
おしゃれな女性ファッション誌『sweet』で
連載中の「シンVOW」では、
毎回、すてきなゲストをお迎えし、
VOWについてあれこれ語りあっております。
このページでは、紙幅の都合で
『sweet』に載せきれなかった部分を含め、
たっぷりロングな別編集バージョンをお届け。
担当は、VOW三代目総本部長を務める
「ほぼ日」奥野です。どうぞ。
渋川清彦(しぶかわ・きよひこ)
1974年生まれ、群馬県渋川市出身。1998年に、豊田利晃監督作『ポルノスター』で映画デビューし、以降数々の作品に出演。2019年には第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞/助演男優賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』(佐藤信介監督)、『夜明けのすべて』(三宅唱監督)、『箱男』(石井岳龍監督)、『ミーツ・ザ・ワールド』(松居大悟監督)、『TOKYO BURST-犯罪都市-』(内田英治監督)、『黒牢城』(黒沢清監督)などがある。本年は主演映画『中山教頭の人生テスト』(佐向大監督)で第39回高崎映画祭主演俳優賞を受賞。
- 渋川
- こういうページが『宝島』にあることは、
なんとなく知ってたんだけど、
VOWという名前は知らなかったです。
- ──
- ああ、それは大変失礼しました!
- 渋川
- なんで俺だったんですか?
- ──
- はい、渋川清彦さんのことは、
ファッション誌で
モデルをやってらっしゃった時代、
まだ「KEEくん」と呼ばれていたころから、
カッコいいなあと思ってまして、
今回、完全にダメ元でオファーしたんです。 - そしたら、まさかの出演OKとのことで。
- 渋川
- ああ、そうですか。
それは、どうもありがとうございます。 - おもしろかったです、読んでて。
- ──
- おおお、ありがとうございます!
- いまや映画に舞台に大活躍の渋川さんと、
VOWの話ができるなんて。
今日は何卒よろしくお願いいたします!
- 渋川
- こちらこそ。
- ──
- それではさっそく本題で恐縮なのですが、
今回、VOWをごらんになってみて、
なにか、心に残ったネタはありましたか。
- 渋川
- 俺、これが、いちばん好きだったなあ。
- THE MINKSのライブの情報欄か何かで、
「1ドングリ付」。
『ベスト・オブVOW』より
- ──
- あ~、いいですよね。ほのぼのしちゃう。
- これはもちろん絶対に、
「ワンドリンク」のハズですけれども。
- 渋川
- 笑いました。
- もし、本当にドングリがついてきたら、
と想像したら最高ですよね。
THE MINKSのライブで、ドングリ。
- ──
- ちなみにこれが
「ワンドングリ制」となった場合には、
チケット代の他に
ドングリ代がかかってくるわけですよね。
- 渋川
- たしか90年代のはじめくらいかなあ、
ウッチャンナンチャンの
「コンビニエンス物語」とかいう番組で、
主題歌がTHE MINKSだったんです。 - パッパシュール、パッパッパシュール‥‥
みたいな歌だったんですけど。
- ──
- あ、おぼろげながら覚えています!
どこか元気の出てくるナンバーですよね。
- 渋川
- そう、けっこうヒットしてたと思うけど、
あの曲、好きだったんですよ。 - だから、
ああ、THE MINKSか、なつかしいなあ、
ワンドングリかよ! ‥‥って。
- ──
- はい、そういうのがVOWです(笑)。
- 渋川
- あと、知ってる人が出てました。
- ──
- えっ。と‥‥おっしゃいますと?
- 渋川
- 以前、RINGSに出てた滑川康仁くん。
- 彼とは、昔からの友だちなんですけど、
この「後楽園ホール大会」で、
豊永稔っていう人と戦ってるんですよ。
- ──
- ええ、ええ。
- 渋川
- 「20分1本娼婦」で。
- ──
- わはは!(笑)
『ベスト・オブVOW』より
- 渋川
- なんで、ヤスくんの対戦カードだけ
「娼婦」になってるのかな〜と。
- ──
- はい、もちろんただの誤植ですけど、
「20分」や「1本」という
他の単語の響きともあいまって、
さまざまな想像をたくましくさせる
名誤植ですよね。
- 渋川
- 古い知り合いなんですよ。
- ──
- 差し支えなければ、どのような‥‥?
- 渋川
- いや、もうずいぶん長いこと、
毎年、年賀状のやり取りだけしていて、
ぜんぜん会ってないんだけど。
- ──
- おお、そんな久方ぶりのご友人と、
まさかのVOW上でこんにちは‥‥ですか。
- 渋川
- そうなんですよ。びっくりしました。
毎年、
「年賀状のやり取りだけの友だちですね」
みたいな年賀状を、
おたがいに送りあっている間柄なんです。 - 俺、DTKINZ(ドトキンズ)ってバンドを
やってるんだけど、
うちのギターを通じて知り合ったんです。
当時はRINGSの大会に出ていて、
俺らのライブに来てくれたりしてたんです。
- ──
- あれっ、知ってる名前だぞ‥‥と?
- 渋川
- そうなんです。
- 「んっ? 滑川康仁って‥‥ヤスくん?」
みたいな。
いまはマッサージとか、
柔道整復師の方面で活躍してるはずです。
- ──
- この取材、まあまあ長くやってますが、
「知り合いが出てます」
という話を聞いたのははじめてでした。
- 渋川
- 俺、誤植系がけっこう好きなのかも。
- ──
- おもしろいですよね。
- 決してウケ狙いとかわざとじゃなくって、
正気で間違えてるところが、
おもしろいところでもあり、
愛らしいところでもあるなと思ってます。
- 渋川
- そうそう。すごい好きなのあったなあ。
えー、どれだったかな。あ、これこれ。
『ベスト・オブVOW』より
- ──
- わはは、ゴルデントリトリバーって(笑)。
だいぶ間違ってますよね。
- 渋川
- 声に出して読むと、さらにおもしろいです。
- ──
- 声に出して読みたいVOW!
たしかにあります。
- 渋川
- あと、すごくいい写真を見かけたんだけど。
どのページだったっけなあ‥‥。 - 海外の子どもが
いかにもイヤそうなしかめっ面をしてる‥‥
あー、あった。これです。
- ──
- はい、こちらも名作の誉れ高い作品です。
名付けて「留学の真実」。
- 渋川
- こっちはこんなにすんげぇ笑ってるのに。
こっちの子どもの顔が。 - 当時の編集長のツッコミもいいですよね。
「白人さんはイエスノーが
はっきりしてるからなあ!」って(笑)。
- ──
- もう35年以上前に発見された
古(いにしへ)の作品ですが、
幾多の爆笑作品をより抜いたベスト版や
ダイジェスト的なVOWにも、
繰り返し採用されている有名ネタですね。 - 一級品のVOWと言っていいと思います。
『ベスト・オブVOW』より
(つづきます)
2026-08-10-MON
