アースボールで、お天気解説!
TBS『ひるおび』の
番組収録を見学してきました!
(後編)
2022-08-31
いよいよ『ひるおび』午後の部です。
午前からはスタッフもセットも総入れ替え。
森さんも準備に大忙しです。


準備をはじめる森さんたちの前には、
極めて手作り感の強い、なんらかの装置‥‥。
近くにいた制作スタッフの山下さんに、
思わず声をかけてしまいました。
──:
‥‥これ、なんですか?
山下:
これは、森さんが番組で使う
オリジナル装置なんです。
名前は「森2号」といいます。
──:
森2号!
‥‥ってことは「1号」があった?
山下:
1号もありました。
これはその進化版です。
森さんは手作りの天気図を
手で動かしながら解説するのですが、
それがやりやすいように、
このボード全体が電動で
斜めになるようにできているんです。
──:
へぇーー。
山下:
ちなみに「森2号R」という装置もあります。
──:
も、森2号R!
山下:
今日の収録では
「森2号」と「森2号R」と、
そして「アースボール」の3つを使います。
森さんの「三種の神器」が
すべて出揃った状態というわけです。
──:
アースボールも三種の神器のひとつに!
それは光栄です!

▲これが「森2号」と「森2号R」

▲それに加えて、ほぼ日のアースボール!

▲森2号をテストする森さん。

▲天気図が、斜めに立ち上がった!

▲そしてこんな感じで説明します!

▲なんか、うしろから何か出てきました!

▲こ、これが「森2号R」らしいです!

▲これは「森2号」と「森2号R」のコントローラー。

▲そして「ほぼ日のアースボール」です。

▲いつもこうやって使うそうです。
と、そうこうしているうちに、
いよいよ午後の天気解説の本番がやってきました。

▲さっそく大活躍の森2号。

▲解説も終盤となったところで、ついにアースボール!

▲しっかり映ってます、アースボール!

▲アースボールを回す、森さん

▲画面に映るAR地球も回ります。

▲無事、天気解説終了です!
いやぁーーー、素晴らしい!
大きなトラブルもなく、無事に解説終了です。
出番を終えた森さんに、
天気部屋であらためてお話をうかがいました。
──:
ほんとうにお疲れ様でした!
いやーー、感激しました。
本当にありがとうございました。
森:
いえいえ。
──:
森さんの三種の神器、
大活躍でしたね。
森:
天気予報って、
ある意味いろんなツールが揃ってて、
以前に比べてCGとかで
かなり説明がしやすくなりました。
でも、その根拠を説明したり、
なにか出来事があって、
「それはなぜ起きたのか?」
みたいな話をするとき、
そういうツールだけでは
伝えるのがなかなか難しいんです。
──:
そうなんですか。
森:
なんせ相手は「空気」ですから。
目に見えないものを、
「ほらね」って見せる方法がないんですよ。
そうなると「森2号」みたいな、
視覚的に見せられるものが
とっても大事になってくるんです。
どうせ見えないものを説明するんだったら、
思わず視聴者が見入っちゃうやつがいいと思って、
それでああいうのを使っているんです。

──:
CGとは違った
親しみやすさがありますよね。
森:
「ひるおび」スタッフも、
ああいうの作ったり使ったりするのが
好きなんですよね。

▲愛を感じる「HIRUOBI」のプレート
──:
そもそもなんですけど、
森さんはアースボールのことを
どこで知ったんですか?
森:
最初はスタッフの誰かが見つけたんです。
「これおもしろいですよ!」って。
見せてもらって、すごくいいなと。
さきほども言いましたが、
世界中の雲画像が手軽に見られるものって、
ほとんどないですから。
だから「これ、放送で使おうよ」って。

──:
そうだったんですね。
森:
ぼくのまわりの気象予報士も、
けっこう自分で買って使ってますよ。
ぼくも番組で使って、
すぐに自分用にも買っちゃいましたから。
──:
わーー、めちゃくちゃうれしいです。
ありがとうございます。
「こういう使い方はおすすめ」
みたいなことってありますか?
森:
何か世界のニュースを見たときに、
アースボールを使って、
「ああ、ここのことか」と
確認できるのはおもしろいですよね。
家の中の手に届くところに置いておけば、
いつでもスマホで調べられますから。
──:
今日、スタッフの方と話をしていたとき、
『ひるおび』内にアースボールというものが、
かなり浸透しているのが嬉しかったです。
森:
打ち合わせのときも、
外国の話になったときに、
「それ、アースボール使おうよ」とかね。
スタッフさんももう、
そういう頭になってる気がします。
──:
本当にうれしいです。
森:
プロの目で見ると、
正直、雲の解像度とかは、
そこまで高いとは言えないじゃないですか。
でも、今日みたいに、
インド洋に雲がたくさんあるってことが
伝わればいいということだったら、
解像度なんて別にそこまで必要ないんです。
そのへんはもう、ぜんぜん問題ない。
──:
そんなふうに捉えていただけたら、
とてもうれしいです。
森:
番組制作側から考えると、
ついつい解像度とか、繋げ方とか、
自動でどうのこうのとか、
そういう難しいことを考えちゃうんだけど、
アースボールを使っていると、
そういうのっていらないなと思う。
結局、見ている人って、
「森さんが地球を回してるぞ」って、
そういうところに見入っちゃうと思うので。

──:
ああ、いいですね。
「森さんが地球を回している」。
そういうことなんですね。
森:
使ってる人もおもしろいし、
スタジオにいる人もおもしろがって、
視聴者もおもしろがってくれる。
それでいいんじゃないですかね。
だからもう、他の番組が
そろそろアースボールを使うんじゃないかと、
じつはひやひやしてるんです(笑)。
──:
そんなふうに使っていただけて、
もう、本当に光栄です。
これからもアースボールを、
どうぞよろしくお願いいたします。
森:
おつかれさまでした。
これからもよろしくお願いします。

以上、ほぼ日のコジャでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
(おしまい)

