1101
ほぼ日事件簿・こんなことでした

<ダウンタウン・セブン
 darling手書きのプレゼンボード一挙公開!>


こんにちは。
ROCK西本です。
1月8日にオンエアした
ダウンタウン・セブンでの
darlingの「農芸団地」という企画に対しての
プレゼンテーションについて
「ほぼ日」にもさまざまな反響が届きました。
その反響は「postman@1101.comから。」
皆さんのメールを紹介するという形で
掲載させていただきましたが、
その中のメールで
「darlingの手書きのプレゼンボードを
 じっくり観てみたい!」
「プレゼンテーションの全貌が知りたい!」

というメールも多数いただきました。
うんうん。
その気持ちはよくわかります。
やっぱり、テレビで放映されるにあたって
放映時間の関係もあるから
カットされている部分もあるし、
番組収録前日に書いた
darling手書きのプレゼンボードも
テレビではこう、
『手書きの味』っていうんですかねえ、
その辺りは伝わりづらい所も
あったかと思います。
「星一徹農法!」って所の
レタリングやイラストも
darlingの手書きですからねえ。
ちなみにこのイラストを書くにあたって
インターネットで星一徹の画像を探した事も
いまでは、ナイスな思い出であります。
私、皆さまの声に応えるべく、
番組スタッフに連絡して
手書きのプレゼンボードを送ってもらいましたよ。
こちらをdarlingが
「ほぼ日メモ帳」に
書き綴ったプレゼンメモを参考に一挙掲載いたします。
番組の流れとはちょっと違いますが
各ボードを使って
「こんな説明をするつもりだった」
ということを
ROCK西本のつたない解説ではありますが
おつきあいくださいませ。
※各ボードをクリックすると、ボードの拡大写真が、
 別ウインドウで表示されます。


ボード1:老人よ、大志を抱け。

「どうなる!俺たちの老後!」という
不満に対してdarlingが提案したい
背景をここで説明しました。
その背景についてdarlingメモには
こう書いてあります。

シルバー世代には希望が無い。
年を取るごとに、つまらなくなる社会ではなく
年を取ることが楽しみになる
生き方ってできないものか?
高級シルバー用マンションには
・医者がいます。
・快適です。
という二つが売り物です。
でも、ほとんどの老人は
「寝たきり」じゃないのが現状です。
やることがないから
自分の身体の面倒をみることを
仕事にしている。

2:働きたいと考えている
  60歳以上の人


この数字、ちょっとびっくりしますよね。
今後、高齢者と言われる
60歳以上の方の数は増える一方で
定年という区切りで働く場を失ってしまう。
ということも背景として伝えたかったのでした。
メモにはこう書いてあります。

65才、60才、55才で定年
 社会の「ためになっている」とは
 思いにくいような生き方しか選べなくなる。
 「お世話になって生きる」のは
 元気をなくさせる(悠々自適)?
仕事がある・社会の中に
立場がある人は元気でしょう。
例:国会議員や経営者(60才以上の方が多い)
元気な人が働いているんじゃない。
働いている人が元気なんだ。

では、仕事はあるのか?

という所で次のフリップに続きます。

3:FARMING=農芸

ここで、仕事としてではなく、
趣味としても働ける提案として
「農芸」という考えを発表します。

ここを説明するにあたって
メモには、こう書いてありました。

・たくさん稼ぐ必要はない。
・仕事自体にたのしみを見いだせる。
・タテの関係から自由になれる
これが最高の仕事の形
「そんな仕事はあるんですか?」
「ええ。あるんです。」

最後はちょっと川平慈英さんみたいに
なってますが、ちょっとここから
ドキドキしてきませんか?

4:現在の日本の農家は
  総世帯数の0.9%


ここから、たたみかけるように
具体的な数字を提示しながら
農業の可能性について説明をしていきました。

5:日本の休耕地


農地として有効に利用できる面積が
東京都の7倍もあるって
ちょっとびっくりしませんか?

メモにはこうありました。

日本が島国であることは
農業に向いているという特長です。
・日本には四季がある
・北海道から沖縄までさまざまな
 作物を作ることが出来る可能性がある


6:農業団地の仕組み

ここから「農芸団地」の
具体的ビジョンについて説明していきます。

メモにはこう書いてあります。

農業のうちの
市民菜園、家庭菜園に注目しました。
市民農園といっても
バカにしちゃいけません。
ドイツの野菜の3分の1
果物の2分の1は
こうした趣味的に見える
市民農園で楽しみとして作られているのです。
この市民農園を背景にもつ
シルバーマンションを建設します。
空気のいい、土地の値段の安い場所に
快適なマンションをつくります。
温泉地だったらもっといいでしょう。

農園の一区画がマンション購入と同時に
権利としてついてきます。
農園には「農芸」インストラクターがいて
・どんな作物をつくりたい
・どんな仕事をしたい
というような相談にのってくれます。

村に人口が戻ってくる。

都市型文化の交流で(料理など)
素材が生きるレストラン経営もできる。

番組では山田五郎さんから
「そうやって都会から農業をしようと
 する人が多いけど、
 ほとんどの人が挫折してるでしょう」
ってツッコミが入って、
そのツッコミに答えていたので
ここのパートの全ては
説明しきれなかったのですね。


7:21世紀は野菜の時代

つまり、MADE IN JAPANの野菜には
ポテンシャルがあり、
国際競争力があるってことでもあります。
日本が如何に農業国として可能性があるか?
農業従事者が減っていく中で
働きたい老人が増えていっている。
この人達が住みながら働けると
いうことを説明した所で、
その人達が作る作物の可能性について
話は進んでいきます。

8:北海道余市の中野さんの場合


この収穫量にはちょっとビックリしませんか?
農繁期にはお手伝いしてくれる方も
いらっしゃるそうなのですが
基本的に二人でも、
こんなに凄い収穫量なのです。

9:星一徹農法!

少ない労働力でも、
この収穫量を可能にする農法の説明として
永田農法を紹介しました。
メモを見ると
永田農法の別名として

・星一徹農法
・巨人の星農法
・重いコンダラ農法


と、3つの候補名がありました。
重いコンダラ農法にしてたら
100万円は無かったかもなぁと思ったりもします。

10:永田農法について


ここでは永田農法が
水と肥料を極限まで押さえて
自然に近い環境で厳しく育てた農法であること、
実際にどんな育て方をしているのか?
ってことを、写真や、
収録現場にもってきた
プランターで育てられた野菜を
中心に説明しました。

メモには「農芸団地」とからめて
こう書いてあります。

自分で作った野菜ですから
配ってもいいし、
売ってもいい。
・集荷して市場に出したりする
 システムがあります。
・その利益は管理費に充当されたり、
 個人の口座に振りこまれます。
 
その周辺には小さな村ができてきます。
さて、農業はそんな甘いものじゃない
というご意見があるでしょう。
それは生産の「量」を増やして一家を
養っていかなければならないという
従来の農業のイメージです。
農業をなめているわけじゃない。

ここで、プレゼンボートは終了です。
この後の閉めの説明として
メモにはこう書いてありました。

・医者いらず
 健康そのものを食べ、育て、売る
 そのことで元気でたのしく生きがいのある
 老後が送れる。
さらに将来的には、
ここに牧場や観光農園を加えていって
エンターテイメントとして
「農芸」を広げていくことも考えます。

このプレゼンテーション、
皆さんはどう思われましたか?
ぼくの説明では伝わりづらいことが
あったかと思いますが
ぼくは、最初にメモを読んだ時
非常に興奮したんです。
100万円とった時は
もちろん嬉しかったけど、
番組で過半数を超える人々が
「こんな世の中になったらいいなぁ」
って思ってくれたことが
ホントに嬉しかった。
番組では厳しいことを言ってた
山田五郎さんなんかも
わざわざ楽屋まで来られて
「農業は可能性ありますねえ」
ってことをおっしゃっていたし。
「ほぼ日」と「農業」の関係は
これからも続いていくことと思いますが
これからの展開にもご期待ください!

このページへの激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日事件簿を読んで」と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2003-01-21-TUE

TORIGOOE
戻る