリグラフィックスの清水さん、
そして、凸版印刷の藤井さんと一緒に、
13冊の本を詳細に検討し、
最終的に、一冊のもっとも美しい
『さよならペンギン』を選び出しました。



この、輝ける『さよならペンギン』を
明日2月9日に、解体いたします!
これは、せっかくだから中継しないと!

解体するのは、誰あろう
「ただいま製作中!」に頻繁に登場する、
凸版営業部の藤井さんです。



われわれは、いままでも何冊もの本を
彼と一緒につくってきました。
祖父江慎さんが装丁をされた伝説の「ベリーショーツ」、
そして、同じく「言いまつがい」。
さらには「小さいことばシリーズ」などです。
ややこしい作りの本になればなるほど、
ハタから見ると燃えているように見える、
そんな印刷会社の営業マン。
復刻だっていくつも手がけてきたさ、
正体は愛妻家で料理好きの印刷オタクだ!

しかし、なんでまた営業さんが解体?

「他の人はだれもやりたがりません。
 ということはつまり、
 解体は、営業の仕事となるわけです。」


なんか特別な「解体七つ道具と」かあるんですか?

 「無いです。
  己の手が道具です。」

おっしゃってることがいまひとつ
よくわかりませんが‥‥。

「こう、手をこうして。」



そういって、藤井さんは、
手をひらひらとさせます。
さっぱり意味がわかりませんが‥‥。

「もう、ほんとうにあっというまです。」

どうやら、あっという間らしいです。
でも、せっかくですからね、
お昼ごろからゆるゆるとムダにしずかに中継をはじめます。
クライマックスは20時ごろから10分くらいです。
お見逃しなく!

2010-02-08-TUE
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