
ほぼ日に「雑草部」ができました。
糸井重里が雑草に興味を持ち始めたことを
きっかけに、雑草好きのメンバーが集まり、
雑草にまつわるいろんなことを、
みんなで自由にやってみることにしました。
屋上のプランターで雑草を育ててみたり、
各地で観察したり、ときには実験をしたり。
いろんなかたちで雑草とつき合いながら、
雑草に学んでいけたらと思っています。
みなさんは雑草、お好きですか?
いっしょに楽しんでいただけたらうれしいです。
ほぼ日雑草部、部長の
です。
「雑草部やろう!」
雑草の魅力を知った糸井重里のひと言から、
ほぼ日雑草部がはじまりました。
きっかけは、ほぼ日の學校に来てくださった雑草の先生、
静岡大学・農学博士の稲垣栄洋さんのお話。
雑草の生き方を知ると、
「あぁ、こういう生き方もあるんだな」
とはげまされました。
自分が生きやすい環境になるまで、
何年でも発芽のタイミングを待ちつづける。
環境が自分と合うときを見計らって
一気に成長する。
ふまれる場所にいるならば、
ふまれてもいいようにわざと背を低くする。
自分をだれかと比べるのではなくて、
自分らしさが活きる場所や過ごし方を
探しつづけ、その場所でオンリーワンの
輝きを放っている。
そんな雑草の生き方に、 わたしたちが
学べることは山ほどありそうです。
部員は、ほぼ日乗組員の![]()
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そしてわたし、
。
稲垣先生に糸井重里、そして樹木医の瀬尾一樹さんにも
相談をさせていただきつつすすめていく予定です。
本業や雑草に関する知識の深さはそれぞれですが、
それもまた雑草部らしいところです。
発足記念には、おそろいのパーカーをつくりました。
雑草のように、気負わず、
のんびり楽しめる部活にしていきますので、
どうぞ、よろしくおねがいします!

みなさん、こんにちは。
雑草部の
です。
たいへんお待たせしました。
‥‥いや、もしかしたら
お待たせしすぎてしまったかもしれません。
ほぼ日の雑草プランター、
「2024年11月〜2025年4月」のようすを
レポートいたします。
去年の11月に雑草部を結成し、
「雑草を育てよう!」という気持ちで
ほぼ日の屋上にプランターを置きました。
それからは、静かで、長い日々。
毎日プランターを観察していたけど、
なにも出ない。
土は元気なのに、芽は出ない。
どうしたものか‥‥、と待っているうちに、
気づけば何か月も経っていました。
ところが、
3月の半ばを過ぎたころから、
プランターに少しずつ変化が見えはじめ、
「お、これは‥‥?」と、みんなそわそわし、
期待がふくらんできました。
ということで、
まずは変化のない雑草プランターを
ひたすら観察しつづける雑草部のようすを、
わたし、
がありのままに
すべてまとめてご報告いたします。
ふじもり心の声
今日はみんなで
雑草プランターを設置!
屋上の風が気持ち良くて、
気分もすっかり前向きになる。
あー、わくわくする。
5つのプランターの内容はどれも違っていて、
個性がある。いいぞ、いいぞ。
雑草をむかえる準備は、ばっちりだ。
- なっつ
が
「雑草って、育てようとすると難しい」って
言ってたけど、
天気もいいし、意外と早く
芽生えちゃったりして?
- かご
- 明日には芽生えちゃったりして!
- もも
- うん、ほんと、そんな気がする。
- メロン
- 明日もみんなで見に行こう!
ふじもり心の声
わたしたちは、
相変わらず「待ち」の姿勢。
観察は担当制にし、
ほぼ毎日写真を撮っている。
「変化なし」でも
みんなで盛り上がっているから不思議。
それだけで楽しい!
- かご
- まだかな。いつ出るんだろう?
- なっつ
- 明日じゃないかな?
- メロン
- 今日もまだ変化なしだね。
- かご
- 変化なしでしたね!
- もも
- なしですね!
- なっつ
- わくわくするね!
- 全員
- ねーーー!
ふじもり心の声
スマホに観察写真は増えてきたけど、
写っているのは、
ほとんどが土になってきた。
なんだかな‥‥。
そろそろ、芽生えを撮りたいな‥‥。
- かご
- 出ないね~。
- なっつ・もも
- ね~。
- メロン
- なにかできないか、
いっしょに考えてみようか。
ふじもり心の声
ある日、
誰よりもよく屋上に通って
プランターを見ていた
が、
あることに気づいた。
- メロン
- ここね、屋上の壁が高いし時間帯によっては、
影になる場所があるかもしれない。
- もも
- なるほど!
じゃ、なるべく長く日が当たる場所に
動かしてみるかな。
日当たり良くしたら、
芽が出てくるかもしれないね。
ふじもり心の声
ここのところ、ぜんぜん雨が降らない。
空気も土も、乾燥している。
自然にまかせよう、と思って
プランターの水やりも
ときどきにしていたけど、
これだと砂漠状態かも。
でも、どうにかしないと。
- メロン
- この乾燥具合なら、
水、多めにあげてみてもいいかも。
あげる回数をふやしてみよう。
- かご
- うん、水、水。
わたしたちのジメジメプランターは
びしゃびしゃになるくらい
たっぷり水をあげますね。
- なっつ
- ジメジメプランターは
スプリンクラーの水もちょうどよくかかるみたいで
ラッキー!
- もも
- わたしのプランター、特にカラカラ。
水をあげたときに、シュッて
土が水を吸収する音がするときがあってさ‥‥。
ふじもり心の声
100円ショッププランターの半分は、
靴の裏についているであろう植物の種を、
意図的に落とす実験も毎回やっている。
壁に靴をとんとん打ちつけて
種を落としているけど、
ほんとに、これ、
落ちているのだろうか?
- メロン
- 水に濡れると靴にくっついてくる種もいるから、
雨の日にもとんとんしてみたらいいかも。
- もも
- へぇ~、そんな種もいるんだね。
雨の日もか‥‥。
どうかな‥‥やれたらやってみるかな。
- メロン
- あと、靴を壁に打ちつけるんじゃなく、
足裏を両方ぶつけ合わせて、
とんとん落としてごらん。
そのほうが、もっと種が落ちるかも。
- もも
- 足裏を両足とんとん?
え、それってどうやるの?
- メロン
- ほら、手持っててあげるから
やってごらん。
- もも
- だめだ、きついきつい!
「とん」、しかできない。
「とんとん」は無理!
ふじもり心の声
寒さもだんだん
きびしくなってきた。
それに、もうすぐ会社も
冬休みにはいる。
プランターたちに
相変わらず変化はない。
ちょっと心配だ。
- もも
- あ、メロンさん!
- メロン
- あ! ふじもりさん!
こんな時間にどうしたんですか?
- もも
- メロンさんだって、こんな時間に。
- メロン
- 今夜は冷えるらしいからさ、
プランターのようすが気になっちゃって。
- もも
- わかるー。なんかさ、
プランターに声かけちゃうんだよね。
やさしくしてあげたくなるっていうかさ。
- メロン
- 「プランターたち、がんばれー」
- もも
- 「待ってるよー」
- メロン
- 「お水は足りているかなー?」
- もも
- しゃちょーのプランターには、
もう少し丁寧に話しかけた方がいいかもね。
- メロン
- 「お待ちしておりますよー」
- もも
- 「いつでもおいでくださいませー」
ふじもり心の声
お正月明けの初出社の日、
さすがにプランターには芽生えがあって、
わたしたちを出迎えてくれるのだろう、と
期待してた。
‥‥相変わらず、土だけだった。
雑草プランターは
新しい年になっても静かなままだ。
ふじもり心の声
万策尽きる‥‥。
ジメジメチームの話題は、
ほぼ日の屋上に生えている、
雑草じゃないローズマリーのことで
盛り上がっていた。
しかし、あのふたりの
穏やかさ、のんびりさは
雑草みたいでいいなぁ。
- かご
- ローズマリー、いい香り〜。
- なっつ
- お風呂に入れると、
入浴剤になるって聞いたことある!
今夜やってみようかな?
- かご
- いいね~、わたしもやってみたい!
ふじもり心の声
今日も寒い。
風が特に冷たい。
みんなが屋上へ行く回数が
減ってきた気がする。
あったかい部屋に集まっては
談笑しがちになってる。
- かご
- 今日も寒いね。
みんな、お昼どうする?
- なっつ
- あったまりたいから、
あのおにぎり屋さんの豚汁かな。
大サイズにしようかな。
- メロン
- 買いに行くのも寒いね。
- かご
- 近くのカレーのテイクアウトかな。
- もも
- それだね。
ふじもり心の声
まったく変化がないことにも
慣れてしまった
ある日、
今日も土をながめる日になるのかなと
思いながら屋上へ行ったら、
しゃちょーのプランターに
‥‥ものすごく小さいながらも
芽生えを発見!!!!
すぐさま部員にチャットで報告。
- もも
- あれ?
しゃちょーのプランターなんだけどさ‥‥
これはもしや!
芽生えです!
- メロン
- すごい!! いちばんのり!
- なっつ
- おおおおー!!!
さすがしゃちょー!
- かご
- わぁよく見つけましたね‥‥。
- もも
- ほんと! わたし老眼なのに!!
やるな、わたし!
特別カメラで撮影すると、こんなにかわいい双葉
ふじもり心の声
びっくりしました。
まさか、自分の全身が震えるくらい、
雑草の芽に感動する日が来るとは
思いませんでした。
屋上で芽を見つけたあと、
興奮しながらも作業フロアへもどろうと、
階段をおりていたら、
ちょうどほぼ日乗組員の
と
すれ違ったんです。
反射的に、
「石澤さん! 芽が出たんです! 芽が!!」って。
それしか言えなかったですが、
言わずにはいられなかったんです。
は一瞬驚きながらも
いっしょに喜んでくれました。
興奮してるときって、
誰にでも話しかけてしまうのですね。
芽が出た、ってだけで。
も雑草の芽生えを喜びつつ、
そして見守りつづけています。
やっとこの時期がきて、
わたしたちはとにかくわくわくしています。
このあとも、5つのプランターに
すこしずつ変化が起こり、
にぎやかになっていきます!
そのようすは次の回でお伝えします。
どうぞ、ひきつづきお楽しみください。
(明日につづきます!)
2025-05-16-FRI

