今日も金魚は。

安い金魚がいい。

この『今日も金魚は』の原稿を書くのって、
はじめてじゃないかしらね。
イトイオブジョイトイこと、
糸井重里こと、
最近では、ちょっとハンドルネーム風に、
(いとちゃん)です。

先日、萩本欽一さんが、
この金魚の水槽の前に立って、
「こういう高い水槽に、安い金魚ってのがいいね!」
と、なんともスルドイことを言ってくれました。
その通りなのです。
水槽は、安くないのです。
ぼくが、テレビ番組の賞金100万円をもらって、
そのお金をつかって買ったものです。
いや、もちろん100万円はしませんけどね、高いです。
このあたりの顛末につきましては、
過去の「ほぼ日事件簿」をみてください。
ここと、 ここにあります。

で、金魚のほうは、
初代の金魚が産んだ卵から孵って、
それがまたでっかくなってしまった、
タダの平凡な金魚です。

「ふつう、こういう高い水槽には、
 高い魚を入れたくなるんだけど、
 ここは、安い金魚が入ってるんだよね」と、
欽ちゃんが、とてもうれしそうに言ってくれたのが、
なんだか、あらためて、
ものすごくうれしいことのように思えて、
このことを、
『今日も金魚は』をたのしみにしてる人たちに、
伝えておかなきゃと、思ったのです。

見られてる金魚も、平凡。
見ている人間も、平凡。
で、それがいいよなぁ、という気分。

『今日も金魚は』って、
「ほぼ日」の裏番長と言いたいくらいの、
見てる人も多い、力のあるコンテンツなんですよ。



メールは、kingyo@1101.comへ、よろしくです。 

2004-12-22-WED
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