
動物のなきまねといえば、このお方!
五代目江戸家猫八師匠は、
動物を愛し、動物園を愛する人で、
動物園ではたらく人たちとも超なかよし。
そんな師匠といっしょに、
各地の動物園をめぐる連載をはじめます。
記念すべき第1弾は、
茨城県にある日立市かみね動物園!
取材当日は、
当時の園長さんだった生江信孝さんや
飼育員さんたちも、
にこやかに対応してくださって、
楽しいお話を聞かせてくださいました。
担当は「ほぼ日」奥野です。
全10回、のんびりおつきあいください。
題字:五代目江戸家猫八
※この日の取材は「2024年10月」でした。
現在の動物園園長は梅原忠明さんです。
- ──
- おおお、眺めがよくて気持ちがいい~。
- 猫八師匠
- 今日みたいな天気の日は最高ですよね。
- 忘れられないインパクトがあるんです、
日立駅って。
撮影:五代目江戸家猫八
- ──
- たしかに。この眺望を目当てに来る人も、
たくさんいそうですね。 - さっそくですが師匠、
この連載の記念すべき第1回の訪問先に、
どうして
日立市かみね動物園を選んだんでしょう。
- 猫八師匠
- 動物園らしさが溢れてるところですかね。
そして何より、
動物園をよくしていこうという
職員のみなさんの熱量を感じるからです。 - さらには、動物との距離感もいいんです。
- ──
- つまり、「近い」ってことですか。
- 猫八師匠
- はい。物理的な近さというよりも、
動物と向き合う距離感が心地いいんです。
そして、かみね動物園は、
昔ながらの動物園らしさもあるのですが、
新しい風を感じると言いますか、
展示施設だけじゃなく、
動物園としての考え方が素晴らしいです。 - そのあたりの「伝統と変化」が、
非常にわかりやすい動物園だと思います。
- ──
- 規模的に言うと‥‥。
- 猫八師匠
- どこを基準にするかが難しいのですが、
小規模な動物園に入るのかなと。
京都市動物園、横浜の野毛山動物園、
このあたりがだいたい同じくらいですね。
- ──
- ここに通うようになって、長いんですか。
- 猫八師匠
- もう、10年以上ですね。
コロナ禍以降の数年間を除くと、
かなりの頻度で毎年のように来ています。 - ここの生江園長(取材当時)は、
本当に気さくな、おもしろい方なんです。
わたしが知るかぎり、高い熱量を持って
動物園のことを楽しく考えてる園長って、
だいたい動物園の獣医、
または飼育係出身の方が多いんですが、
生江園長は、もともとは役所の職員の方。
- ──
- そういうこともあるんだ。へええ。
- 猫八師匠
- 生江さんは園長になってから、
動物園のことをたくさん勉強なさって、
心から動物と動物園を好きになって、
現場の職員さんたちとも、
しっかりコミュニケーションを取って。 - 他の動物園の園長さんとのつながりも、
大切になさっている方なんです。
- ──
- おお、お会いするのが楽しみです。
- ちなみに師匠って、
各地の園館を巡ってらっしゃいますが、
はじめは
ふつうにお客さんとして行くんですか。
- 猫八師匠
- どこかしらで職員の方とご縁があって、
そのつながりで、
訪問することが多いかもしれません。 - 講演会や勉強会、さまざまあるんです。
- ──
- 師匠は、そういう場にも、
足を運んでらっしゃる印象があります。 - 鳴き真似の合間に。
- 猫八師匠
- 一時期は、頻繫に顔を出していました。
- ひとつ例をあげるとしたら
ペンギンを担当している飼育係たちが、
年に一度、全国から集まる、
その名も「ペンギン会議」があります。
- ──
- すてきな会議だなあ(笑)。
- 猫八師匠
- そのほかにも
動物園・水族館の関係者が集まる場で
挨拶をさせていただいたり。 - 芸を交えた講演などさせてもらえれば、
みなさん興味を持ってくださるので。
- ──
- あ、寄席でおなじみの「ひと鳴き」を、
なさったり。
それは「最強の挨拶」じゃないですか。 - そこ、一般の人は入れないんですよね。
- 猫八師匠
- 基本的にはそうですね。
ただ、ペンギン会議は例外のひとつで、
開催2日間のうち、
初日だけは一般参加もOKなんです。 - 新施設ができましたとか、
海外の動物園を視察してきましたとか、
一般のお客さんにも
楽しく聞いてもらえる話が多いですね。
- ──
- あ、それはおもしろそう。
- ペンギン担当の飼育係のみなさんと、
ペンギン好きの推し活のみなさんとが、
ペンギン会議に大集合する。
やっぱり素敵だ。
- 猫八師匠
- 現場の担当者だけの集まりですと、
それこそ「ゾウ会議」に「キリン会議」、
情報共有の場はたくさんあります。
- ──
- 動物園の業界って
横のつながりが強いってことですか。
- 猫八師匠
- 基本的に、オープンなんだと思います。
動物園のみなさんって。
「繁殖がうまくいった」とか
「こういう問題があった」ってことを
秘密にしないで、共有するんです。
さらに積極的な職員さんは、
どんどんネットワークをつくっていく。
わたしは、
その繋がりの中でお世話になってます。
- ──
- なるほどー。
- 猫八師匠
- ちなみに、かみね動物園には、
2012年まで、ゴリラがいたんですよ。
またゴリラが見たいという声は
市民のみなさんから多数ありましたが、
その後は飼育していません。 - もともと群れの動物なので、
限られた頭数の中で繁殖を目指そうと、
上野動物園、東山動植物物園(名古屋)
京都市動物園の3園に集める。
ごく簡単に説明をしますと、
動物園業界内で取り決めをしたんです。
結果うまくいって、
いま、子どもが生まれているんですよ。
- ──
- そういうようなことも、
ゴリラ会議みたいな場で話し合われて。
- 猫八師匠
- そうです。
- コレクションプランと呼んでいますが、
持続可能性、未来可能性、
動物園をどうデザインしていくか。
動物の種ごとの未来を考えて
その方針をみんなでつくってるんです。
撮影:五代目江戸家猫八
(つづきます)
2026-02-22-SUN
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絶景・日立駅からタクシーで10分ほど。
動物たちのことを身近に感じられるつくりで
飼育員さんたちもにこやか。
とってもフレンドリーで、
どこかなつかしさを感じる素敵な園でした。
住所:茨城県日立市宮田町5-2-22
時間:3月から10月 9時~16時30分(入園は15時45分まで)
11月から2月 9時~16時(入園は15時15分まで)その他、入園料・定休日などについては
動物園の公式サイトでご確認ください。

動物園に付属するエレファントカフェにて、
師匠おすすめのハンバーガーを、いただきました。
常陸牛のハンバーグに
シャキシャキした茨城のレンコンで大満足でした。
おいしかったな〜。790円。