ほぼ日オフィス、引っ越します!
通いなれた「青山」を離れ、
次なる新天地「神田」に大移動です。
しかも今度の新オフィス、
これまでのはたらき方を見直し、
まったく新しい発想でつくるとか。
えっ?なにそれ?どういうこと?
というわけで、秋頃までつづく
新オフィス完成までのてんやわんやを、
不定期連載でおとどけします。
担当は「ほぼ日」稲崎です。

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01 ほぼ日本社、移転します!

2020年秋、株式会社ほぼ日は、
神田へお引っ越しします。
住所で言うと、千代田区神田錦町エリア。
地図の赤く囲ったあたりです。

JR神田駅はもちろん使えますし、
神保町、竹橋、小川町など、
メトロと都営地下鉄のどちらからでも
アクセスしやすい場所にあります。
あと、何がうれしいって、
このあたりは気になるごはん屋さんが
いっぱいあるんですよね。

近くにラーメンの名店「神田 勝本」がある。
老舗の喫茶店「さぼうる」もある。
有名なカレー屋だってたくさんあります。
個人的にはお蕎麦屋さんが多いのも、
けっこううれしかったりします。
もうね、ランチのことを考えるだけで、
俄然、引っ越しへのやる気がわいてきます。

そんな好立地にあるほぼ日の新オフィス。
入居予定の建物は、
大通り沿いにある7階建てのビル。
具体的な広さはわかりませんが、
現在100名以上の乗組員がいるわけですから、
1フロアだとちょっと心もとない気がします。
いまでさえメゾネットタイプの2フロア。
やっぱり今後のことを考えると、3フロア?

いえいえ、そうじゃないんです。
じつは今回のお引っ越しでは、
ビル一棟、丸ごとほぼ日が借りちゃいます。
つまり、1階から7階まで、
なんだったら屋上まで、ぜーんぶほぼ日!

▲どどーーん! 白いほうが移転先のビルです。
▲どどーーん! 白いほうが移転先のビルです。

こりゃ、えらいこっちゃやで〜!

これには乗組員も驚きました。
さすがに驚きましたし、
「そんなに借りてどうするの?」と、
正直、戸惑いもしたと思います。
なんてったって7フロアですからね。
そんなにたくさんのフロアを、
いったいどうやって使うというのでしょうか。
このあたりはまた後日、
関係者の話なんかもおりまぜながら、
あらためてご紹介していこうと思います。

本社移転にともなう工事は
すでにスタートしておりまして、
このままスケジュール通りにいけば、
新しいオフィスのオープンは、
2020年の秋頃になるそうです。

現在どのくらい進んでるかというと、
ビルの共有部分の工事もおわり、
もうすぐ「C工事」と呼ばれる、
いわゆる内装工事にかかわる部分が、
8月下旬ごろからはじまろうとしています。

賃貸アパートなんかでたとえると、
お部屋の中はすっからかんで、
「次、いつでも入れまっせー」
という状態が、いま。
ここから自分たちが住みやすいように、
間取りを変えたり、床を貼り替えたり、
キッチン設備を入れかえたりという、
DIY好きにはたまらない工事が、
いよいよはじまるというわけです。

さて、今回のお引っ越しですが、
なんてたってビル一棟の大改造です。

素人のわたくしが言うまでもなく、
大がかりな工事になるのはまちがいありません。
7フロアをどのように使うのか、
それぞれの部署をどこに配置するか、
セキュリティはどうするかなど、
クリアすべき問題はたくさんあります。
ここはやっぱり専門家の力を借りるべきです。

昔から「餅は餅屋」なんて言いますもんね。
海のことなら漁師に、
山のことならキコリに聞くに限ります。
設計のことは、設計の専門家にお願いしましょう。

というわけで今回のお引っ越しでは、
新しいオフィスのデザインを
ある専門家の方にお願いすることにしました。
今年1月に糸井とも対談してくださった
広島出身の建築家の方です。
ほぼ日をよくごらんいただいてる方なら、
もうおわかりですよね?

そうです、谷尻誠さんです。

▲谷尻誠さんのアー写が、かっこいい。 ▲谷尻誠さんのアー写が、かっこいい。

そもそも谷尻さんと糸井の出会いは、
まったくの偶然でした。
谷尻さんの著書が出るということで、
編集者の方からご連絡をいただき、
8年越しの初対談が実現したというわけです。

その後、タイミングとご縁が重なり、
今回の新オフィスにまつわる設計を、
谷尻誠さんと吉田愛さんが共同主宰する
SUPPOSE DESIGN OFFICE」に
お願いすることになったのです。

「SUPPOSE DESIGN OFFICE」は、
商業施設や住宅などを手掛ける建築設計事務所。
ホームページをのぞいてみると、
オフィスの事例もいくつか出てきました。

▲CONNECTION & C @Kenta Hasegawa ▲CONNECTION & C @Kenta Hasegawa

▲SLACK TOKYO OFFICE @Kenta Hasegawa ▲SLACK TOKYO OFFICE @Kenta Hasegawa

ちょ、ちょっとかっこよすぎませんか?!

まさか「ほぼ日」のオフィスも、
こんなシュッとした感じになっちゃうの?
いやいや、さすがにそれはないと思いつつも、
自由な発想で知られる谷尻さんですから、
もしかしたらもしかするかもしれません。

さらに今回の新しいオフィスでは、
気になるキーワードがいくつかあります。
全員参加のミーティングの場で、
糸井はこんなことを話していました。

「次のオフィスはロッカールームを充実させる」

‥‥ロッカールーム?
ロッカールームというのは、
服を着替えたりするあのロッカールームのこと?
まさか制服になるわけじゃあ‥‥。

ざわつく乗組員たちを横目に、
さらに糸井はこう付け加えます。

「あとね、こんな時代だから、
いつでも夜逃げできるオフィスにしたい」

よよ、よ、夜逃げ?!

ツッコまれる前に申し上げますが、
もちろん「夜逃げ」というのは比喩ですからね。
そのまま受けとらないでくださいね。
冗談のように思われるかもしれませんが、
これも新オフィスのデザインに欠かせない、
けっこう重要なアイデアだったりするんです。

そもそも今回のお引っ越し、
じつはオフィスの場所が「青山」から
「神田」に移動するだけではありません。
新しいオフィスをつくると同時に、
乗組員の「はたらき方」を根本から変えようという、
ほぼ日の一大プロジェクトでもあるんです。

というわけで、オフィスの工事と並行して、
今後そのあたりのことも
順を追ってお伝えしていこうと思います。
あらためまして、どうぞよろしくお願いします。

次回はちょっと話を戻します。
なぜ移転先が「神田」になったのか、
糸井が乗組員に語ったことをお伝えします。
おたのしみに。

(次回の更新につづきます)

2020-07-31-FRI

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