
- BANDAI SPIRITSのフィギュアプロデューサー・
 阪田典彦さんは『MOTHER』関連ではクレーンゲームの
 「MOTHERシリーズ フィギュアコレクション」や
 「どせいさん ひざたけぬいぐるみ」などを
 企画開発してこられました。
 その阪田さんが10年以上あたためてきたプロダクトが
 「ぼくとともだち」と名づけられた
 ネス、ポーラ、ジェフ、プーの4人のぬいぐるみです。
 阪田さんにこの「ぼくとともだち」のお話と、
 4月1日に販売を開始した
 「どせいさんカチューシャ」についておうかがいしました。
- ※「ぬいぐるみ ぼくとともだち」は
 5月25日(水)午前11時より
 オンラインストア「MOTHERのおみせ」でも
 販売を予定しています。
- *Chosen Four Plush Set will be available
 on the MOTHER Shop website
 from 11:00 a.m. Japan time on May 25th.
ぬいぐるみ
ぼくとともだち
- ほぼ日
- 最初にサンプルを見せていただいたのは、
 約2年ほど前でした。
  
         ▲「ぬいぐるみ ぼくとともだち」
    	▲「ぬいぐるみ ぼくとともだち」  
- 阪田
- 作ったのは、もっと前でしたね。
 「コストを度外視した、
 最高のぬいぐるみを作りたい」と言って、
 試作品を発注したのを覚えています。
  
         ▲BANDAI SPIRITSの阪田典彦さん。
    	▲BANDAI SPIRITSの阪田典彦さん。  
- ほぼ日
- コストを度外視した、最高のぬいぐるみ。
- 阪田
- はい。この完成品も、
 ふつうのぬいぐるみとは違いますよ。
 たとえば、この鼻。
  
         
    	  
- ほぼ日
- あ、鼻がありますね。
- 阪田
- この小さくて丸い、
 「ポツッ」とした鼻って、
 ぬいぐるみだと面倒だから
 あまり作らないんです。
 さらに、目の下にも糸を引いて、
 顔に立体感を出しました。
- ほぼ日
- すっごくかわいいです。
 ほっぺがプクッとなっていますよね。
- 阪田
- この単純な工程が、ぬいぐるみに
 柔らかい立体感を与えるんですよね。
 服も、ぜんぶ別々に作っていて‥‥。
  
         
    	  
- ほぼ日
- ネスで言えば、ジーンズやリュック、
 靴の紐まで本当に細かいです。
- 阪田
- 僕はふだん、専門的にフィギュアを
 作っているから、
 ぬいぐるみ作りに関しては無知なんですよ。
 だからこれは
 「無知だからこそできた、いいぬいぐるみ」なんです。
 僕がぬいぐるみ作りにくわしかったら、
 たぶんこうはなっていません。
  
         ▲ジーンズのポケットやリュックのディティールもかわいい。
    	▲ジーンズのポケットやリュックのディティールもかわいい。  
- ほぼ日
- ほんとだ。たしかに専門家が作ったら、
 ここははしょるところなのかもしれませんね。
- 阪田
- 髪の毛も、縫い目が目立たないように
 袋縫いして。
 とにかく自然に見えるようにしてあります。
  
         ▲プーの袋縫いされた髪。
    	▲プーの袋縫いされた髪。  
- ほぼ日
- こまかい創意工夫が、随所に。
- 阪田
- 実際に手に取ってもらえたら、
 写真では伝わらない
 ふつうのぬいぐるみとの違いも
 もっとわかっていただけると思います。
 あと個人的には、
 このぬいぐるみを
 どうしても箱付きにしたかった。
- ほぼ日
- それは、なぜですか?
- 阪田
- 100年後とかに、
 アメリカの納屋とか小屋の中から、
 埃をかぶったこの箱付きのぬいぐるみが
 出てくるシーンを想像したんです。
 そんなときに、誰から見ても
 「なにこれ、かわいい!」と思ってもらえるような。
 後世にまで残る、いいぬいぐるみに
 しなければいけない、というところから
 開発を始めたんですね。
  
         ▲「ぼくとともだち」の外装箱。
    	▲「ぼくとともだち」の外装箱。  
- ほぼ日
- なるほど。
- 阪田
- クレーンゲームの
 景品用ではないですから、
 コストにも上限がありませんでした。
 だから弊社のぬいぐるみの開発部隊に
 サンプルを見せたときは、
 めちゃくちゃうらやましがられましたよ。
- ほぼ日
- ふだんは、こんなに贅沢な仕様では
 作れないから、ですね。
- 阪田
- はい。本当に自信を持って
 おすすめできるぬいぐるみです。
- ほぼ日
- どんなふうに
 飾ってほしいですか?
- 阪田
- 座らせられますから、
 箱から出して飾っていただくと、
 とてもかわいいです。
 でも僕は‥‥箱から出さないで、
 そのまま飾る派ですね(笑)。
 今回、あらためて
 「箱っていいな」と思ったんです。
- ほぼ日
- 素敵な箱ですよね。
 『MOTHER』を大好きな方が
 デザインしたという感じが伝わってきます。
  
         ▲箱の裏面にはキャラクターたちのゆかりの地がデザインされています。
    	▲箱の裏面にはキャラクターたちのゆかりの地がデザインされています。  
- 阪田
- そうですね。
 中身のぬいぐるみと箱で、
 オブジェとしても
 成立するようにこだわりました。
どせいさんカチューシャ
- ほぼ日
- 「どせいさんカチューシャ」は、
 エイプリルフール向けのグッズを、と
 考えたことが始まりで、
 ほぼ日の『MOTHER』チームから
 オーダーさせていただきました。
  
         
    	  
- 阪田
- まさか、どせいさんのカチューシャを
 作る日が来るとは思っていませんでした(笑)。
- ほぼ日
- 軽い気持ちでお願いしてしまいましたが、
 たいへんでしたか?
- 阪田
- 社内にカチューシャ作りの
 ノウハウがなかったので、
 サンプルになりそうなものを
 たくさん購入してきて、
 工場で「どうすればいいんだ」と
 相談することから始めました。
 最初はもっとかんたんに作れると
 思っていたんですけど、ダメで‥‥
 結局、新規に金型を起こしたんですよ。
- ほぼ日
- え、金型を。
- 阪田
- はい。
 流用できそうなものを
 再利用して作るのがふつうなんですが、
 リボンのついた部分を
 本体に固定するためのパーツが
 どうしても必要で、豪華仕様に‥‥。
  
         
    	  
- ほぼ日
- ものすごく、本気の行程を踏んだという。
- 阪田
- 1個ずつ違う形の
 カチューシャになるように、
 リボンがついている部分を
 曲げられるようにしたい、とも考えました。
- ほぼ日
- カチューシャをつけた人たちが、
 それぞれ違うどせいさんに
 なれるように、ですね。
- 阪田
- はい。
 「どせいさんひざたけぬいぐるみ」でも
 曲げられるようにしたんですが、
 ゲーム中に登場する
 ドット絵のどせいさんを見ると、
 リボンがついている部分は
 やっぱり曲がっているんですよね。
 なので、忠実に。
  
         ▲すきなかたちに曲げられます。
    	▲すきなかたちに曲げられます。  
- ほぼ日
- ちなみに、サンプルが完成したときの、
 社内の方たちの反応って、
 いかがでしたか?
- 阪田
- 「フフフフ」って感じでしたね(笑)。
 僕らがふざけているのか、
 本気でやっているのかも
 わかっていないようなリアクションでした。
 エイプリルフールやハローウィン用としては、
 本当に的確な商品だと思います。
  
         
    	  
- ほぼ日
- ハロウィンでも活躍しそうです。
 「生活のたのしみ展」のようなイベントにも、
 このカチューシャをつけて
 ぬいぐるみを持った人たちが来てくれると‥‥。
- 阪田
- うれしいですね!
 それにしても、ふつう、これは
 絶対に作らない商品だと思いました。
 カチューシャの需要というのも、
 正直わからないですし‥‥。
- ほぼ日
- たしかに。
 需要を考えていたら、
 作れないかもしれません。
- 阪田
- でも、昭和時代のような感覚の物作りで、
 素晴らしいなと思いました。
 昔は、感性だけで作ったようなおもちゃが
 本当に多かったんです。
 僕らはそういうおもちゃで育ったから、
 すごく楽しかった。
 だから、今回の仕事も、すごく楽しかったです。
ぬいぐるみ ぼくとともだち 11,000円(税込)
素材:ポリエステル、ABS
サイズ:
・ネス 縦18×横17×幅13cm
・ポーラ 縦18×横15×幅12cm
・ジェフ 縦16×横12×幅14cm
・プー 縦21×横15×幅10cm
重さ:各約80g
どせいさんカチューシャ 1,980円(税込)
素材:ポリエステル、ナイロン、POM
サイズ:
全長 30cm
リボンがついている部分の長さ 約15.5cm
頭まわり 約36cm
オンラインストア「MOTHERのおみせ」では
5月25日(水)AM11時販売開始予定。
(つづきます)
2022-04-15-FRI
- 
            
            「MOTHERのデパート」への入場は 
 事前の予約が必要です。(※4月13日 AM13:00追記) 
 入場予約の受付は全日分すべて終了いたしました。
 なお「MOTHERのデパート」で先行販売する新商品は、
 後日、オンラインストア「MOTHERのおみせ」で販売します。感染症対策のため、混雑が予想される 
 「MOTHERのデパート」は全日事前予約制です。
 当日、現場の混雑状況に応じて、その都度、
 予約のない方へも入場のご案内をする可能性もありますが、
 「かならず入場したい!」という方は事前予約をお願いします。
 「イベントレジスト」というシステムを利用し、
 4月11日(月)午前11時から受付いたします。
 入場および予約は無料です。ご注意 ・予約には「イベントレジスト」というシステムを利用します。 ・「イベントレジスト」の利用には、事前登録が必要です。 ・「MOTHERのデパート」で取り扱う商品は、 
 後日、ほぼ日MOTHERプロジェクトの
 ウェブショップにて販売を行います。
 会場でしか手に入らない新商品はございません。・チケット1枚につき、1名さままで有効です。 
 おひとり2枚(2名さま分)までお申し込みいただけます。・チケットを持った保護者の方が付き添っていれば、 
 小学生以下のお子さまはそのままご入場いただけます。
 また、車椅子をご利用の方など、
 介助の方のチケットも必要ありません。・ご自身が確実に来られる枠のみをご予約ください。 ・予約した後に日程変更を希望する場合は、 
 空いている枠で再度お申し込みください。
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            「生活のたのしみ展」は、 たくさんのお買いもの企画、 
 トークショーやパフォーマンスなどの催し、
 ウェブコンテンツや動画配信でたのしめる仕掛けなど、
 出展者のみなさんとほぼ日がいっしょにつくりあげる
 「コンテンツのフェスティバル」です。
 3年ぶりの開催となる今回は、約60のお店がならぶほか、
 イベントなどを含めると80を超える出展者が
 およそ2,600㎡の広さの会場に集まる過去最大規模になります。※新型コロナウイルス感染状況により、 
 入場人数制限など、開催方法を調整いたします。
 感染拡大防止のため万全の体制でのぞめるよう、
 注意深く準備を進めてまいります。生活のたのしみ展2022 
 2022年4月29日(金・祝)―5月4日(水・祝)
 11時~20時(最終日は18時まで)
 新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区西新宿2-6-1)
 都営大江戸線「都庁前」駅 直結/東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅 徒歩4分/JR線ほか「新宿」駅 徒歩8分
 
       
        






