「私もそういう、
　メーク落としと洗顔料の一緒になった
　ツーインワンのもの、使いますよ。
　この方法ひとつ、ではなくて、
　忙しくて遅くなった時はさっと洗い流すもの、
　そうじゃない時はゆっくりとメークを落とす、
　でいいんじゃないでしょうか。

　あ、でも、アイメークをしっかりしている時は
　アイメーク専用のもので落とした方がいいですね

　でも、絶対これ、でなくていいと思います」

「私はメークが、毎回同じにならない‥‥。
　メークをはじめるときは、
　いつも闇雲に走りだすというか。

　結果的に上手くいったらいいなーと思いながら
　目標なくアイラインを引いてみたりしています」

「それはふだんからやればわかるんでは‥‥。（笑）

　わたしは、お化粧をするのが毎朝楽しいんです。
　女にうまれてよかったと思っています。
　すこしでもきれいにしとくほうが、
　人生絶対たのしいと思うんです。
　それから、家族とか友だちとか、
　一緒にいる人のためにも
　きれいでいたいのです。

　すっぴんでもステキなひとは
　それでいいとおもいますが、
　自分はそういうタイプではないので」

「かわいい顔になりたいとか、
　キリッとしたいとか、言っていただけると
　アドバイスしやすいですね。
　想定外に長くアイラインを引くことになったり
　コツがあるので。

　私たちとしては、
　お化粧を好きになっていただきたいので、
　なんでも聞いていただければと思います」

「はい、わたしは25歳くらいまで、
　先日の『明るい悩み相談室』の、
　男子中学生みたいなお姉さんと同じでした」

「その後、見かねた親友が私に化粧を施してくれた時に
　『これはまずいんじゃないか』と思い
　しぶしぶ毎日化粧をするようになりました。

　ですが、元が男子中学生ですから、
　恐ろしくて化粧カウンターにいけず
　ファンデーションをただ平たく塗るような毎日でした。
　あとは友だちのメークしているところを
　こっそりガン見して、見よう見まねで‥‥。
　でも、化粧の基礎を知らず、
　自分に合う色もわからず、
　春夏秋冬季節感もなく‥‥」

「はい」

「すごい機器が使われていました。
　まず、顔のあちこちを計って、
　それをゴールデンバランス（黄金比）の顔と比べて
　分析されるんです。
　で、数値化したものを見て、次は、
　その黄金比に近づけることだけじゃなくて、
　どういう顔になりたいか。

　わたしは『全体的に美人っぽくなりたいです』と
　マヌケな要望だったのですが、
　レッスンの先生は『わかりました！』と
　力強く答えてくださって。

　しかも、いつもの手持ちのメーク用品を生かして
　メーク方法を教えてくれたので、
　明日からもすぐにできます」

「これまでは、しないと相手に失礼なのでする、
　といった感じでした。
　お化粧をして着飾るというのが
　なんとなく気恥ずかしい感じもして、
　お化粧に楽しみを見出したことがない気がします。
　『SHISEIDO THE GINZA』は
　お化粧を楽しむための空間というのをひしひし感じ、
　お化粧＝義務と思っている私には
　とてもまぶしい空間でした‥‥。

　でも、翌日にいつもより時間をかけて
　『飾る』ということを意識してお化粧をしたら、
　『お化粧って楽しいかも』と思いました。
　鈴木さんやりかさんにほめてもらえたのも
　すごくうれしくて、
　小さな一歩を踏み出せた気がします」

「『SHISEIDO THE GINZA』にいって、
　いちばん興味がひかれたのは写真のコーナーです。
　ポスターになった写真をみせていただいたとき、
　私の知らないタレントさんかと思ったくらい、
　みなさんきれいで、びっくりしました。
　あれは、女の子のアミューズメントですね。」

「お化粧の力をかりて表情が生き生きすること、
　気持ちが切り替わって、しゃんとすることなど、
　飾ることも、清潔をこころがけるのと同じように、
　大事なのかなーと思ったりしました」