ミュージシャンの堀込泰行さんが、
ほぼ日の學校に来てくれました。
ほぼ日には
堀込泰行さんのファンが多く、
堀込泰行さんが作詞・作曲した
名曲『エイリアンズ』は
ほぼ日の連載「恋歌くちずさみ委員会」では
何度も取り上げられています。
名曲『エイリアンズ』の誕生の話からはじまり、
子ども時代の話、作詞の仕方まで
「堀込泰行さんらしさ」を根掘り葉掘り伺いました。
担当は、「ほぼ日」のかごしまです。

ほぼ日の學校で、ご覧いただけます。

 

>堀込泰行さんのプロフィール

堀込泰行(ほりごめ・やすゆき)

1997年、兄弟バンド「キリンジ」のVo/Gtとしてデビュー。
2005年よりソロプロジェクト「馬の骨」の活動を開始。
2013年4月にキリンジを脱退以降、
ソロアーティストとして活動している。
代表曲はソロ作『Sunday in the park+STUTS』
『WHAT A BEAUTIFUL NIGHT』や
キリンジ時代の『エイリアンズ』『スウィートソウル』、
馬の骨の『燃え殻』など。
2025年には「馬の骨」デビュー20周年ということで、
約16年振りの新曲を含む
馬の骨のベストアルバム
『BEST OF UMA NO HONE 2005-2025』をリリース。

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#1 コーラの炭酸割りは大人の味

──
炭酸水が好きだと
先日堀込さんが出演していた
ジェーン・スーさんのラジオ「生活は踊る」で
聴きまして、今日は炭酸水をご用意しました。
堀込
ありがとうございます。
ぼく、水分をたくさんとるんです。
──
1L用意しているんですけど、
足りない可能性はありますか?
堀込
足りない可能性もあるけど、
大丈夫です。
──
変な質問ですが、
最高で1日何L飲んだことがありますか?
堀込
うーん。
炭酸水なら1日4Lぐらい。
──
4L! たくさん飲みますね。
ビールをたくさん飲む人はいるけれど、
炭酸水でもたくさん飲めるんですね。
いつ飲むのですか?
堀込
朝食が終わった後に
カットフルーツを食べるんですけど、
そのときに炭酸水も飲むんです。
そして、食事の締めとして
ゼロカロリーのコーラを炭酸水で割って飲みます。
500mlのペットボトル入りのコーラを
炭酸水で割りながら、時間をかけて飲みます。
──
毎朝?
堀込
毎朝。
夜飲むときもあります。
いちおう「トクホ」みたいなコーラを飲んでます。
──
トクホなのは健康のため、ですか?
堀込
健康のためもありますけど、
トクホのコーラは味が薄めなんですよね。
そもそもぼくは薄いコーラが好きなんです。
ファストフードでコーラを頼んだとき、
飲み終わりに薄くなるじゃないですか。
ああいうときのコーラの味が好きなんで。
──
なるほど。
コーラを炭酸水で割っているから
味は薄いけど、炭酸は強めなのが好きなんですね。
堀込
そうですね。
言ってみれば、大人の味というか。
──
コーラの炭酸割りは大人の味(笑)。
覚えておきます。
兄の高樹さんと2人で「キリンジ」にいた時代から、
「馬の骨」やソロになってからも
堀込さんの音楽を聴いてきたので、
お話がうかがえるなんて、ありがたいです。
堀込
ありがとうございます。
──
インタビューを読んだり
ラジオを聴いたりしてたんですけど、
堀込さんは
つかみどころのない感じというか、
不思議な人だなという印象を持ってまして。
堀込
たまに言われることもあります。
──
ただ、「堀込泰行さんらしさ」は、
何年経ってもずっと変わらないと思ってるんです。
今日は子どもの頃の話や影響を受けたことなどを
聞きながら
「堀込泰行さんらしさ」にせまることができたら
と思っています。
堀込
はい。よろしくお願いします。
──
こちらは、
雑誌『TV Bros.(以下、ブロス)』で
連載されていたコラムを
まとめた本なんですけど。

堀込
おー、懐かしいですね。
──
当時、『ブロス』のコラムも
楽しみに読んでました。
堀込
あの頃は、
必死になって原稿を書いてましたね。
──
『ブロス』の発売は隔週だったと思うんです。
堀込
兄と交互に書いてたので、
1か月ごとに締め切りがくるんですけど、
当時、原稿を書くことに
ぜんぜん慣れてなかったんです。
文字数が700文字とか750文字とかで、
まとめにくい長さだなと感じていました。
──
「最近はレコーディングばっかりしていました」
みたいなのが多かった気がします。
堀込
あー、そうでした。
ネタがないから、
レコーティングのことを書いたり、
原稿のためにネタを探しに
外出する日々でしたね。
退屈な日常の中から
なんとか字数を埋めるために
ひねり出していたようなところはありました。
──
コラムを書くのと作詞をするのとは
ぜんぜん違いますか?
堀込
ぜんぜん違いますね。
『ブロス』の原稿を書いていた頃は
中野に住んでいた頃だと思うんです。
埼玉から引っ越してきて、
いわゆる飲み友だちができる前で、
ミュージシャンの知り合いはいるものの、
頻繁に飲むような友だちはいなくて。
中野には飲み屋がいっぱいあるにもかかわらず、
若かったからひとりで飲み屋に入る勇気もなく。
お酒を飲むにも、コンビニで買ってきて
家でひとり晩酌をするみたいな感じだったので、
通っていた町中華の店のこととか書いていました。
──
ありましたね!
堀込
そこのおばちゃんから
バレンタインのチョコをもらった話とか。
店に行ったのがたまたまバレンタインの日で、
常連の青年であるぼくが来たから
キットカットを袋から出して
おもむろにお釣りみたいな感じで渡してきたこととか。
あとレコーディング中って歌入れがあるんで、
お酒を飲みすぎちゃいけないから
食に走るんですよね。
レコーディング中に太りましたという話を書いたりとか。
当時、鹿児島県の名物のかき氷「しろくま」が
都内のコンビニでも展開されるようになって、
それにはまって太りました、みたいな話とか。
──
その頃は20代後半ですか?
堀込
まさに、そのくらいの年でした。
30代に差しかかるぐらいに、
ようやく友だちができまして、
その辺からようやく東京が嫌いじゃなくなったというかね。
親近感を持つようになりました。
──
書くネタに困っていたということですけど、
その文章から堀込さん像を想像してました。
ミュージシャンのレコーディングって
なんだか大変そうだなとか。
堀込
登場人物に自分以外が出てこないから、
ぼく自身が投影されにくかったんじゃないかな。
──
それゆえに、
つかみどころのない不思議な人だと
感じていたのかもしれません。
堀込
はい。
──
今日はインタビューの入口に、
堀込さんのキリンジ時代の名曲『エイリアンズ』の話を
聞かせていただけたらと思っています。
2000年に発売された曲なので、
26年も経っているんですね。
すごく長く愛されていると思うんですけど。
堀込
そうですね。
──
最近もアイナ・ジ・エンドさんや、
のんさんとか
たくさんのアーティストに
カバーされていますよね。
堀込
はい。
──
堀込さんにインタビューをするにあたり
ほぼ日社内で聞いてみたんですけど、
若手からベテランまで
『エイリアンズ』が好きって言っている人が
何人もいて、
幅広い年代に愛されるんだなって改めて思いました。
こんなに長く愛され歌われる曲になるって
想像していましたか?
堀込
『エイリアンズ』は、
歌詞を書くのに苦労した曲で、
レコーディングで2回ぐらい
歌入れを飛ばしちゃったり、
締め切りを飛ばしちゃったりして、
最後になんとか形になったんです。
そのなんとか形になったものがいいものかどうか、
自分ではわからなかった。
リリースされたときも
どうなんだろうなっていう感じでしたね。
──
やっとリリースできたと。
堀込
そうです。リリースしたあとに、
「レコード屋で爆音で流れてたよ」とか
「めちゃめちゃいいね」みたいな反応があって。
それで「あ、これはいい曲なのか」みたいに
だんだん思っていったっていう感じで。
自分では最初からこれはいい曲だっていう
確信みたいなものはまったくなかったですね。

(明日につづきます。)

写真・有賀 傑

2026-07-09-THU

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  • 堀込泰行さんのソロプロジェクト
    「馬の骨」のベストアルバム

    「馬の骨 Debut 20th Anniversary
    2005-2025」

    馬の骨 Debut 20th Anniversary 2005-2025

    https://columbia.jp/umanohone20th/

    キリンジ在籍時の2005年に始動した「馬の骨」が、
    2025年に20周年を迎えリリースしたベストアルバム。
    自称「ベスト盤体質」の堀込さんが作った
    一枚をご堪能ください。
    また、作家・燃え殻さんの名前の由来ともなった、
    Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』の
    エンディング曲「燃え殻」も収録しています。