
こういうこと考えるのは自分だけ?
こんなとき、みんなはどっちを選ぶ?
日頃、常々気になっていることや、
ひとりで考えても答えが出せないようなこと。
あ、そんな深刻な話じゃなくて、
もっとくだらないことなんですけどね。
そんな質問をインターネットの海に投げ入れ、
そのアンケート結果をリアルタイムに見ながら、
あれやこれやと雑談しようという企画です。
話し手は、ほぼ日の永田と稲崎。
X(旧ツイッター)のスペースを使った、
ほぼ日でいちばん気楽な生配信です。
スマホ片手に、のんびりお付き合いくださいね。
Xでアンケートをとりながら、
同時にスペースを配信するよくばり企画。
それが『アンケートと雑談。』です。
どうもお久しぶりです。
予告ページ担当、予告の稲崎です。
予告ページを更新する目的、
それは配信日をお知らせすることにあります。
ということで、こちらをどうぞ!
次回は4月16日(水)20時から!
以上、任務完了。業務完遂。アイムダーン。
それではまた配信でお会いしましょう~。
‥‥というわけにはいきません!
うんうん、そりゃあそうだ。
ここをひらいてくださった方のために、
なにかすこしでも印象を残し、
ちょっとでもこのコンテンツに興味をもってもらう。
それがこのページの存在意義であり、
それが予告の稲崎の予告のお仕事なのです。
このコンテンツのことを、
いまはじめて知った方もいると思います。
じつは『アンケートと雑談。』は
昨年5月にスタートして、
これまで8回の配信をしてきました。
気になって調べてみたのですが、
これまで投稿したアンケートの数、
全部でいくつだと思いますか?
その数、なんと45。
おぉ、思った以上にやりましたねー。
公開した数がそれくらいですので、
ボツにしたもの、使わなかったものを入れたら、
その倍の数のアンケートをつくっていることでしょう。
コンテンツがはじまって約1年。
定期的にアンケートを考えていると、
なんとなく自分たちにとって、
いいアンケートとそうでもないものがわかってきます。
「これはおもしろくないよね」とか、
「これはいいアンケートだね」とか。
じゃあ、いいアンケートとは、なんぞや?
思わず答えたくなるようなもの。
他人の回答をのぞきたくなるもの。
人生で一度も聞かれたことがないもの。
なんとなくそういう要素を含んだものを、
ぼくたちは「いいアンケート」と思う傾向があるようです。
では、もうすこし深堀りして、
いいアンケートに定義はあるのか?
うーん‥‥正直、わかりません。
いつもアンケートを考えるときは、
チームで雑談をしながら
「こんなのはどうだろう?」と、
思いつくままにアイデアを
出しあっているというのが本音です。
地球が太陽のまわりを
365日かけて一周するというような、
なにか法則めいたものが見つかると
もっと簡単に案が出せるんですけどね。
いいアンケートと、
そうでもないアンケートの差は、
とても些細だと思います。
ほんのちょっとの差だと思います。
しかし、その差はハッキリしています。
まさに似て非なるもの。
一見、同じように見えても、
ジェダイとシスのように明確にちがいます。
事実、ミーティングの場では、
「それはいい!」と「うーん‥‥」は、
けっこう瞬時にわかります。
それなのに、そのちがいを説明しようとすると、
途端にもやがかかってしまうから不思議です。
具体的な話をしましょう。
前回こんなアンケートをとりました。
「台所で失いたくないものは?」
なんとも不思議な問いかけです。
ないと困るもの、ではなく、失いたくないもの。
ま、わざとこんな聞き方にしたんですけどね。
ぼくの基準で言えば、
これはいいアンケートです。
言うまでもなく、
「この企画においては」という枕詞ありきです。
そのへんの説明は飛ばしちゃっていいですよね?
いいアンケートを考えるには、
いい問いを見つけるところからはじまります。
そして、ある「問い」を口にしたとき、
聞いた人がふっと笑っちゃうのはいいサインです。
さきほどの例で言うなら、
台所でなにかを探している自分の姿が、
ふと頭によぎったということです。
もしかしたらいいアンケートとは、
身近であり、想像しやすく、自分ごとにしやすい。
そういう特徴があるのかもしれません。
いい問いが浮かんだ! 終わり! 撤収! 解散!
‥‥とはいきません。
むしろここからがスタートです。
いい問いが思いついたら、
次は「いい選択肢」を考えねばなりません。
Xのアンケートでは選択肢を4つ用意できるので、
なるべく票が割れそうな4つの回答をさがします。
そして、この作業が案外むずかしい!
問いはあるのに、いい選択肢が思いつかない。
バランスの欠けた選択肢しかでてこない。
その場合、どんなに問いがおもしろくても、ボツです。
「問い」と「選択肢」の両方がそろわない限り、
そのアンケートが日の目をみることはありません。
台所でどんなものを失いたくないか?
どんな4択があるとおもしろいか?
ミーティングに参加した気分で、
みなさんもちょっと考えてみてください。
まず、台所をイメージします。
使い慣れたさまざまな道具が見えてきます。
包丁、まな板、フライパン、鍋‥‥。
まずはそのあたりが浮かんできます。
残念、これらはみんなドボンです。
さっきの問いに対する選択肢としては、
あまりに普通すぎてつまらない。
というか、選択肢として強すぎて、
アンケートをとる意味がなくなってしまいます。
そのうえで、あらためて考えましょう。
じゃあ、失いたくないものってなんだ?
キッチンの1軍選手じゃなく、
縁の下の力持ち的2軍選手に目を付けます。
ふだんはあんまり意識してないけど、
なくなるとけっこう困るもの。
なくなってはじめてわかるありがたみ。
え、なんでないの? どこいったの?
これ以上なにを失えば、心は許されるの?
いつでも探しているよ、どこかにキミの姿を。
引き出しの奥、冷蔵庫の中、
こんなとこにあるはずもないのに!
‥‥と、こんな流れで考えていくと、
このアンケートの本質が
おぼろげながら浮かんできませんか?
えっ、浮かんでこない?
山崎まさよししか浮かんでこない?
話を戻しましょう。
たぶん、このアンケートの本質は、
「ないと困る道具」を聞きたいのではなく、
「たいしたことなさそうに見えて、
じつはたいしたキッチン道具ってあるよね」
という共感の感情にあるのがわかります。
ここまでくれば、もうこっちのもん!
安心してください、ゴールは目の前です。
あとは票が割れそうな4つの選択肢をさがせば、
アンケートの一丁できあがりです。
‥‥と、なんとなくわかってもらえたでしょうか?
ちなみに、先ほどのアンケート、
最終的にどんなものが選択肢になったのか。
気になる方はこちらのリンクからどうぞ。
さて、無駄話はこれくらいにして、
そろそろ本題に入りましょう。
このページの目的に立ち返りましょう。
そして今月の予告を締めましょう。
ほんとうに言いたいことは、ここからです。
ここから先こそが、
このページの本体であり本丸であり、
見せ場でありクライマックスであり、
早い話がここだけでよくね? という部分です。
はい、どーーん!
次回は4月16日(水)20時から!
『アンケートと雑談。』は
こんなふうにして考えたアンケートを、
1時間の配信の中で4~5つほど投げかけます。
その結果をリアルタイムで見ながら、
ほぼ日の永田と稲崎が
Xのスペースをつかって雑談をしますので、
よかったらそちらもおたのしみください。
今月の予告はこれにて終了です。
くだらない話をだらだらとすみません。
なんだか江戸時代の油売りになった気分です。
最後までお付き合いいただいたみなさん、
ありがとうございました。
それではまた、水曜日の夜に!
2025-04-14-MON