現代社会で暮らすわたしたちが、
ふだん目にしない日はない「梱包材」の代表選手
「気泡緩衝材」。
その中でも『プチプチ』という商品名が
親しまれています。
この『プチプチ』とミチルさんが出会い、
あたらしい、ユニークなアイテムができました。
大切なものを守る
「プチプチの御守り」について、
開発、製造の川上産業株式会社のご担当者さん、
ミチルさんにお話しをうかがいました。

  • ーー
    川上産業さんは、国内気泡緩衝材のシェアの
    半分以上を担われているそうですが、
    「プチプチ」は、川上産業さんの登録商標とうかがいました。
    内山(川上産業)
    そうなんです。
    川上産業は、
    今もそうですが、もともとは
    工場や物流の現場で使われる「梱包資材」を、
    約半世紀ほど作りつづけてきた
    メーカーなんですが、
    最近はネット通販がすごく普及したおかげで、
    私たちが送り出したプチプチを、
    みなさんの手元に届く機会がものすごく増えたんですよね。
    だからこそ、ただの「包む資材」で終わらせずに、
    もっと日常の中でクスッと笑えたり、
    愛着が湧くような「文化」として、
    プチプチをおもしろがってもらえたらいいな、
    とずっと思っているんです。
    ーー
    たしかに、わたしたちの生活に
    欠かせないものになっています。
    まさか「商標」だったとは。
    内山
    そうなんです。
    うちは、プチプチの会社でありますが、
    「プラパール」というプチプチから派生した
    ボードの製品も作っていまして。
    プチプチと同じ構造のボードで、
    物流の箱やコンテナボックスなどに使われています。

    内山
    そういう製品を使って、
    「ゲーミングブース」の販売もしています。
    ーー
    ゲーミングブース? なんですかそれは?
    内山
    オンラインゲームをする方って、
    ボイスチャットで声を出しながら、
    プレイするんですよね。
    それが、ちょっとした悩みだったんです。
    同居している家族や、ご近所から苦情が‥‥。
    つい、白熱して、大きい声が出ちゃったり。
    ーー
    うれしくて、叫んだり?
    「ちきしょー!」とか?
    内山
    そうです。
    そのために、お部屋の中に設置する、
    防音の小さなブースです。
    ーー
    そんなものがあったとは、知りませんでした。

    内山
    あるんです。
    そういう、資材だけじゃなく、
    資材を活用したプロダクトを充実させていきたい。
    と、考えていました。
    プチプチの中にも、
    厚さや空気の量など、
    色んな差で特性を出すことができて、
    種類もかなりたくさんあるんです。
    ーー
    「プチプチ」にも色んなものがあるんですか。
    内山
    当社の商品は、スタンダードなものにも、
    実はちょっとしたおたのしみが隠されていたり、
    形も丸だけじゃないんです。
    ーー
    え? おたのしみ?
    形も?
    内山
    実は、一番製造しているプチプチには
    10,000個に一粒、
    ハート型のプチプチが入っているんです。
    他にも、ハサミを使わずに切れる
    四角いプチプチ「スパスパ」があったり。
    ーー
    えええっ?
    内山
    あー、ここには、ハートはないかなぁ‥‥。
    あったら奇跡ですね。
    ーー
    10000は、すごい確率ですし、
    出会えなそうです。
    内山
    なかなか見つけられないので、
    女性の社員が、「全部ハートのプチプチも
    あったらいいな!」と社長にプレゼンしたら、
    全ての粒がハートの形の「はぁとぷち®」も出来ました。

    ーー
    でも、ぜんぶハートのプチプチは、かわいいですね。
    内山
    バレンタインシーズンで使われたりしています。
    ただの梱包材の枠を超えて、そんな遊び心も大切にしています。
    最近では、ただ可愛いだけじゃなく、
    「生活の中の、大切なものを、静かにやさしく守りたい」
    という想いから、どれだけ指で押しても
    「つぶれないプチプチ」のグッズも開発しているんです。
    ーー
    えっ、プチプチなのにつぶれない!?
    内山
    そうなんです(笑)。
    この「つぶれないプチプチ」の技術と、
    ミチルさんのアイデアが出会って生まれたのが、
    今回の「プチプチの御守り」なんです。
    岡田(販売担当)
    あ! ありました!
    一同
    !?
    岡田
    ほんとです。ここに、ほら!

    一同
    奇跡が!
     

    ーー
    ミチルさんとの出会いはどうだったんでしょうか?
    内山
    はい。2022年にミチルさんが投稿された
    「プチプチをお守りにした」
    というポストが
    バズリ、
    社内でも大きな話題になりました。
    その後2024年に、弊社が「プチプチの歴史」をまとめた
    本を出版したのですが、
    その際に、はじめてX(当時Twitter)で
    お声がけさせていただいたことがきっかけでした。
    ーー
    ミチルさんが、このツイートをされたのは、
    どういうきっかけだったんですか?
    ミチル
    家に荷物が届いて、
    箱の中のプチプチを手に取ったときに、
    「守ってくれてるんだなぁ」と。
    ーー
    (笑)たしかに、守ってくれてます。
    ミチル
    これを使って
    「御守り」にしたらいいんじゃないかと考えて、
    家に常備しているものを活用して作ったところ、
    たくさんの反応をいただきました。

    ーー
    その御守りを、
    内山さんが製品化の企画をされて。
    内山
    そうなんです。社内の企画コンペに応募して、
    製品化できることになりました。
    私自身、ミチルさんのファンでしたし、
    プチプチの「中身を守る」という機能と
    「御守り」の概念がとても相性が良くて。
    単なる梱包材ではなく、
    推しの写真(ポラロイド)や
    大切なものを入れて持ち歩ける、
    「推し活×御守り」というコンセプトで提案し、
    賞をいただき、商品化が決定しました。
    ーー
    実際の製品がこちらですね。
    岡田
    こちらが現在の試作最終形です。
    一番難航したのはサイズですね。
    最初はもっとコンパクトな案もありましたが、
    最終的には
    「ポラロイドや名刺、ICカードがぴったり入るサイズ」に落ち着きました。
    ミチル
    最初の段階では、中に入れるものに
    制限が出てしまうのではという懸念をお伝えしました。
    今のサイズなら、ポラ写真だけでなく、
    小さなアクセサリーや守りたい大切な小物を
    自由に入れられます。

    岡田
    構造も、ただの袋ではなく「二重構造」にしています。
    中の粒が潰れないよう工夫し、
    大切な中身に圧力がかからない、
    まさに「御守り」としての機能を持たせています。
    ーー
    ふつうのプチプチとは少しちがうんですね。
    内山
    梱包のときのプチプチよりも硬めで、
    しっかりしているので、
    より、プロダクトとしての安心感も出ました。
    ひもも、実際に御守りで使われているひもを採用しました。
    ーー
    立派な御守りに見えます。
    貼られたサインもユニークで。
    内山
    プチプチが物流の現場で使われることに
    ちなんだデザインが、すてきですよね。
    ミチルさんの原案にあった「交通安全」や「無病息災」を
    荷札のデザインに落とし込みました。

    ーー
    そこに、ほぼ日での
    「架空が実在する雑貨店」オリジナルのバージョンを
    3つ加えさせてもらいました。
    「生活のたのしみ展」での先行発売ということもあり、
    「生活充実」「愛犬安全」「愛猫安全」という
    暮らしのものです。
    ミチル
    ほぼ日さんといっしょに、
    新しいものを考えましたね。

    ーー
    犬と猫のちがいも、
    飼ってる方には納得いただけると
    自負しております(笑)。
    デザイナーからは、
    「猫の方、まちがってないですよね?」
    と確認されました。
    合ってるんです。
    猫って、そういうやつなので(笑)。
    内山
    オリジナリティがあって、たのしいですね!
    ーー
    貼るシールは、今流行りの、
    ぷっくりしたシールです(笑)。

    岡田
    そうなんです。たまたまですね。
    特殊なフィルム素材に印刷するため、
    どうしても紙より色が薄く出てしまうので、
    色の調整に苦労しました。
    こちらはサンプルですが、
    鮮やかで愛着の持てる色味になるよう、
    調整をたくさんしました。
    ーー
    たのしみですね。
    ミチルさんは、こういう展開は想定されていましたか?
    ミチル
    してなかったです。
    御守りの中に、何かが入れられるというのは
    とてもすてきなアイディアだと思いました。
    外側には、自分でステッカーを貼って
    カスタマイズできる楽しさもあります。
    SNSから生まれたこのアイテムが、
    皆さんの「大切なもの」を楽しく守る
    きっかけになればうれしいです。
    ーー
    ぜひ気軽に、つけたり、使ったり、
    たのしんでいただきたいですね!
    こちらは「生活のたのしみ展2026」
    ミチルさんのお店「架空が実在する雑貨店」で、
    先行発売となります!
    ぜひおたのしみくださいねー!

    (おわります)

     

    「プチプチ」は川上産業株式会社の登録商標です。


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