Q10 みうらさん、秋の風物詩で 気になるものがあります


最近まわりを見渡して
ちょっと気になるポスターがありました。
それは、菊人形展なんですけども。



あ、いいこと言うね。


今回、このコーナーでは
みうらさんの苦手そうなことを
質問しようとしているのですが、
これはおそらく得意分野になってしまいますね。



うん。たしかに俺には菊人形ブームがありましたよ。
大阪の「ひらかた大菊人形」は、
こないだ‥‥去年かな、
終わっちゃったんだけど、見に行きました。
福島の、二本松の菊人形のほうは、
つづいてるけどね。



私の見たポスターは、おそらく
二本松の菊人形だったと思います。
たいへん気になってしまうのですが、
菊人形、風物詩として流行るといいですね。



風物詩というより、あれは
戒めですね。
菊人形は「世の中に怖いものがある」
ということを知らせるために
存在するんです。
あれね、
地獄絵図なわけよ、
地獄絵図。



??



いま、こわいものがあんまりにもないから、
犯罪などが生まれるわけです。
「ひらかた大菊人形」がなくなって、
今後の青少年の育成は
ますますたいへんになっていくと思います。


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子どもたちの「こわいよーこわいよー」という声と
おじいちゃんおばあちゃんの
「きれいやなあきれいやなあ」という声が
混声合唱のように聞こえくる菊人形展会場。
おじいちゃんおばあちゃんの目には
あの菊人形がなぜきれいにうつるのでしょう。
みうらさんは、
「あの世の人は、体が菊でできているから。
 そして、おじいちゃんおばあちゃんには
 もうあの世が見えているから」
と言います。
青少年は犯罪防止、
そして、年を取ると
あの世に慣れていこうキャンペーンの一環となる、
すばらしい菊人形の真実に迫る動画は約3分半。
過ぎ行こうとしている秋の、
こわい風物詩を、
みなさん、ともに味わいましょう。

2006-11-29 WED


(c) Hobo Nikkan Itoi Shinbun 2006


動画をごらんになるみなさまへ。

1動画は約3分半です。
2音は、ヘッドフォンで聞くのがいいです。
3菊人形は怖いものの存在証明を毎年毎年行なっています。
4少年と老人は、意外と同じ事柄をもとに、ものを学びます。
タイトル:『じゅんの恩返し 時代への親孝行』
発行:ソフトバンククリエイティブ
価格:1,890円(税込)
判型:A5判(正寸/並製)
ページ数:256ページ
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