今日も金魚は。

金魚文学の季節到来か?

ほぼにちわ。
前回、体重が5キロ増えてしまった、というようなことを
ここで暴露しましたら、このページを見た実家の母親から、
「五キロも太ったとは、
タバコをやめたお父さんといい勝負です。
少し運動をーーー」
というメールが来てしまった、べっかむ3です。
みなさんは何か運動されていますかー?
(と人にふる今日このごろ)

前回の「妊娠か否か」を読んでいただいた多くの方から、
またまた来ましたですよー、金魚の妊娠&出産レポート。
「う〜ん、ウチのはどうなんだろうな〜」なんて、
のんびり、『ぼのぼの』みたいに首をかしげてたら、
そんな様子が伝わったのか、こんなメールをもらいました。


はじめまして、サカイです。
べっかむさんののん気さにいてもたってもいられず
メールすることにします。

うちの金魚も春にたまごを産みました。
去年に続き2回目なのですが、何度見ても慣れませんよ。
水槽(鉢飼い)に、浮き草のホテイアオイを入れてあり、
それの根っこに、びっしりとたまごが付くのです。
つぶつぶ、つぶつぶと・・・。
例えるならば『子持ち昆布』です。
イヤ、子持ち昆布そのものなんですよ!!
うちの子は琉金で1匹飼いなので、
明るいビルの子達とは違うかもしれませんが・・・。
でも、ある日カメラに写っている水草が、
子持ち昆布になるのも楽しみですね。
それではまた
(サカイ)

子持ち昆布ですか!
金魚って、そんなにいっぱい卵を生むものなんですね。
だったら、よく見れば、うちの金魚も出産したかどうか、
容易に判断できる気もしますが、・・・まだのようですね。
でも、もし実際見つかったら、うちの一部の女子のような、
「つぶつぶがぎっしり並んでいる系」に弱い人は、
「早く、それなんとかしてーっ!」
「金魚カメラ、もう見れないっ!」なんて、
いつにも増して大騒ぎになるかも。ちょっと心配です。

さて、つづいての方は、
ある春の珍事、金魚騒動の思い出を送って下さいました。


はじめまして
我が家の金魚(3匹)も、貰ってきた年の春先に、
猛烈な繁殖行動を起こしました。
3匹の中で体の一番大きな子が、他2匹の小柄な子を
それこそ夜も昼も寝ないで追いかけ回しました。
(約2週間位)
その騒動の顛末は、短編が一つ書けるくらいに面白く
かつ悲哀に満ちたものでした。
結局、子金魚は生まれませんでした。
3匹は全員オスだったのですね。

あの年から数えて今年で五回目の春を迎えましたが、
往年の絶倫金魚も寄る年波なのでしょうか、
恬として枯淡の境地に達したみたいです。
我が家ではあの時の騒動を
「金魚の春おこり」と称して
皆で懐かしんでおります。
(のんちゃん)

ウププ、「金魚の春おこり」・・・ですか。
かなりウケました。オスを追っかけ回した絶倫金魚の悲哀、
まさに短編小説ですね。やはり純文学になるんでしょうか?
この方、表題も「果して懐妊の吉報のありやなしや」と
古風で面白かったです。そして、次の方もなんだか文学風。


今年に入って還暦を越えた父が庭に池を作り、
金魚を飼い始めたのですが、何度飼ってきても
すぐにお隠れになってしまうのでございます。
もう50匹近い金魚が庭の土に帰りました。
おかげで庭の金木犀は
例年より見事な花を咲かせました。

・・・でもなぜか納得できないのですが・・・。
(りょーこ)

るるる〜秋は人をストーリーテラーにするのでしょうか?
次は、前々回の「スタンダールの謎」によせられました、
10年前の小学校での金魚の思い出のメールです。


わたしは小学校の教員をしています。
10年前、
飼っていた金魚が卵を産んでいることに係の子が気づき、
すでに循環器の中に入ってしまっていた卵を、
ピンセットで10数個のビーカーに救い上げてくれました。
そのうちの5匹が孵って大事に育てていたのですが、
4匹が赤で1匹だけ黒でした。
(まるでスイミー・・・知らないか?)

ところが1年ほど経ったとき、そのスイミーの色が「?」
薄くなってきたのです。
不思議に思って、隣の生物が専門の先生に聞くと、
「信じられんけど、ほかのが赤だから
自分も合わせてるんじゃないですか?」
「・・・うそだろ? 自分が黒だってどうしてわかるの?」
と思ったけど言いませんでした。
そしてそのスイミーは肌色から赤に変わり、
ほかのと区別ができなくなってしまいました。

異動したとき、その金魚を置いてきたので
今はどうなっているかわかりませんが、
今日このページを読んでいて懐かしく思い出したので
初メールしてみました。
(ま)

初メールどうもありがとうございます。
どうして、金魚が黒から赤に変わってしまったのかは、
このコラムをずっと読んでいただいてる方は、
もうご存知ですよね。
でも、スイミーって一体何もの? って、
今回もまたヌートリアの時みたいに、
いろんなものを想像してしまいましたが、
これは、谷川俊太郎さんが訳されている
レオ=レオニの絵本の中のさかなのことでした。
こういう、ちょっと変わった名前とか出てくると
敏感に反応してしまうんですよね〜、われながら。
なので、次のメールにも見事にかかってしまいました。


おわっ!! どアップ金魚。
プラルクーかと思いましたよ。
それにしても育ちましたねぇ〜
(珠)

あのー、珠さん、きわめて普通に言われてるんですけど、
プラルクーって何なんですか? 誰でも知ってるもの?
なんて気になりつつも、最後のメールにまいりましょう。
こちらも、ちょっと名前シリーズって感じです。


まだ息子たちが小さかった頃飼ってた金魚の名前。
二匹のデメキンは「でめ」「きん」
種類は忘れちゃったけど、
おなかがぽよ〜んとでかかったヤツは、次男が悩んだ末、
「すもう」・・・
横綱とか関取とかじゃないのが子供らしくて
私はいたく気に入り、独断で即決定。
しばらくはうちの家族として、元気に暮らしておりました。

ちなみに、男の子がいる家庭って
どこでもかもしれませんが、虫もイロイロ飼いました。
でーっかいカブトムシの幼虫は「とよんとよん」
クワガタは「くわがったー」
子供との暮らしはこんなところが醍醐味です。

そうそうそれでも私はカマキリが苦手なんですが、
どうしてカマキリが他の虫と違うオーラを持ってるか
わかりますか?
私はナゾが解けました。
彼は虫の中で唯一「振り向く」のです。
おーこわ。
話が脱線してスミマセン・・・。
(とよんとよん)

とよんとよんさん、こういう脱線、大歓迎です! 
ストレートな「でめ」と「きん」、そして金魚「すもう」、
かぶとの幼虫「とよんとよん」、そして「くわがったー」、
ちょっと変なペットの名前、わたし的にはかなりツボです。

なんて言ってるうちに、ちょうど時間となりました〜。
みなさんの知ってる、変な名前のものもっと知りたいっ!
という方向に興味はうつりつつ、次回の更新へと続きます。
メールの表題は自由、もしくは「おつな名前」で、
kingyo@1101.comあてにお願いしまーす。

ちなみに、少し前に金魚カメラの下の方に映っていた、
かの、石井竜也さんのペンライト型アート作品?の、
「ピーストル」っていう名前も、なんか好きです。

2002-10-24-THU

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