「Spring Summer Fall Winter Audio」の
新作がTOBICHIにやってくる！

2021-02-18

こんにちは、ほぼ日のです。
２月19日（金）からTOBICHI東京で先行展示する
スピーカーの新作が完成したので、
この場を借りて発表させていただきます！

ほぼ日ストアで2018年に発売した
「きほんのスピーカーキット」
という商品をご存知でしょうか。

▲「ほぼ日ストア」では好評いただき完売しています。

福岡県で活動するカメラマン／デザイナーの
森友治さんといっしょに開発した、
じぶんで作れる本格的なスピーカーのキットです。
学生時代からのオーディオファンが高じて
手作りスピーカーをご自身のブログ
『ダカフェ日記』やSNSで紹介していた森さん。
そこまで素敵なスピーカーが作れるんだと惚れこんだ
「ほぼ日」のが森さんにお声がけして、
工作初心者でも簡単に作れるキットが誕生しました。
森さんの手掛けるオーディオブランドとして
「Spring Summer Fall Winter Audio」
という名前がつけられ、好評をいただきました。
わが家でもこのスピーカーは活躍中で、
特にリモートワークが増えてから愛着が増しています。
きっと、現在でもたくさんのご家庭で
いい音を鳴り響かせてくれていることでしょう。
（「きほんのスピーカーキット」について、
くわしくはこちらからどうぞ）

さてさて、ここからが本題です！
「きほんのスピーカーキット」の発売から２年半、
スピーカーで音を鳴らすために欠かせない
「スピーカーユニット」と「アンプ」でお世話になった
オーディオメーカーのフォステクスさんから、
こんなうれしいご報告が届きました。

「森友治さんに監修をお願いして、
Spring Summer Fall Winter Audioとの
コラボレーションモデルの
スピーカーボックスができました！」

わーっ、おめでとうございます！
ということで、
「きほんのスピーカーキット」のチーム再結集で
完成したばかりのスピーカーの見学にいってきました。

昭島市に本社を構えるフォスター電機さん。
1949年に創業した企業で、
スピーカーやヘッドホン、
携帯電話や自動車の音響部品などで
世界中で採用されている音響機器のメーカーです。
そして「フォステクス」さんは、
フォスター電機が1973年にはじめた自社ブランド。
国産のスピーカーブランドとしては
定番中の定番のブランドです。

ほぼ日の “スピーカーキッズ ” こと、
の
４人でお邪魔しました。

受付の前でぼくらを歓迎してくれたのは
フォステクスさんの歴史を物語るような
スピーカーやアンプたちです。
もともとこういう機械が好きなメンバーなので、
飾られているものをまじまじと見てしまいます。

受付を通るときに気になったのがガラスの模様。
横いっぱいに５本の線が引かれていて、
楽譜の五線譜になっていました。
そして、奥のエレベーターの両サイドには
丸い玉が並んでいて音符になっています。
これらを重ねて見ると、ある曲の音階になっています。
この写真では少しだけずれているのですが、
「♪ミミファソ ソファミレ ドドレミ ミレレ」
となっているんです。
ベートーヴェンの交響曲第９番、通称「第九」。
歓喜の歌で歓迎していただきました。

ぼくらをお招きいただいたのが、
フォステクスの営業部に在籍するおふたり。
企画販促課の阿部好伸さん（左）と
営業課の佐藤昭宏さん（右）です。
これまで数多くの自作用スピーカーキットを
世に送り出してきたフォステクスさんですが、
「きほんのスピーカーキット」を見て、
これまでにあったスピーカーキットの常識から
かけ離れた設計に驚いたそうです。
デザインや音の出し方、吸音材の量、作りやすさなど、
暮らしになじむスピーカーとして
感銘を受けたと話していただきました。

森友治さん監修で生まれた
「Spring Summer Fall Winter Audio」の
新作スピーカーボックス「BK100SC」がこちら。
「きほんのスピーカーキット」のかたちをそのまま、
120％のサイズに大きくしています。
いちばんの違いは、自作の工程がいらないこと。
「きほんのスピーカーキット」では
接着剤を使って箱を自分で組み立てていましたが、
「BK100SC」では組み上がった状態で届けられます。
別売のスピーカーユニット（10cm口径）を
はめるだけであっという間に完成です。

「きほんのスピーカーキット」では、
ブラックチェリーのツキ板を貼ることで
ナチュラルなテイストにしていましたが、
今回はウォルナットになりました。
ウレタンニススプレーを３度塗りして
マットな質感に仕上がっています。
インテリアにもよくなじむ、深みのあるブラウンです。
（写真ではオプションのスピーカーグリルを
装着しています）

背面はかなりすっきり！
「きほんのスピーカーキット」では
工作のしやすさを最優先した部品選びをしていましたが、
抜き差しのしやすいバナナプラグに変更されています。
挿し込むだけでいいので、
接続がとっても簡単になりました。

「きほんのスピーカーキット」と
大きさを比べてみるとこんな感じ。
ふたつのスピーカーを並べてみると、
お兄さんと弟のように見えますね。
色の違いもはっきりしています。

スピーカーユニットも８cm口径だった前作から、
10cmへとパワーアップしています。
サイズが大きくなったことで音に余裕が生まれて、
より広い空間でも十分に対応できるようになりました。
取り付けもドライバーでネジを締めるのではなく、
六角レンチで締める方式に変更されています。

「Spring Summer Fall Winter」の監修をしている
森友治さんは福岡県にいるため、
スマートフォン越しにご挨拶をしました。
森さーん、完成おめでとうございます！
次回作もすでに検討中とのことで、
フォステクスさんに電話で要望を伝えていました。

開発のキーマンが阿部さんです。
従来のフォステクスブランドではありえなかった、
森さん独自の設計を取り入れるために、
社内で掛け合って製品化に漕ぎつけました。
たとえば、「バスレフダクト」と呼ばれる
スピーカーの低音を増幅させる穴がありますが、
通常であればスピーカーユニット（音が鳴る部分）の下、
つまり前面に配置されることがよくあるデザイン。
聴く人にダイレクトに届くかたちです。
ところが森さんは自宅に置いたときの見た目を
第一に考えて設計しているため、
「いや、ユニットの下に穴って！！」
と背面にバスレフダクトを配置しました。
すると、低音を壁に跳ね返らせるようになったおかげで、
まろやかな音になったという嬉しいおまけが。
フォステクスさんは歴史あるブランドですが、
これからのスピーカーファンを増やしていくためにも
聴く人の目線に立って変化を受け入れていました。
「やってくれないならやるしかない」という
阿部さんの熱意で推し進め、
ついに生まれたスピーカーボックスなのです。

お話をうかがった後で
フォステクスさんの試聴ルームで、
ゆっくり音楽を聴かせていただきました。
この部屋は20畳ぐらいの広さがありましたが、
10cmのスピーカーユニットから
こんなに迫力のあるサウンドが出るんだと
みなで聴き入ってしまいました。
この場で聴いた音をそのまま
みなさんにも聴いていただきたいので、
今回はHOBONICHIのTOBICHIで
試聴のできる展示と
販売をさせていただくことになりました。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

HOBONICHIのTOBICHIで
「Spring Summer Fall Winter Audio」の
試聴コーナーの設置と販売をおこないます。

2021年２月19日（金）から
TOBICHI（東京・神田錦町）店内で、
「Spring Summer Fall Winter Audio」の新作、
「BK100SC」の発売に先駆けた先行展示をおこない、
お手持ちのスマートフォンに入っている音楽を
Bluetoothでつないでお試し聴きができます。
発売日以降は、その場で販売もおこなうので、
気に入っていただけた方はスタッフにお声がけください。
こちらのスピーカーはフォステクスさんの
オンラインショップのみで販売される予定のため、
実物が展示されるのは、全国でもTOBICHIだけ。
森友治さんがおすすめする組み合わせ、
スピーカーユニット「FF105WK」と
デジタルアンプ「AP15mk2」に、
ワイヤレス・レシーバー「PC1BT（BK）」
のセットで展示します。

〈展示期間〉2021年２月19日（金）〜３月28日（日）
　　　　　※会期を延長しました。（2021.02.26追記）
〈営業時間〉11:00〜19:00
〈住所〉東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル１Ｆ
〈商品価格〉
・スピーカーボックス「BK100SC」ペア…52,800円（税込）
・スピーカーユニット「FF105WK」ペア…13,420円（税込）
・デジタルアンプ「AP15mk2」…13,200円（税込）
・ワイヤレス・レシーバー「PC1BT(BK)」…7,700円（税込）
〈フォステクスさん在廊イベント〉
3/13（土）13:00〜17:00
フォステクスの開発担当者の方に
TOBICHIに在廊いただきます。
商品へのご質問など自由にお話いただけますので、
ぜひお立ち寄りくださいね。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

フォステクスさんのオンラインショップ
「FOSTEX CUSTOM」では、
スピーカーユニットとデジタルアンプ、
ワイヤレス・レシーバー、
そして、専用のグリルのカスタムを
たのしみながら選ぶことができますよ。
発売は３月10日です。
ほぼ日ストアではお取り扱いがないので、
お求めになりたい方は
ぜひこちらをチェックしてみてください。

スピーカーのことが
ちょっとでも気になってきたみなさん、
TOBICHIでご来店をお待ちしております。