ラグビーワールドカップを満喫中
たのしいぞ、ラグビー!
にわか ONE TEAM 【前半】
2019-10-19
こんにちは、ほぼ日のひらのです。
ラグビーワールドカップがはじまってから、
こんなに毎日がたのしくなるなんて。
にわかラグビーファンのぼくらは、
会場に、テレビに、パブリックビューイングに、
いろんな方法でたのしんでいます。
ベスト8進出を決めた日本の快挙と、
世界レベルのプレーへの驚きの気持ちを
みんなで分かち合いたくて
ちいさな座談会を開いて記事にしました。
にわか仕込みな知識もたっぷりの前後半です。
さあ行くぞ、にわかもONE TEAMだ!
オールブラックスのスカジャンを購入。
スコットランド戦は会場で声を枯らす。
秩父宮ラグビー場のグラウンドに降りて
撮影した貴重な経験を持つにわかファン。
開幕戦をスタジアムで生観戦。
TVやTwitterでの情報収集が止まらない。
社歴は短いがラグビー歴は実に20年目。
にわかファンの味方として登場。
=======================
【前半】にわかの喜びを共有したい。
ラグビーワールドカップ、
とんでもなく盛り上がっております。
まさか、こんなに盛り上がるとは!
はい、特に先日のスコットランド戦なんて
関東の最高視聴率53.7%だそうです。
ぼくら、「にわかラグビーファン」として
いろんな企画に携わってきたおかげで、
いま、かなりたのしませてもらってますよね。
この4年間、にわかなりにできることをね。
今になって記事を読み返してみると
深度がまた違っていいんですよね。
糸井さんも「今日のダーリン」で
たびたびラグビーの話題を出してるし。
うんうん、どれもやってよかった。
と・い・う・こ・と・で、
日本がベスト8進出を決めたいま、
にわかラグビーファンで集まって
予選リーグで感じた喜びとか驚きを
語り合おうじゃないかという座談会です。
あわよくば、
この記事を読んでくれているみなさんとも、
にわかな感情を分かち合えたらなあと。
今日はこの場に、
社内で唯一にわかじゃないラガーマンの
高野さんにも来てもらったので、
ぼくらの素直な声を受け止めてもらいます。
高野さんは「ほぼ日」乗組員としては
まだ3か月しか経っていないのですが、
ラグビー経験はなんと20年目だそうです。
どうも、高野です。
大阪の高校でラグビーをはじめて
大学卒業までの7年間、
社会人になってからはちょこちょこやっていて、
最近は趣味でラグビーファンのアプリを作っていて、
そこで生まれたチームでたのしんでます。
ラグビーでこんなに盛り上がってくれているのが
ぼくからしたら本当にうれしいんですよ。
ラグビーのことを世の中で話題にするなんて、
これまでどんなに難しかったことか。
高野さんがどれぐらい本気かは、
Googleカレンダーを見て感じてました。
高野さんのスケジュールに、
ワールドカップのテレビ観戦をする予定が
しっかり登録されているんです。
わあっ、本気だ。
仕事で使ってるスケジュールなのに。
強力な助っ人も入ってくれたので、
今日はにわかファンの公式フード、
コロッケパンを用意しました。
上野毛の「キャッスル」というお店に行きまして、
このお店、コロッケパンが名物だそうです。
コロッケパンはラグビーボールの形に似てるから
スタジアムで食べたらどうかっていう
糸井さんの提案ですよね。
そして、オフィシャルドリンクとして
2001年からジャパンの公式スポンサーを
続けているリポビタンDです。
すごーい、リポDのラベルに
桜のマークがついてる!
こんなんあったんや!
せっかくなんでぼく、赤いのにします。
リポビタンDが報われてよかった!
高野さんは、どこのポジションなんですか。
ぼくは背番号でいうと11番。
(Numberで調べながら)11番っていうと‥‥、
あっ、すごい! ケンキ(福岡堅樹)選手だ!
急にリスペクトしちゃう。
ケンキ選手! ケンキ選手!
福岡選手のポジションということは、
高野さんも足が速いんですか。
そうですね。走るのは得意です。
ケンキ選手と松島(幸太朗)選手って
ふたりとも足が速いじゃないですか。
左右のポジションって何で決まるんですか。
利き足が違うとか?
ウイングっていうポジションなんですけど、
一番はチームの戦術やサインプレーによって
決めていると思います。
走りながら相手を抜くときに、
外側にはタッチラインがあるので
右か左、どちらかには行けないですよね。
だから、得意なステップの方向とかは
関係していると思います。
自分は11番は好きだったけど、
14番はステップが切りにくくて苦手でした。
はあー、ステップの違いなんだ。
たしかにみんなリズムが独特ですよね。
松島選手は必ずぴょこっと飛びますよね。
あのステップは外国人選手がよくやるんですが、
松島選手ならではの身体のバネでやっています。
停滞していたところから
突然トライが決まる瞬間がありますよね。
後ろから松島選手がぐいーーっと
上がってきてパスが通るのを見ていると、
どんなサインがあったんだろうって思うんです。
ティモちゃんからの‥‥
あっ、私「ティモちゃん」って呼んでるんですけど、
ティモちゃんキックからの
ケンキ選手がトライとかね、もう大好き。
ラファエレ ティモシー選手、
日本のセンターです。
彼は抜群にすごいと思ってます。
Numberのムックを読むと、
「長身イケメンで女性ファンも多い」
と書いてあります。
キックをしたボールが転がって
ポン、ポン、ポーンって
取りやすい位置に跳ねてますよね。
あんなのってコントロールできるんですか。
あれは、強くゴロゴロって転がすように蹴ると
だいたい3回か4回で跳ねるんです。
なぜ弾むのかはわからないけど。
ここにボールがあるんで、
試しに蹴ってみては?
えいっ!!
転がらない!
なんだろう、蹴り方もわからない。
たぶん地面じゃないとできないかも。
やってみたいなー。
ラグビーボールでキックの練習をする人、
公園に出てきそうな気がします。
あっ、先週の話なんですけど、
近所の道路で遊んでいる親子がいて、
ラグビーボールを奪い合っていたんです。
お父さんがボールをぎゅっと抱えていて、
こども2人がそのボールを目がけて
「ジャッカルー!」って言ってるんです。
すごい、ジャッカル親子だ!
ああっ、その遊びは羨ましいですね。
街なかでラグビーで遊ぶ子がいるんや。
それいいなあ。
この大会で覚えたのが「ジャッカル」と、
あとね「オフロードパス」。
あんなの絶対にマネできないと思って。
テレビで何度も聞きましたよね、
オフロードパス!
タックルされて倒されながら
味方にパスをするっていうプレー。
スコットランド戦の解説では
練習の成果って聞いたんですけど、
そんな無茶な練習ができるんですか。
あれは練習の賜物ですよ。
オフェンスとディフェンスで
3対3とか4対4でわかれる練習があるんですけど、
そのときにオフロードパスをすることがあります。
わざとタックル入られて、味方にパスをつなぐんです。
4対4だと絶対にひとりずつ潰されるんで、
タックルされても最後までボールを運びます。
その練習って、タックルされるタイミングが
台本みたいに決まっているわけじゃないですよね。
「俺がこう駆け上がっていくから、
お前はここでタックルしてくれよな」
だと練習になりませんもんね。
もちろん、いつ来るかわかんない。
倒れながら投げてますもんね。
ラグビーをやっていた高野さんからすると
日本代表の予選プール4試合で
トップ・オブ・トップだなと思うのは、
どのプレーなんですか。
えーーっと、めっちゃ迷うんですけど、
あえてひとつに絞るとしたら、
サモア戦の最後に見せた
松島選手のトライはすごいと思いました。
1試合で4トライ目を決めて
ボーナスポイントが入るかな、
どうかなっていうあのシーン。
昔の日本代表の試合を観ていると、
いつもゴール前のいいところまでいくんだけど
そこで押し戻されたりファールしちゃったりで
決まらないことが多いんで、
今回もキツイかなーと思っていたら
見事に取りきったので震えましたよね。
あの瞬間に日本が本当に
世界のトップレベルになったと思いました。
今回の大会って、
日本の致命的なファールは少ないですよね。
2015年大会のスコットランド戦なんて、
ペナルティキックを4本決められていたのを
ニュースで事前に見て知っていたから
「えー、そんなに取られちゃうの」って怖かった。
あのスコットランドのジャージ、
襟のタータンがおしゃれでしたよね。
スコットランド戦を会場で観られたんですけど、
ファンもかっこいいんですよ。
上は代表のジャージを着ていて、
下はタータンチェックのスカートを履いて
ちっちゃいポーチを身に着けていて。
裕福に見えるおじいちゃんが多かった印象です。
きっとオールドファンなんでしょうね。
極東の島国にまで来てくれるんだから、
資金が必要だろうからなー。
あの、テレビで知ったにわか情報を
そのまんま言ってもいいですか。
スコットランドのタータンが
日本で言う家紋みたいなものってのは
有名な話ですよね。
でも、今回のワールドカップで
スコットランド代表が着ていたジャージは
日本の長崎県が贈ったタータンなんですって。
紫色のラインは、長崎の紫陽花の色なんです。
えーっ、そうだったんだ!
てっきり、代表のジャージといえば
自国の誇りを込めているんだと思ったけど、
日本へのリスペクトの気持ちも
込めてくれたんでしょうかねえ。
にわかファンは
テレビで見た情報がすらすら出てくる(笑)。
でも、その話を聞くと
スコットランドが好きになっちゃうなあ。
ぼくの言いたいことはたいてい、
テレビかTwitterで仕入れた話ですから。
(ピピーッ、前半終了! 後半へつづきます)