100人以上のほぼ日乗組員が、
約500通のお返事をせっせと書きました!

さあ、みなさん、ゴールデンウィークです。
ゴールデンウィークがやってきました!
ゴールデンウィークのほぼ日といえば、なんですか?

はいはい、あれでしょ、という人は、
この長い長い文章はすっ飛ばして、
さっさとたのしい遊びをはじめちゃってください。
そうです、そうです、だいたい例年通りですから、
いつものように「送って、待って、届いて、読んで」を
のんびりくり返しておたのしみください。

えっ、なに? なんのこと? と、
戸惑っているみなさん、
「メールするからメールしてね。」にようこそ。
いまから私はみなさんのために説明しますよ。
この遊びがなんなのか?
じつに2007年から15年以上も続いている、
ほぼ日の名物企画とはどういうものなのか、
しっかり、じっくり、ゆっくり説明しますよー。

よーし、やるぞー、説明するぞー。
ぐいーーぐいーーー(準備運動のストレッチ)、
ポキポキポキ(腰をひねって音を気持ちよく鳴らす)、
ふぅぅぅぅーーーすはぁぁぁぁあーーー(深呼吸)、
ゴクゴクゴクゴク(水分補給)、
ぐぅぐぅぐぅぐぅ(睡眠)。

寝てる場合ちゃうっちゅうねん。
ふかふかの布団からのそのそと這い出し、
ほぼ日のゴールデンウィーク名物企画、
「メールするからメールしてね。」の
説明をはじめますよー!

あっ、いまヤギの鳴き声がしましたね? 
ヤギはこの企画の守り神なのです。
象徴であり、アイコンであり、マスコットなのです。
なぜヤギが「メールするからメールしてね。」を
象徴するマスコット的存在なのかというと、
メールというのはすなわちお手紙であり、
ヤギとお手紙というのは密接な関係があるからです。
そうですそうです、みなさんもよくご存知のあの歌です。

白ヤギさんからお手紙ついたけど
黒ヤギさんたら読まずに食べて
しかたがないのでお手紙書いて
その内容はさっきの手紙の要件は何かねキミ、
というようなものだったんだけど
その手紙を白ヤギさんたらまた読まずに食べて、
あとはもう泥仕合というか水掛け論というか、
言った言わない、食べた食べないの話であって、
いったいあなたたちは何をやっているのかと
ぼくは腹立たしく思うわけです。

ヤギとお手紙の話はいいから
早く企画を説明しろとヤギも言ってるようです。
はい、毎年こんな感じですみません。

ほんとに説明しましょう。

「メールするからメールしてね。」とは、
ほぼ日刊イトイ新聞が毎年製作している名物企画で、
行列や渋滞といったゴールデンウィーク特有の
待ち時間ができたときに最適なヒマつぶし企画です。

その内容を、ぎゅぎゅぎゅっと凝縮するなら、
つぎの3行で表現することができます。

ほぼ日が指定するメールアドレスに、
なんでもいいからメールを送ると、
1通につき1通、お返事メールが返ってくる。

うん。そのとおりだ。そういうことだ。
えっ、それのどこがおもしろいのかって? 
たしかに、そう思いますよね? 
それじゃ、この3行の説明に1行足して、
4行にしてみましょう。

ほぼ日が指定するメールアドレスに、
なんでもいいからメールを送ると、
1通につき1通、お返事メールが返ってくる。
しかも、毎回、違うお返事が返ってくる。

どうです? おもしろくなってきたでしょう? 
じゃあ、もう1行増やしてみよう。

ほぼ日が指定するメールアドレスに、
なんでもいいからメールを送ると、
1通につき1通、お返事メールが返ってくる。
しかも、毎回、違うお返事が返ってくる。
20通とか30通とか送っても、たぶん内容がダブらない。

マジかよ、と思うでしょう? 
マジなんですよ。
いったいどうしてこういうことが起こるのか? 
毎回、毎回、違うお返事が届くなんて?

「あっ、わかった! AIでしょ!」と
賢明なあなたは思うかもしれません。
なるほど、いまはまさにAIの時代です。
メールを1通送るとそれに反応して、
AIがお返事メールを書いて送ってくれたら、
メールするたび違う返事が返ってくることになります。

しかしね、みなさん、私は言ったでしょう? 
この「メールするからメールしてね。」は
2007年から続いているヒマつぶし企画だ、と。

2007年つったらあなたね、
藤原紀香さんと陣内智則さんが結婚した年ですよ。
ビリーズブートキャンプが大流行して
みんながゴムひもみたいなものを伸ばしながら
テレビに向かって大汗かいてた時代ですよ。
「そんなの関係ねぇ」が流行ってたころですよ。
初代iPhoneがようやくアメリカで発売されたけど
日本ではまだ発売の目処がたってなかったころですよ。
そんな時代に自動でお返事メールが
ジェネレイトできるわけがないでしょう?

ヤギもそうだそうだと言っています。
それでは、どうして、私たちほぼ日は、
毎年、毎年、みなさまから寄せられたメールに
たくさんのお返事メールを返すことができるのか?

それは、「書くから」です! 
ほぼ日の乗組員が、ひとりひとり、
事前に手分けして、書いておくからです。

え、マジですか、という問いかけには、
はい、マジなんですよ、と答えます。

具体的にいえば、100人以上の乗組員が、
1人5通、お返事メールを事前に書いておくのです。
そうすると、ぜんぶで500通以上のお返事メールが
用意されることとなります。

500通っていったらあなた、そうとうな数ですよ。
イメージでいうと、このくらいの感じですよ。

500通のメールのイメージ

どうです? かなり多いでしょう? 
これだけたくさんありますから、
みなさんが、ぽんぽんぽん、とメールしても、
そのたびに違う内容のお返事メールを
お送りすることができるわけです。
こりゃあ、けっこうなヒマつぶしになりますよ。

あ、でもね、もちろん、
届いたメールの内容に合った
お返事が来るわけじゃありません。
来たメール1通に対して、
ランダムで選ばれた1通のお返事メールが届く、
という遊びです。

ところがね、これがなんともおもしろくて、
ついついみんなメールしちゃうわけです。
たとえば昨年の「メールするからメールしてね。」では、
なんと「81,939通」のメールが届きました!

8万通ですよ? 
8百通でも8千通でもなく、8万通ですよ?

それほど「なんか妙にクセになる」遊びなんですが、
正直に申し上げておくと、
私たちほぼ日の乗組員が
手分けして書いているものですから、
とくにおもしろいメールが届くわけではありません。
言ってしまえば、「ふつう」です。

でもね、そういう「ふつう」のことって、
とくに期待しない状態で読めば、
それはそれで「ふぅーん」って感じで
読めちゃったりするじゃないですか。
そういう感じだと思って、
どうぞのんびりおつき合いください。

あ、でもね、
ふつうの乗組員が書いたお返事のなかに、
日本を代表するコピーライターが書いた
お返事メールも5通ほど混ざってるみたいですよ? 
運がよければそれが届くかもしれません。

ぼちぼちまとめなさい、とヤギが言ってます。

長々と説明してきましたが、
遊び方はとってもシンプルです。
メールを1通出すだけです。
なんでもいいからとりあえず1通出してみてください。
ぶっちゃけ空メールでもかまいません。

ちなみに、返ってくるお返事メールは、
「改行があるもの」と「改行がないもの」を
選ぶことができます。どちらも内容はいっしょです。
スマホで読むなら「改行なし」が読みやすいかも。
PCで読むなら「改行あり」が読みやすいかも。
どちらでも、好きなほうを選んでくださいね。

最後にもうひとつだけ言わせてください。

届いたお返事メールに
ついつい返信したくなりますが、
返信しても、それにお返事メールは届きません。
つぎのお返事メールが読みたい場合は、
とどいたお返事メールに返信するのではなく、
「最初の1通」をもう一度出してください。

ただし。ただし、ですよ? 
その「お返事メールへの返信」は、
ほぼ日の編集部には届く仕組みになってます。
だから、「お返事メールへの返信」は、
感想メールとして乗組員が
うれしく読ませていただきますので、
出したい方はどうぞ遠慮なく出してください。

あ、いまのところ、ややこしかったですね。
忘れてもらっても大丈夫です。

とにかく、気楽にメールしてください。
「メールする」というボタンを押すと、
ヤギがいい声で鳴いてメールソフトが立ち上がります。
もしメールが届かなかったり、
メールの設定などで心配があるときは、
「くわしいやりかたとご注意など」をお読みくださいね。

それでは、今年も、メールするから、メールしてね!