ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地。

前回までのあらすじ。
「やってみようか」という理由だけで
『メイドイン俺』のプチゲームコンテストに
応募することになったほぼ日乗組員針生とトリイ。
お題は「ドキドキするシチュエーションのゲーム」。
紆余曲折あって「早弁」をテーマにした
プチゲームを作成することになったのだが‥‥。

	早弁というシチュエーションに決まったのででは実際に作り始めてみましょうか。
	まずは背景から描き始めてみようかな。これはだいたい決めていたので、チョイチョイチョイと。こんな感じかなぁ。

	うんうん。黒板が奥にあって、手前に机。その上にお弁当箱が乗っていて‥‥。
	そして、お弁当箱の奥にはカモフラージュ用の教科書！これで教師の目を盗むわけです。
	なるほど。この教科書があるとないとでは段違いですな。ちなみに、この教科書の中央上部に見えているグレーの物体は先生の体ってことね。
	そう。顔は別のアニメーションで動くので体だけは背景に描いておいちゃってます。
	うんうん。
	じゃあお次は今回の重要な要素であるお弁当の中身を作っていきましょうか。
	早弁にマッチしているお弁当といえばまずは白米でしょう。サンドイッチは早弁に似合わない！
	賛成！　早弁は白米！じゃあ、お弁当箱の左側を白米で埋めていきましょうか。と同時に、どうやって白米が食べられていくのかを表現するアニメーションもここで作っておきます。アニメーションといっても、白米の一部を消していくだけですけどね。

	ギッシリ詰まった白米をタッチすると食べたとみなされて消えていくわけだね。
	最後に梅干しを描き足して‥‥っとはい、これで白米部分完成！
	おぉ、それっぽいそれっぽい。んじゃ、つぎはおかずだね。
	ハンバーグと卵焼きはどうかなぁ。
	鶏の唐揚げも捨てがたいけど、ここでその意見を押し通す理由もないのでとりあえず賛成！
	じゃあ、こんな感じで。このままだと彩りが悪いので、赤と緑を加えるべく、にんじんのソテーとレタスをあしらってお弁当の完成です。

	おぉ、弁当っぽくなりました。どこからどうみても弁当ですよ。
	じゃあ、最後に先生を描いていきましょうか。
	先生の動きとしては顔が黒板を向いているパターンと顔がこっちを向いているパターンのふたつがあればいいんだよね。
	そうなんだけど、いきなり先生がこっちを向くとすっごく難しいゲームになっちゃうからこっちを向くときに合図を出そう。
	合図？
	こちらを向く前に「？」というマークを出そうかなと。
	先生が不審な動きに感づくわけだ。
	そう。プレイヤーはそのマークを見たら手を止めるわけ。
	なるほど。

	よし、これで使う画像に関しては準備完了かな。
	じゃあ、つぎはルールの設定やゲームの成功条件、失敗条件などを設定していきましょうか。
	ここが難しいからね。まず、どうすると成功になってどうすると失敗になるかをキチンと決めておこうか。
	えぇっと、弁当箱の中にある白米、おかずをタッチすると食べて、時間内に全部食べきると成功。
	うんうん。
	先生がこっちを向いているときにお弁当をタッチするか、時間内に食べきれないと失敗。
	そうそう。じゃあそれを踏まえていろいろ設定していきますかね。

	何回タッチしたらその１品を食べきったことにする？
	１回じゃ簡単すぎてあっという間に食べ終わっちゃうし、５回とかだと、絶対制限時間内に食べきれないよね。
	うん、だからタッチさせる回数を細かく調節する必要があると思うよ。
	じゃあ、とりあえず白米は４ブロックあるから４回ずつで計16回とかにしておこうか。
	了解。それに合わせておかずのほうも１品２～３タッチにしておこう。
	うんうん。じゃあ先生の顔を動かす動作を組み込んでテストしてみようか。
	先生の顔は、ある一定のタイミングで向かせるようにしました。じゃあ、試運転といきますか。（プレイ中）うわ、これはムズイ！！

	またまたー。ゲーム、下手なんじゃないの（笑）。貸してみてー。
	絶対クリアーできないと思うよ。
	（プレイ中） ‥‥ム、ムズイ！！間違いなくこれはクリアー不可能だわ。
	先生の顔を回避するのはなんとかなるけど、制限時間内に全部食べきれないね。
	タッチしなくちゃいけない回数が多すぎるってことかぁ。
	もっとグッと減らしたほうがいいかも。
	そうだね。白米食べきるのに時間がかかり過ぎる。
	合わせておかずのほうも、１、２回のタッチで食べきれるほうがいいかも。ちょっと調整してみようか。
	しようしよう。でも、その調整がうまくできればこのゲームおもしろくなるよ。
	うん、俺もそのあたりの手応えは感じた。
	そう考えると、やっぱりゲームっていうのはバランスが命なんだよなぁ。
（つづきます）
2009-07-20-MON

	早弁というシチュエーションに決まったのででは実際に作り始めてみましょうか。
	まずは背景から描き始めてみようかな。これはだいたい決めていたので、チョイチョイチョイと。こんな感じかなぁ。

	うんうん。黒板が奥にあって、手前に机。その上にお弁当箱が乗っていて‥‥。
	そして、お弁当箱の奥にはカモフラージュ用の教科書！これで教師の目を盗むわけです。
	なるほど。この教科書があるとないとでは段違いですな。ちなみに、この教科書の中央上部に見えているグレーの物体は先生の体ってことね。
	そう。顔は別のアニメーションで動くので体だけは背景に描いておいちゃってます。
	うんうん。
	じゃあお次は今回の重要な要素であるお弁当の中身を作っていきましょうか。
	早弁にマッチしているお弁当といえばまずは白米でしょう。サンドイッチは早弁に似合わない！
	賛成！　早弁は白米！じゃあ、お弁当箱の左側を白米で埋めていきましょうか。と同時に、どうやって白米が食べられていくのかを表現するアニメーションもここで作っておきます。アニメーションといっても、白米の一部を消していくだけですけどね。

	ギッシリ詰まった白米をタッチすると食べたとみなされて消えていくわけだね。
	最後に梅干しを描き足して‥‥っとはい、これで白米部分完成！
	おぉ、それっぽいそれっぽい。んじゃ、つぎはおかずだね。
	ハンバーグと卵焼きはどうかなぁ。
	鶏の唐揚げも捨てがたいけど、ここでその意見を押し通す理由もないのでとりあえず賛成！
	じゃあ、こんな感じで。このままだと彩りが悪いので、赤と緑を加えるべく、にんじんのソテーとレタスをあしらってお弁当の完成です。

	おぉ、弁当っぽくなりました。どこからどうみても弁当ですよ。
	じゃあ、最後に先生を描いていきましょうか。
	先生の動きとしては顔が黒板を向いているパターンと顔がこっちを向いているパターンのふたつがあればいいんだよね。
	そうなんだけど、いきなり先生がこっちを向くとすっごく難しいゲームになっちゃうからこっちを向くときに合図を出そう。
	合図？
	こちらを向く前に「？」というマークを出そうかなと。
	先生が不審な動きに感づくわけだ。
	そう。プレイヤーはそのマークを見たら手を止めるわけ。
	なるほど。

	よし、これで使う画像に関しては準備完了かな。
	じゃあ、つぎはルールの設定やゲームの成功条件、失敗条件などを設定していきましょうか。
	ここが難しいからね。まず、どうすると成功になってどうすると失敗になるかをキチンと決めておこうか。
	えぇっと、弁当箱の中にある白米、おかずをタッチすると食べて、時間内に全部食べきると成功。
	うんうん。
	先生がこっちを向いているときにお弁当をタッチするか、時間内に食べきれないと失敗。
	そうそう。じゃあそれを踏まえていろいろ設定していきますかね。

	何回タッチしたらその１品を食べきったことにする？
	１回じゃ簡単すぎてあっという間に食べ終わっちゃうし、５回とかだと、絶対制限時間内に食べきれないよね。
	うん、だからタッチさせる回数を細かく調節する必要があると思うよ。
	じゃあ、とりあえず白米は４ブロックあるから４回ずつで計16回とかにしておこうか。
	了解。それに合わせておかずのほうも１品２～３タッチにしておこう。
	うんうん。じゃあ先生の顔を動かす動作を組み込んでテストしてみようか。
	先生の顔は、ある一定のタイミングで向かせるようにしました。じゃあ、試運転といきますか。（プレイ中）うわ、これはムズイ！！

	またまたー。ゲーム、下手なんじゃないの（笑）。貸してみてー。
	絶対クリアーできないと思うよ。
	（プレイ中） ‥‥ム、ムズイ！！間違いなくこれはクリアー不可能だわ。
	先生の顔を回避するのはなんとかなるけど、制限時間内に全部食べきれないね。
	タッチしなくちゃいけない回数が多すぎるってことかぁ。
	もっとグッと減らしたほうがいいかも。
	そうだね。白米食べきるのに時間がかかり過ぎる。
	合わせておかずのほうも、１、２回のタッチで食べきれるほうがいいかも。ちょっと調整してみようか。
	しようしよう。でも、その調整がうまくできればこのゲームおもしろくなるよ。
	うん、俺もそのあたりの手応えは感じた。
	そう考えると、やっぱりゲームっていうのはバランスが命なんだよなぁ。
（つづきます）
2009-07-20-MON