『どうぶつの森』 遊んだ人と作った人。

第3回 恐怖「にこにこり村」

糸井 じゃあ、実際に我が「にこにこり村」を
見ていただきますか。
(ギャラリーから「怖い‥‥」の声)
糸井 あぁいうふうに言ってもらえるわけですよ。
岩田 (笑)。
糸井 で、これが僕の家の1階です。

(ギャラリーから「イヤー」の声)
糸井 スタートは幼児性から始まってますから、
メリーゴーランドなんかがあるんですね。
で、クルクル回ってるし、
読めない怖さを醸し出してるんです。
乗組員の永田くんは
これを「ポーキーだ」って表現しましたね。






01/09 22:38
呪いのイトイ屋敷を解くカギ

一同をドン引きさせた
呪いのイトイ屋敷ですけどね、
ぼくはあそこによく似た場所を
知っているんですよ。

賢明なゲームファンなら
お気づきかもしれません。

かわいくて不気味で
幼児性と暴力が共存するあの家は、
「ポーキーの世界」なんですよ。

やっぱりポーキーは
糸井重里の深いところにいるのだなぁと
ぼくは感慨深く思ったのでした。

あ、『MOTHER』の話です。

岩田 はぁ〜。
糸井 たしかに僕は『MOTHER3』を作ったとき
ポーキーっていうやつにやらせたかったことを
『どうぶつの森』でやってるんですよ。
一同 (笑)。
糸井 じゃ、2階もちょっと行ってみますか。

岩田 本当だ、ポーキーだ‥‥。
糸井 無邪気な邪念が溢れてるでしょ。
人が来たらこう座って‥‥。
(ギャラリーから「キャーキャー」という声)
岩田 座ってるだけで
キャーキャー言ってもらえるんですね。
糸井 そう(笑)。
わりと大事なのは、
アイテムを見えるように置かないことなんです。
クマのぬいぐるみとかは、まさにそれ。
あとは、さっきお話した
「幼児性から始まった」という流れで
「おきあがりこぼし」なんかも置いてあります。
2階はざっとこんな感じですね。
あと、やっぱり地下ができてうれしかった。
地下っていうだけで、もううれしいんです。
じゃあ、地下に行ってみますか。
(ギャラリーから「怖い‥‥」という声)

岩田 ‥‥これは強烈。
糸井 人形と観葉植物で、
ラビリンスを作ってあります。
岩田 ほんとだ。
(ギャラリーから「絵が見えない」という声)
糸井 絵はどの位置から見ようとしても
見えないように置かれています。
しかもあれは僕の設定のなかでは
「自画像」っていうタイトルなんです。
で、そこここになんとなく斧を。
岩田 そこここ(笑)。
糸井 あと、ヒラメがちょっと気持ち悪いな、って思って
置いてあります。
ちなみにヒラメの横はカレイです。
一同 (笑)
(ギャラリーから「ついていけない」という声)
糸井 コツコツとこういう世界を構築していったんですが、
それはお金を持っちゃったことが
だんだんとやることがなくなってきちゃったんです。
アイテムを置けば置くほど
怖さが薄まっていっちゃうんですよ。
で、次のステップで何をしたかというと
人が来るのを待ち伏せするんです。
「こんにちは」って声をかけられても返事をせず、
近くに来たら急に暴れだす、
ということを始めたんです。






01/24 15:06
しげちやんが!
しげちやんが!

かんばんにお礼のメッセージをいれて、
おみやげのお花をぺっぺっぺと植えて、
でも、ついでだから
デパートでお買い物にいってみると。

なんで道具だけ全部
売り切れなんだろ。
しげちやんはこの全部を
もってるはずだろうに‥‥。
ま、いいか。
とおもっていると、
しげちやんの不気味な笑い声が。

「ふふ、ふふふふ。」

なんだろうとおもって、
家のほうにいってみると、
そこには、
おしゃぶりをくわえて、
オノを振り回す
しげちやんが!

丹精してあったはずの
ヤシの林や果物の林を
目の前で切り倒し、
しまいには、オノで襲われた!

にとうしんで、
かわいいはずなのに!!

なんかわからないけど、
帰ろう。
そして、
にこにこり村でみたいろいろなことは、
わすれよう。

‥‥おかしな体験だった。

岩田 ようは自らが「怖がらす」ということに
チャレンジしたと。
糸井 そうです。
話しかけても「‥‥‥」しかしゃべらず、
誰かが近くに来たら斧を振り回しました。
そういうことをやり始めて、
にこにこり村は劇団員が怖がらせる
お化け屋敷化していったんです。
岩田 なるほど。
糸井 で、けっきょくあんまりやりすぎて、
人が遊びに来てくれなくなりました。
岩田 (爆笑)
糸井 今度はこっちからよその村に出向いて行って
怖がらせる必要が出てきたわけです。
最初のころは、さっきも2階に置いてあった
ピンクのおきあがりこぼしを
置いていってたんですね。






01/11 23:18
おきあがりこぼし
配布。

弊村にあそびにきたしげちゃんに、
「村の造成がおわったから、
 そろそろ家をちゃんと
 つくろうかとおもって」
という話をしたら、
「はげめ!」といって、
この、しげちゃんちにあって、
ひときわ不気味さを
かもしだす
「おきあがりこぼし」を
おいて、去っていきました。

し、しげちゃん。
そ、それこないだもらいました。
に、にこになっちゃいました。
そういえば、
このあいだ、

おうちにいったときも
ふたつありましたよ‥‥。

ちゃんも
「しげちゃんからもらった」といってましたし、
さっき、 の村にいったら、
門前におちていました‥‥。

もう、しげちゃんの行動すべてが
ダークサイドからの
メッセージに見える‥‥。

岩田 乗組員のみなさんからは
「呪いのおきあがりこぼし」と呼ばれていた
アレですね。
糸井 そうですそうです。
で、お金持ちになってからは
人形をプレゼントしたんです。






01/22 10:52
次は、人形だ‥‥。

やれやれ、金持ちになったものだと
家に帰ってみると、
郵便ポストが
ぴーこんぴーこん呼んでいる。

な〜にがとどいたのかな〜。

うへえ!
に、にこにこり村からの
手紙だ!
「かわいいかわいい
 かわいいかわいい」って
かわいいが4回も!
呪いのおきあがりこぼしの次は、
にんぎょうか‥‥。
あ、ありがとうございます!
あ、ありがとうございます!

おまけに、
「目玉商品だ」といわれて、
今日、うっかり「てんてき」を
買ってしまっていたのだ‥‥。

レイアウトしてみると、
地下室の一角が、
あの、しげちやんの家に
なってしまった!

岩田 こっちは「悪魔の人形」ですね。
糸井 しまいには「あれが置かれてから村が変になった」
とまで言われる始末でした。
ここまでやって、僕がやりたかったことは
ひと段落したんです。
岩田 お疲れ様でした。
糸井 でも、今回、岩田さんとみなさんが
お越しになる、ということで
新たにチャレンジしたことがあるんです。
(ギャラリーから「イヤァー!」の声)
(つづきます)

「僕らも「どうぶつの森」について話したい!」



今回、お話をする乗組員
りか、シブヤ、おっくん、キノシタ


会社でプレイしている身としては、
毎日22時くらいになると
「遊びたいなぁ」って思うんですよ。
そうそう! そうなんですよね。
この仕事をあと1時間で終わらせて
1時間遊ぼう、って思うんだけど、
なかなかそれが難しかったりするんです。
やっぱり会社でやるとなると
夜になっちゃうんですよね。
だからあまり変化のある日々が
望めなかったんですよ。
そんなことを言ってるシブヤちゃんだけど、
1度ひんしゅく事件をやらかしてるからね。
え、なんですかそれ?
知らないー。
アタシとシブヤちゃんと
トミちゃん(アロハ)の3人が
ひとつの村でプレイしてるんだけど、
仲よくやってたんですよ。
うんうん。
あんまり遊べないから村の発展も少なくて、
「びんぼう村」と呼ばれた時代もありました。
そんななか、ほそぼそとプレイしたおかげで、
いろんな果実が実をつけるようになったんです。
でも、数は少なく、貴重なものには変わりなく、
増やそうと思って
大事に育てようとしてたら‥‥。
してたら?
何を思ったのか、シブヤちゃんが
実を全部落として売っちゃってた(笑)。
あははははは!
もう、りかさん、それ言わないでくださいよ。
本当に申し訳ないと思ってるんですから。
(笑)
私、ゲームをあんまりやったことないんです。
それこそ、この『どうぶつの森』も
何をやればいいのかまったくわかんなくて、
「とりあえずお金を貯めて、
 かわいいものを買おう」
くらいにしか思ってなかったんです。
だから、化石もたぬきちに売っちゃってて。
アタシとトミちゃんは
地味に博物館に寄付してたんですよ。
シブヤちゃん、
まずは「お金」って考えちゃうんだね。
そうなんです。
お金を稼ぐっていう目標はわかりやすいもんね。
女性陣は洋服とかを楽しんで買ってたけど、
男性陣はどうやって楽しんでたんですか?
見た目が女だった俺に訊くんですか?
あ、そうか!
おっくんは、途中から参加したうえに
女の子の風貌かつ名前が「かおたん」でしょ。
男なのに女の子の名前でプレイしてる、
その説明がいるなぁって思ってたんですが、
‥‥投稿を始めちゃったんですよね。
しかも「ぎゅうにゅう村」だもんね。


01/11 11:23
ぎゅうにゅう村より

この週末から、仲間入りさせてもらった
ぎゅうにゅう村のものです。

いまは、8000ベルも出して買った
「おうさまのひげ」をつけ、
キャプテンきぶんを楽しんでいます。

でも、水兵さんが着るような
セーラー服がすごくほしいのですが、
なかなか見つかりません。

しょうがないので、
白い無地のシャツで代用していますが、
やっぱり、ちがう‥‥。
どっかにないかなぁ、セーラー服。

ちなみに、わがぎゅうにゅう村では
「さくらんぼ」がよく実ります。

以前、シェフが、「ほぼ日」のまわりでは
さくらんぼ名産の村がない
言っていましたけど、
そのときも
「フフフ、ぎゅうにゅう村では
 あんなにとれるのに‥‥」と
ひそかに、ほくそえんでいました。

なので、さくらんぼがほしいみなさん、
じゃんじゃん取りにきてオッケーですよー。

いま、近所に住んでるトラのゴメスに
「村のなかでかくれんぼしよう」と
誘われたので、ちょっといってきます。

おもしろかったら、また報告しまーす。

この場を借りて説明すると、
あのコンテンツには参加せずに、
もともとは自分ひとりでやろうと思ってたんです。
家で村と自分の名前を入れるところで
嫁がササっと女の子の名前で入力しちゃいまして。
ひとりでやるもんだし、別に知られないから
「ま、いいか」みたいな気持ちでいたら
参加することになっちゃって。
「もうひとり作る」っていうのは
考えなかったんですか?
それも考えたんだけど、
8000ベルもする「おうさまのひげ」を
気に入って買ったんですよ。
それだと、また買わないと
ならないじゃないですか。
え? でも、それって「おうさまのひげ」を
新たに作ったキャラに「あげる」ことで
解決できるのでは?
あっ‥‥。
ま、とにかく、面倒なバイトも終わらせて、
せっかくここまで進めたのに、
また最初からやるのがイヤだったんです。
一同 (苦笑)
だから名前とかを公表するのもイヤで、
自分から名乗ることはなかったんですね。
でも、みんなが投稿した写真の中に
バッチリ映ってたりしちゃって。
で、けっきょくどうしようか考えてるうちに
自分のペースに持ち込めず終わった、
っていう感じですよ。
おっくんさんが遊びに来るたびに
「かおたんが来ました」って表示されるのが
すごくおもしろいんですよ。
「でも、これおっくんなんだよな」って思っちゃう。
俺がやってるのを信用してもらえないんですよね。
「ひょっとしたら奥さんがやってるのかも?」
っていう疑いを感じるんです。
だから遊びに行くたびに「奥野です」と
毎回説明してましたね。
それは逆に怪しい(笑)。
怪しいすぎますよ(笑)。
そういう不便さはありましたね。
(続きます。)
2009-04-14-TUE
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