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メイドイン俺たち

プチゲームが作れるゲーム登場!

ほぼにちわ、「ほぼ日」の針生です。
本日は、すっごくくだらないプチゲームが凝縮されている
『メイドインワリオ』シリーズの最新作
その名も『メイドイン俺』をご紹介いたします。

この『メイドイン俺』はプチゲームで遊ぶだけだった
これまでのシリーズと大きく異なる点があります。
それは「自分でプチゲームが作れる」んです!
自分で設定を考えて、自分でゲーム内で使う絵を描いて、
自分で音楽も作曲してなど、もうありとあらゆるものが
自分で決めてゲームを作ることができちゃいます。
もうほんとにスゴイ時代になったものです。

でも、これを聞いて
「ゲーム作るのってなんか難しそうー」と思ったあなた。
ご安心くださいませ。
やさしく丁寧にレクチャーしてくれるんです。
このレクチャーが秀逸で、
ちょっとずつステップアップしながら
ゲームを作っていくようになっています。
最初は単純なゲームを作って、
やれることを少しずつ覚えていくような感じです。
ゲームについて精通していなくてもぜんぜんOK。
さすがに複雑なゲームを作るのは
けっこう難しいかもしれません。
でも、どんなに単純なゲームでも、アイデア次第で
十分おもしろいゲームになり得るのが
このシリーズの特徴ですからね。
複雑さではなくアイデアで勝負したいところです。
たった5秒のゲームですから!


▲ゲーム内に登場するキャラクターの絵も自分で作ります。
 「ドット」と呼ばれる四角を塗って描いていきましょう。


▲キャラクターができたらどういう動きをするかを決めます。
 この場合は風船がユラユラと浮いている様を作ってます。


▲ゲーム中に流れる曲だけは自分で作る以外に、
 ニンテンドーDSに雰囲気だけを伝えて自動作曲してもらうことができます。

もう少し詳しいことは
任天堂の『メイドイン俺』のページを参照してください。

もちろん自分ひとりでただ作って遊ぶだけではありません。
『メイドイン俺』では自分の作ったプチゲームを応募する
コンテストがおこなわれています。
お題に合わせて製作したプチゲームを応募すると
任天堂社内で評価され、
優秀な作品はニンテンドーWi-Fiコネクションを
通じて発表され、いろんな人に遊んでもらえるんです。

「なんかおもしろそうだから、
 俺らも応募してみるのはどうかな?」
そんな軽い気持ちから製作にとりかかることとなりました。
メンツは私、針生と「ほぼ日」デザイナーのトリイです。
トリイはweb上でいろいろな表現ができるようになる
「フラッシュ」というソフトの使い手。
よく難しい画面とにらめっこしていることが多いので
「ゲーム作りもなんなくこなしてくれるのでは?」と思い、
仲間に引き込みました。
本日はゲームのアイデアをひねり出す様子を
お届けいたします。

ドキドキすることってなんだろう?

というわけで、俺とトリイさんで
プチゲームを作っていくわけなんですが。
はい。
コンテストに応募するにあたって
重要なことがひとつ。それは、
「決められたお題に沿ったプチゲームを作る」。
そりゃそうでしょ。
お題以外のゲーム作ってどうすんの?!
で、今回のお題って何?
よくぞ聞いてくれました。
お題は「ドキドキ」です。
ドキドキ?
「ドキドキするシチュエーションを
 ゲームにしてみよう!」だそうです。
ドキドキするシチュエーションかぁ。
なんか難しいね。
その難しさを活かして
誰も思いつかないアイデアで
抱腹絶倒なゲームを作ろうよ!
そんなに簡単じゃないと思うんだけどなぁ。
じゃあ、まずは手始めに
ドキドキするってどういうときかを
ザックリ考えていこうか。
うんうん、そこから始めていきましょう。
じゃあ、まずはね‥‥「綱渡り」。
いきなりそれ?
まぁ、ドキドキするけどさぁ。
綱、渡ったことないけど。
俺だってないよ(笑)。
したことあるのでいくと「面接」とか。
「試験」とか。
「告白」とか。
あ、そういう恋愛がらみは外せないね。
こういう甘酸っぱい系は
審査員の評価もいい気がする。
うんうん。
同じドキドキするシチュエーションでも
「親に隠れて喫煙せよ!」よりも
「気になるあの娘に告白せよ!」のほうが
絶対いい評価もらえるよね。
でもさぁ、そういう審査員の心象を考えて
応募してくる人って多いんじゃないかなぁ。
それは甘酸っぱい系の作品が
たくさん送られてくるってこと?
そう。
「告白もの」を送ると、
同じような作品に埋もれちゃうかも。
目立たなくなっちゃうね。
そう考えると、裏をかいたドキドキで
勝負したい気持ちはあるね。
「こういうドキドキできたか!」って思わせたい。
うん、それスゴイ大事かも。
よっしゃ、俺たちは
際立ったドキドキで勝負していこう。
じゃあねぇ‥‥「ドラフト会議」!
これはドキドキするよ。
うわぁ、野球に興味のない俺からは
絶対出てこないシチュエーションだ。
「選択希望選手を引き当てろ!」
箱に入っている当たりの封筒を引き当てる。
自分は監督なんだ!
監督が箱に手を突っ込んでいる図を
断面図にして‥‥。
あははは、それ、おもしろいかも。
いいよね? 悪くないよね?
いい感じいい感じ、どんどん出していこう。
じゃあねぇ「万引き」。
ダメ! 絶対ダメ!
ダメ? じゃあ、それを
「怪盗ルパン」みたいなのにするのは?
それはいいかも。
万引きはダメで怪盗はいいの?
万引きは身近すぎてダメ。
怪盗はストーリー性があるからいいの。
どういう線引きだよ(笑)。
まぁ、それはいいとして、
「盗みだせ!」みたいなのはいいよね。
じゃあこういうのは。
警備員がうしろを向いているときに
進むボタンを押して進んでいって
目的のものに近づいていく。
で、警備員が前を向いているときに進むと失敗。
いわば「だるまさんが転んだ式」ね。
システム的にはいいと思うんだけどなぁ。
でもちょっと気になるのは
誰でもすぐ考えつくシチュエーションってとこ。
そうなんだよね。
なんかメジャー感が漂ってる。
「目を盗んで何かをする」っていうところを
もっと別のシチュエーションに
うまく使えないかなぁ。
それでいて、5秒で終わるプチゲームなんだから、
パッと見て、すぐ何をすればいいのかわかるような
シチュエーションが大事なんだよね。
そうなると、あるあるネタじゃないけど
多くの人が経験しているシチュエーション
もしくは、誰もが知ってるシチュエーションを
モチーフにするほうがいいかも。
そうだよね。
警備員の目を盗んだことないもんね。
うんうん。
まとめると、よくあるシチュエーションで
ありつつも、際立っているもの。
それが理想ってことだね。
理想っていうか矛盾かもしれないけれど。
じゃあ、学校は?
先生にドキドキさせられることって多いじゃない。
先生の目を盗んで何かをするとかだね。
授業中にマンガを読むとか。
それは読み終えれば成功ってこと?
ちょっとわかりにくいね。
ハッキリとしたわかりやすい成功が
見つけ出せればいいんだけど。
授業中に先生の目を盗んですることといえば?
あっ‥‥!
なになに?
早弁は?
早弁?
先生の目を盗んで弁当食べるの。
自分の目の前に弁当。
それをタッチすると食べたことになって
中身が消えていくの。
先生がこっちを向いたときに食べると失敗。
見事食べ終わればクリアー。
これどう?
おぉ! なんかいいかも。
際立ってるし、あんまり思いつかないけど、
誰もが知ってるシチュエーションだと思うよ。
それになにより‥‥。
なにより?
ゲーム開始時に出る「○○せよ」の画面に
「はやべんせよ!」って出せるのは
ちょっとおもしろいかも。
「はやべんせよ!」
いいかもね(笑)。
じゃあ、これで進めてみましょうか?
じゃあ俺たちのゲームは「早弁」で。
これ、イケるよ絶対!
(つづきます)
2009-07-17-FRI
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