真面目に、真顔で、手を洗う鬼の子。

TOBICHI、ほぼ日曜日、ほぼ日カルチャんなどの
リアルスペースを訪れたかたは、
このイラストに見覚えがあるかもしれません。

新型コロナウイルス感染予防ポスターのために
このイラストを描いてくれたのは、
ながしまひろみさんです。
ほぼ日では、
「やさしく、つよく、おもしろく。」という
コンテンツでおなじみの、ながしまさん。

そんなながしまさんが
「cakes」で連載していたマンガ『鬼の子』が、
去年の12月に2冊の本になりました。
出版記念としてはずいぶん遅いのですが、これを機に、
「洗う門には福が来る」のイラストを
無料でダウンロードして
自由に使っていただけるようにしました。
ポスター用とスマホ用があります。

書籍『鬼の子』をほぼ日で購入すれば、
「ちょっといい紙」に印刷した、
A5サイズのポスターを特典としてお付けします。

ながしまさんが描いた鬼の子が、
みなさんのおうちで、手の中で、
やさしいアラートを鳴らしてくれますように。

最後にポスターのメイキングレポートも掲載しました。
よろしければお読みください。

  • どうぞ、ダウンロードを。

    新型コロナウイルスの感染が
    さらに拡大している今、
    このポスターを
    私たちのお店だけではなく、
    もっと広く活用してもらいたいと思いました。

    どうぞお使いください。無料です。

    【ポスター用】

    ダウンロードはこちらから
    PDFで画像がひらきます。
    ご自身のPCなどからA5用紙でプリントしてお使いください。

     

    【スマホ用】

    ダウンロードはこちらから

    スマホで画像を保存したら、
    ホーム画面、ロック画面の壁紙に設定してください。

     

    書籍『鬼の子』を
    ほぼ日ストアとほぼ日の実店舗で販売します。
    特典:ちょっといい紙のポスター

    『鬼の子』1、2巻(小学館)
    各1650円(税込・配送料別)

    WEBメディア「cakes」の人気連載マンガ、
    『鬼の子』の1巻2巻(完結)が、
    2冊同時にフルカラーで刊行されました。
    あきらめず、精一杯に仲間と自分を信じ、
    勇気と力を振り絞るオニくんの、
    やさしくてつよい物語をぜひ!

    ※ほぼ日ストアでのお取り扱いは終了しました。
    (2021/9/8 追記)

    ※特典のポスターは、『鬼の子(1)』と『鬼の子(2)』、
    それぞれ1冊につき1枚ずつ付きます。

     

    「ちょっといい紙」に印刷した、
    特典ポスターについて。

    無料でダウンロードもできますが、
    「ちょっといい紙」に美しく印刷したポスターを
    ほぼ日ストア購入特典としてお付けします。

    どんなふうに「ちょっといい」のでしょう?
    ポイントを下に。

    ●厚めの紙に印刷
    貼っているうちに紙がよれたりしないよう、
    すこし厚めの紙に印刷しました。

    ●撥水加工
    おうちの洗面台の横に貼って、
    すこしくらい水に濡れても大丈夫なように。

    ●印刷がきれい
    印刷機での仕上げなので、
    おうちのプリンタよりきっと美しい仕上げに。

    ●A5サイズ
    洗面所に貼りやすいちいさめサイズにしました。
    (書籍『鬼の子』とほぼ同じ大きさです)

    このポスターを、
    『鬼の子(1)』と『鬼の子(2)』をご購入の方、
    それぞれ1冊につき1枚ずつプレゼントします。

    ●TOBICHI東京、TOBICHI京都でも
    ご購入いただけます。

     

    ▲ぜひおうちでお使いください。

     

    「洗う門には福が来る」の
    ポスターができるまで。

    一度めの緊急事態宣言が解除された昨年6月、
    TOBICHI、ほぼ日曜日、ほぼ日カルチャんは、
    閉めていた場所を再開しました。

    まだまだ続くであろうコロナ禍で
    営業を続けるにあたって、
    「ポスターをつくろう」ということになりました。
    スタッフとお客様が、
    いっしょに気をつけて
    たのしい場所をつくっていけるようなポスターを。

    この「ポスター」の標語を決めるために
    チームでおこなった
    ちょっとした「標語コンテスト」のこと、
    ながしまひろみさんにイラストを描いていただいて
    ポスターができるまでの過程をご紹介します。
    すこし長くなりますが、
    よろしければお読みください。

    営業を再開してから約2ヶ月が経った、
    2020年7月下旬のこと。
    リアルスペースチームの山下が、
    仲間たちにこんなメールを送りました。

    ───────────────────────────

    感染者数が増え続ける昨今、
    それでもわれわれは(現在のところ)、
    リアルスペースをオープンしていく予定です。

    そんな今、あらためて、
    わたしたちも、お客様たちも、
    下記の事項を互いに「本気で」気をつけながら、
    ちからをあわせて
    良い催しを実現していきたいと思いました。
    すっかりおなじみの事項です。

    「手洗い」
    「うがい」
    「手指の消毒」
    「距離をあける」
    「体温を管理する」など。

    すっかりおなじみではありますが、
    これらを「やっぱりちゃんとやらなくちゃ」と、
    思い直すような「ポスター」をつくります。

    「ポスター」は、TOBICHIやPARCOにある、
    ほぼ日の場所の入口に貼ります。

    ポスターの絵は、
    人気のクリエーターさんにお願いします。

    そこで、
    現場ではたらくみなさんから、
    このポスターの「標語」を募ることにしました。
    「標語」は、みんなの頭で考えるのがいいと
    思いました。

    アルバイトさんたちも含めて全員の頭を
    貸してください。

    ひとり何案でもOKです。
    コピーに関してはみんなしろうとですから、
    臆せず書いてみてください。

    やさしく つよく おもしろい
    ポスターをつくりましょう。

    ───────────────────────────

    そうして、締切までの3日間で集まった標語は、
    ぜんぶで200ほど。

    それらをプリントアウトして、
    社長室をたずねました。
    ポスターにのせるコピーを選んでもらうために。

    紙に出力した200のコピーを
    次々にテーブルに並べていきました。
    すべてに目を通し、
    「ない」ものをはずしていく糸井重里。
    やがて候補作は絞られ、
    テーブルの上に6枚の紙が残りました。

    ここから採用する1枚を選びます。

    10秒ほど考えて‥‥
    「これにしようか」。

    選考を終えた糸井のコメントを、以下に。

    「どのコピーもおなじことを言ってるんです。
    伝えたいテーマは同じですから。
    どのように書くか、だけの違いですよね。
    友だちと話すとき以上に
    ちゃんと伝えたいわけだから、
    ぱっと見た人から
    “なんでこんなこと書いてあるの?!”
    と思われるかどうかです。

    洗う門には福が来るって、
    パチンコ屋の前にあってもおかしくない(笑)。
    立ち止まっちゃうよね、
    こんなこと書いてあったら。
    そういうものだと思います。

    おもしろいね。
    みんなも考えるのがたのしかったと思います。
    またやってもいいですよね。
    言いたいテーマがでてきたら、やりましょう。

    誰のイラストでいくのかな?
    ポスターになるのをたのしみにしてます。

    で? これを考えたのは誰?
    ほぉ、アルバイトさんが。
    おみごとでした」

    ちなみに、
    「洗う門には福が来る」
    を考えたのは、
    ほぼ日曜日&カルチャんアルバイトの
    愛称「のんたん」でした。
    のんたん、すばらしい。おめでとう!

    標語が決まったら、
    次はイラストレーターさん探しです。
    誰にお願いすれば、このコピーが活きるのか。
    話し合いました。
    その話し合いは、
    ひとりの発言によって短時間で決定に至りました。

    「‥‥ながしまひろみさんは?」

    「やさしく、つよく、おもしろく。」を描いた、
    ながしまひろみさんです。

    「福が来るっていうコピーだから、
    逆に鬼の子が登場したらおもしろいかも!」

    ながしまさんは、
    わたしたちの依頼とアイデアを快く受けてくれました。

    そこから、ほぼ日のデザイナーとながしまさんで
    何度かのやりとりを重ねて、
    できあがったポスターがこちらです。

    すばらしい。

    鬼の子が、自分は鬼だけど、
    「福が来ますように」と、
    真剣な表情で手を洗っているようすが、
    切実で、愛らしく‥‥。
    「たのしさのために今やらなければならないこと」が、
    やわらかく伝わってきます。

    ほぼ日曜日、ほぼ日カルチャん、
    TOBICHIにこれを貼り、
    スタッフはもちろん、
    いらっしゃるお客さまの目にも触れてきました。

    みなさんの目に触れないところでは、
    ほぼ日本社、神田のビル内でも、
    各所にこのポスターを貼っています。

    この度、
    このイラストとコピーを、
    フリーでダウンロードできるようになったことを
    スタッフ一同、うれしく思っています。

    ご活用ください。
    洗う門には、きっと福が来るはずです。