「ティム・バートンの世界」展に行ってきました!1月4日(日)までやってます。

映画監督としておなじみの、ティム・バートンさん。
彼は、映画監督ではありますが、その昔は、
ディズニー・スタジオでアニメーターをされていました。
その後、数々のヒット作をうみだしてきたのです。
『ピーウィーの大冒険』、『ビートルジュース』、
『バットマン』、『シザーハンズ』、
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
(この時期には観たくなります)などなど、
ユーモラスで、ファンタジックで、ダーク。
わたし(ゆーないと)は、ティムさん監督作品は、
とにかく、ちょっとあまめな目で観てしまうほど、
好きです‥‥!

彼の落書きのような絵から、大きな絵、映像作品、
立体作品など、約500点(!)の作品が
展示されるという、
「ティム・バートンの世界」展が、
六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーにて、
行われているのは、ご存じですか!
わたしはこの展覧会が
ニューヨークのMoMAで行われたのを観たひとに
「すごくよかった。行ったほうがいい」
と言われて、思わず「ヘイタクシー!」と、
成田または羽田まで、
タクシーをかっとばそうかと思っていたのでした。

その夢も叶うことなく、年月は過ぎ。
ついに日本で開催されることになったのです。
作品が日本に来てくれるだけでもうれしいのに、
それを生で観られるのでもうれしいのに、
今回は、MoMAになかった作品も150点ほどあったり
かなり大きな規模の作品展だそう。
さらにさらに。
ティムさんご本人も、いらっしゃってるそうで!
超ミーハー気分で、行ってきましたー。フォー!
テンション高めで、失礼します。



▲社内のティム好きメンバー。
 
 社長をはじめ、
 他にも行きたいというひとがいたのですが、
 都合がつかず、みんな涙をのんでいました。


「何の映画が一番好き?」
「『ビッグフィッシュ』だなー」
「『ナイトメアービフォアクリスマス』よ!」
「あたしは『ビートルジュース』」
「『アリス・イン・ワンダーランド』だね」
それぞれに、全部好きだけど、
お気に入りの1本というのはあるようです。
ティムさんの映画は、仕掛けがたくさんあって、
何度観ても、たのしめます。

オープン当初はかなり混雑していたようですが、
いまは土日で、最大70~80分ほどで
入れるそうです。
公式サイトでは現在の混雑状況もチェックできるので、
そこで確認するのもオススメですよ。

もちろんぜひぜひ、その目で本物を観ることが
一番ですが、
どんなものなのか、チョロっとだけ、ご紹介しますね。


▲まず入った入り口。
 こちらは展示されているティムさんの蝋人形
 ‥‥ではありません。



▲本物のティムさん!!
 うしろには、主にレストランの紙ナプキンに描かれた、
 ドローイング作品をはじめとした、
 たくさんの絵の数々。
 ああ、感動。ご本人も感動だし、絵もひとつひとつ、
 かわいいです。



▲うん、たしかに紙ナプキンだ。
 ティムさんは、どうやら生活の中で、
 常に色々手を動かして、描いているようです。
 細かっ!


絵の他にも、立体物の展示も。


▲あ! 映画『マーズアタック』の宇宙人だ!

ティムさんのショートフィルムが上映されていたり、


▲その中の1シリーズ『ステイン・ボーイ』。

そのアニメに出てくる、お家が再現された、
立体物の展示も。


▲ステインボーイのお家。
 窓からのぞくと‥‥!(行ったらのぞいてください)


ああ、いちいち、かわいい!

あ! あ! あれは!



そうです、そうです。
両手がハサミがゆえに、孤独な人造人間エドワード。
映画『シザーハンズ』の主役です。
これは、非常にせつなくてせつなくて。
若い頃の、ジョニー・デップがその人造人間を
演じています。
ああ、そういうスケッチで作られた映画だったのかー。
じーーーん。

あ、ここにもかわいい立体物が。


▲べっかむ3と、『チャーリーとチョコレート工場』の
 ウンパルンパ。
 どっちも、かわいいなぁ。



▲若い頃の作品もあって、
 いちいち、じっくり見てしまいます。


もーーーー、たのしい!
観たことがある映画のスケッチは、
もちろんたのしいのですが、
知らない映画や、オリジナルキャラクターのものも
たのしいです。とってもたのしい。
とにかくこの映画監督は、
絵を描くことが好きなんだということがわかりました。
会期中に、またゆっくり行こうと思います。
あ、もちろん、ミュージアムショップでも、
じっとりと端から端まで商品を見てしまった、
わたしたちです。そこももちろん楽しめます。


最後にいっしょに行った乗組員の感想を
ご紹介します。

会場内に何ヶ所か、短編の映像作品が観られる
コーナーがあるんですけど、ぼくのおすすめは2つ。

まず無名時代に撮ったという
謎の東洋人キャストによる「ヘンゼルとグレーテル」。
実写です。
グリム童話のあの残酷な
オリジナルストーリーに忠実なので、
だれもが知っている展開ながら、
もう演出がたっぷりどっぷり、
ねっとりとろーりのティム風味です。
ちょっと長いけど(35分くらいある)
会場内のミニシアターみたいな
暗闇の中で観るのがけっこう楽しいので、
ぜひ座って(床でもいいし)観てください。

あと、出口近くの壁に
でっかく投影されていた
アニメーション「ステインボーイ」。
みじかい6話が連作になっているんですが、
どれもイイ~。
とくに、ステインボーイの出生の秘密を
描いた作品がたまらんです。
すっかりステインボーイのファンになって
帰ってきました。
そうそう、ステインボーイは、
ジオラマもありますよ。
けっこう酷いシーンの。ふふふ。

(シェフ)


ティム・バートンの映画はとっても好きだし、
元々、映画のメーキングを観るのも大好きなので、
それ以前の、あたまの中にあるアイデアの元のような、
ラフ・スケッチやメモ付きイラストが、小さな紙に
さらさらっと描かれているのを観るだけで、
すでに興奮!

壁一面にぎっしり並んだスケッチは、どれも、
「これだけでももう作品だよ!」って感じで、
『ビートル・ジュース』に出てくる、
レアなサブキャラを見つけては、ひとりほくそ笑み、
人気の『シザーハンズ』のエドワードや、
『バットマン』のジョーカーやペンギンマンなど
有名キャラクターを見つけては、
これが映画ではああなったのかあ、と感心したり。
あと、見たことないけど、いかにもティム的な、
「おもしろかわいそう」なダークキャラクターも、
ひとつも見逃したくないなあ、と思いながら、
時間の許す限りじっくりと、まじまじと観ていました。

会場の所々にあらわれるキャラクターのフィギュアも
映画にそのまま使われてたのか、完成度がすごくて、
特に自分は、『マーズ・アタック』に出てくる、
残虐な火星人に、思わず惹きつけられたんだけど、
今まで映画では観たことなかったオリジナル作品の
「バルーン・ボーイ」や、「ロボット・ボーイ」も、
サイズやら仕掛けやら、あそびごころが満載で、
やっぱり、ティム・バートンっていいなあ、と再確認。

さいごに、他のみんなも言ってると思うけど、
特別上映の短編『ヘンゼルとグレーテル』は、
内容や映像、登場人物も、たのしいんだけど、
昔から、こんなことばっかり考えてるんだなあ、
というのがおかしくて、ティムの原点っぽくって、
必見です!

(べっかむ3)


ティムの頭の中を
覗けたような気がして
とてもわくわくしました!
ささっと描いたであろうスケッチにも
一枚一枚きちんと物語がみえたりと、
かなり見応えがありました。

展示の最後、みんなで釘付けになってしまった
「ステインボーイ」 。
かなりダークでぎりぎりなキャラ設定だけれど
なんだかほっとけない物悲しさみたいなものもあって、
とても印象に残っております。

(杉本)


紙ナプキンにするすると描かれたスケッチから始まって、
いろんな映画やキャラクターのためのイラスト、
映像、オブジェ…
この展示には、とにかく膨大な量の作品が
飾られています。

どれもこれもどこか悲惨で奇妙でブラックで、
なかなかに不謹慎な表現もたくさん。
いつもの自分だったら避ける要素ばかりなのに、
どうして嫌な感じがしないんだろう?

…そうか、ティムさんはいろんなものに
「愛嬌」という魔法をかけて魅力的にしちゃうんだ!
どんなに悲惨でも不格好でも、
チャーミングだったら好きになっちゃうかもしれない。
それって、いろんなものにチャンスがあって、
自由で豊かでたのしいなあ。

展示後もしばらく考えて出てきたのは、こんな結論。
勝手に考えたことだけど、何だかうれしくなりました。
これから何かを見たり作ったりする上で、
「愛嬌」と「チャーミング」は
わたしの大切なキーワードになりそうです。

(星野)



はー、おなかいっぱいです。
たのしかったーーーーーーーー。
1月4日(日)までやっていますので、
このティムワールドに、
よろしければぜひぜひ、つかってみてください。
のぼせるなよぉ~~~っ。


ティム・バートンの世界

2015年1月4日(日)まで 会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー
  (六本木ヒルズ森タワー52階

2015年2月27日(金)~4月19日(日)
会場:グランフロント大阪北館
   ナレッジキャピタル イベントラボ
2014-12-24-WED