2011年1月12日
本上まなみさん絵本と一緒に。

復刻記を始める前に、お知らせを。
「さよならペンギン」の販売開始日が
正式決定したのだ!

4月1日(エイプリルフール)である。
詳細は決まり次第、ぼちぼちとこのページでも
お知らせしていくことにする。

さて、では、復刻記だ。
年末年始の休暇中(冬休み)に、
「ほぼ日」で「さよならペンギン」を探している、
という旨のページをアップしたところ、
合計で11名の方から、
「持ってますよ!」という連絡をいただいた。

その第一報目をくださったのが、
女優でエッセイストの本上まなみさんでした。
そして、「ご近所ですから。」といって、
「さよならペンギン」を事務所まで持ってきてくださったのだ。

せっかくなので、著者である糸井重里に
直接わたしていただこうということで、
和室でおまちいただいていたところに‥‥。

 

糸井 すいません、どうも。
本上 こんにちは。
糸井 以前に、展覧会でお会いしたんですよね。
そのときに、声をかけていただきまして。
本上 はい。
ミヒャエル・ゾーヴァさんの展覧会のときでした。
糸井 その節はありがとうございました。
今回は、とんでもないことで
事務所までお越しいただきまして
ありがとうございます。
本上 いえいえ。とんでもない。
お邪魔しております。
「さよならペンギン」の復刻、
とてもたのしい、わくわくするような企画ですね。
糸井 あ! これ!
これが、本上さんの「さよならペンギン」ですか?
順番でいうと、こっちの赤と黄色のほうが先にでて、
本上さんが持ってきてくださった
水色のほうが後なんです。
ほぼ日 そうみたいですね。
僕らは、水色の表紙のほうは、今日初めて見ました。
ハードカバーだったんですね。
糸井 はぁーー。
いや、うれしいです。
これは、本上さんがお買いになったものですか?
本上 いえ、こちらは夫が買ったものです。
たぶん、当時は大学生だったと思うのですが。
ずっと、夫の実家にありました。
糸井 ということは、ご主人は大学生として、
この本をいいなと思ってくれたんですね。
この絵本をね。
へぇー。
いやー。
ご主人も、本上さんも、お目が高い。
一同 (笑)
本上 ありがとうございます(笑)。
糸井 ここのセリフはゴシックで。
「この絵本を選ぶ、ご主人、を選ぶ、
 本上さんもお目が高い。」
一同 (笑)
糸井 本上さんは、「さよならペンギン」が
旦那さんのご実家にあるのは
ずっとご存知だったんですか?
本上 はい。もちろん結婚してからですが、
夫の実家に行ったときに、存在を知って。
子どもが生まれてからは、
読んであげたりしていました。
自宅の方には持ってきておりませんでしたので、
実家に遊びにいくたびに引っ張り出してきて
楽しんでいたんです。
ほぼ日 子どもさんに読んであげて、どんな反応ですか?
本上 やっぱりすごくおもしろがっていますね。
子どもはまだ4歳なんですけど、
基本的には、その年頃の子どもって
ものすごくデタラメなんですよ。
その個人自体がデタラメなんで、
デタラメなものにものすごく興味を惹かれると申しますか。
わりと、大人が頭で考えたものではないような
奇想天外なストーリー展開に、
よりこころを奪われるところがあります。
この絵本も、なんと言ったらいいんでしょう(笑)。
糸井 (笑)
本上 えっ、そうくるの?
という展開になりますよね。
子どもはそういうところが、すごく好きみたいです。
だから、何回も読んで読んでって言う
絵本のうちの1冊です。
糸井 ああ、うれしいなあ。
そんなに言ってもらってるその本を僕たちは。
(スタッフにむかって)
本上さんに、ちゃんと説明をさしあげた?
本上 はい。理解しております。
「ほぼ日」を拝見したときに、それはもう(笑)。
無事に里帰らせることができてよかったです。
糸井 いやー。
ありがたいです。
ほんとに、ありがとうございます。
ほかは、どんな状態なの?
ほぼ日 本上さんをいれて11名の方が、
持っているとメールをくださってます。
みなさん、バラバラになることは、
ご理解いただいてのメールと信じてます。
糸井 これは、どうなるでしょうね。
ほぼ日 まだ、なんとも。
本上 もし、スキャンに使われなかったとしても、
資料としてお使いになるのであれば、
私の方は問題ないので、どうぞ。
糸井 復刻したときに、このカバーの写真の二人が
サインくらいはさせていただきます。
本上 ありがとうございます(笑)。
ほぼ日 じゃあ、こちらはありがたく
お預かりさせていただきまして。

そんなふうにして、
最初の「さよならペンギン」が事務所にやってきた。
しかも、いままでに見たことがなかった、
水色の表紙のハードカバーのほうだ。

そして、のこりの10冊が次々に事務所に到着するのだ。
それぞれに、個性のある10冊が。

(つづく)

2011-03-16-WED
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