お仕事でもプライベートでも仲良しな、
シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんと
イラストレーターのてらおかなつみさんが、
一緒に絵本をつくりました。
タイトルは『魔女の犬』。
おふたりの大好きな「犬」がテーマです。
渋谷パルコ8階「ほぼ日曜日」では、
この絵本をメインに、おふたりの活動を
ご紹介する「わたしの犬」展を開催します。
約1年の制作期間を経て結束が深まった、
吉澤さんとてらおかさん、ほぼ日乗組員で、
盛りだくさんな企画が実現するまでの
道のりを振り返りました。

>吉澤嘉代子さんプロフィール

吉澤嘉代子(よしざわ・かよこ)

シンガーソングライター。
16歳から作詞作曲を始め
2014年にメジャーデビュー。
「月曜日戦争」(ドラマ『架空OL日記』主題歌)や
「残ってる」などのヒット曲をうみだしている。
2026年3月18日には、
6枚目のアルバム『幽霊家族』をリリース。
2026年5月にはホールツアーを実施。
物語を感じる歌詞とメロディ、
多彩な歌声に、男女問わずファンが多い。
WEB SITE:https://www.yoshizawakayoko.jp/
X:https://x.com/yoshizawakayoko/
Instagram:https://www.instagram.com/yoshizawakayoko/
TikTok:https://www.tiktok.com/@yoshizawakayoko_official/
YouTube:https://www.youtube.com/c/yoshizawakayoko/

>てらおかなつみさんプロフィール

てらおかなつみ

イラストレーター。
犬(ときどき猫やうさぎも)の絵を
色鉛筆で描き、個展も多く開催。
本の表紙や挿絵、
文房具をはじめとする雑貨、
お菓子のパッケージなどを手がけるほか
吉澤嘉代子さんのコンサートグッズや
ポスターにイラストを描き下ろしたことも。
HP:https://teraokanatsumi.com/
instagram / X: @teraoka_natsumi

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【第5回】悲しいだけにはしたくない

吉澤
こうしてお話ししていると、
全部、自分のためにこの企画を
やっていただいてしまったなと思います。
──
いやいや。
今回の展示は、吉澤さんおひとりの体験から
うまれたものではあるけれど、
「犬が好きなたくさんの人に見てもらう」
ということが、ひとつのテーマです。
展示のタイトルを
「わたしの犬」としたのは、
そのためなんです。
犬と人は、やっぱり
命どうしの付き合いだから、
お別れは普遍的なものだと思うんです。
じつは、私も犬を飼っているんですけど、
もう10歳で、
そろそろおじいさんになってきました。
お別れのことを考えたくはないけれど、
今回の絵本を読んで、
ちょっと心に備えができたというか。
悲しいことには変わりないけど‥‥
この絵本のなかでまたいつでも会える、
という気持ちになりました。
吉澤
そんなふうに受け取ってもらえるとは
思わなかったです。
‥‥ちょっと、目からうろこ、
目から涙が。

──
すみません、私も‥‥すみません。
きっと、たくさんの人に、
そういうふうに届くと思います。
(少し中断)
吉澤
ほぼ日さんで打ち合わせをした帰りに、
てらおかさんとふたりで、
中華屋さんに行ったんです。
てらおか
はい。中華ばっかりで。
吉澤
中華ばっかりですね(笑)。
そこで、「こういうふうにはしたくないね」
という、ふたりの約束ごとを、
正直に話し合ったんです。
「犬には寿命があって、人間とは違うから、
お別れを悲しい、寂しいだけのものには
したくない」って。
それよりも、犬と過ごした時間や、
犬がいたからこそ得られた喜びを、
物語にできたらと思っていました。
そのときはまだ、歌のことは
みなさんに伝えていなかったですけど、
「わたしの犬」という歌をつくったときも、
同じことを思っていました。
──
そう、歌が生まれたんですよね。
吉澤
歌が生まれました。
──
どんなふうにしてできた歌なのか、
うかがってもいいですか。
吉澤
「家族」をテーマにアルバムをつくりたい
という思いは、もともと持っていました。
みなさんと「わたしの犬」展をひらこうと
決まって、お話を重ねていくなかで、
「あ、犬の歌をつくろう」と
思い立ったんです。
この企画がなければ生まれなかった
歌なので、ほんとに感謝しております。
──
いやいやいや、こちらこそ。
吉澤
家族を歌うときに、
犬にもいてほしいなと思ったんです。
でも、いざ犬の歌を書こうとしたら、
犬への気持ちが強すぎて、
言葉が出てこなかったんですよね。
「犬は人生」みたいなフレーズしか
出てこなくて(笑)。
──
「Dog is Life」‥‥。
吉澤
てらおかさんと絵本を一緒に
つくるなかで、
「歌も一緒につくれたらうれしいな」
と思って、相談させてもらったんです。
そうしたら、てらおかさんが、
犬にまつわるフレーズを
たくさん送ってくださって。
それがすごくシンプルで愛らしくて、
「こういうふうに書けばいいんだ」と、
これも目からうろこで(笑)。
犬からの目線でもあるし、
人からの目線にもなる、
そういうやさしい歌になったと思います。
てらおかさんの言葉から生まれた歌です。

──
絵本の制作が進んでいたかたわらで、
曲づくりも進んでいたんですね。
できあがった曲を聴かせていただいて、
「犬」という言葉が出てこないのが
印象的でした。
吉澤
あ、たしかに、出てこないですね。
──
「わたしの犬展」の会場では、
テーマ曲のように「わたしの犬」が流れていますから、
みなさんにも聴いていただきたいですね。
吉澤
てらおかさんはあのとき、
どんな気持ちで犬にまつわるフレーズを
送ってくださったんですか。
てらおか
去年の夏、井上陽水さんにはまって。
井上さんの歌詞は、
単語ひとつひとつの意味はわからなくても、
曲として聴いたら、「これ、自分のことだ」
とスッと入ってきたんです。
だから、私も単語をいっぱい出したら、
吉澤さんの曲づくりのヒントに
なるかもしれないと思って、送りました。
「歌詞をつくろう」という
考えじゃなくて、
単語をいっぱい提案して、
吉澤さんに曲をつくってもらいたい
という気持ちでした。
吉澤
はぁーーー。そうだったんですね。
──
「わたしの犬」の曲のクレジットは、
「作詞:吉澤嘉代子、てらおかなつみ」ですから、
本当にふたりでつくった歌なんですね。
おふたりは、今回以外にも
一緒にお仕事をされていて、
どんなときに「気が合うな」
「楽しいな」と感じますか。
吉澤
私はもう、てらおかさんの描くもの、
描く線が大好きで。
ただただファンなんです。
なので、自分の考えたテーマに沿って
てらおかさんにイラストを
描いていただけること自体が、
とってもうれしくて、
毎回びっくりしています。
私のことを絵に描いていただいたときは、
「てらおかさんから、
私ってこんなにステキに見えてるんだ‥‥」
と感激します。
実際より、ステキに描いてくれてるんだと
思いますけど(笑)。
てらおかさんのまなざしを通して
描かれる世界は、自分にとって、
お守りみたいな場所なんです。
てらおかさんも、てらおかさんの描く絵も、
すごくやさしくて、大好きです。
あと、仕事が速い。
──
てらおかさん、速いですよね。
吉澤
驚きの速さで、
しかもすばらしいクオリティで、
ほんとに尊敬しております。
てらおか
私から吉澤さんに思っていることも、
同じです(笑)。
私が言葉にできないことを、
すごくきれいな言葉にしてくださって、
感激です。ありがとうございます。
それに、吉澤さんが私の絵を
評価してくれることもうれしいです。
私の絵をほめてくれない人がいても、
吉澤さんがほめてくれるから、
全部OKって思えます。
吉澤
うれしい。
こうやっておばあちゃんに
なっていきたいですね。
犬が好きで歌ってるおばあちゃんと、
犬が好きで描いてるおばあちゃんに。

(明日に続きます)

2026-03-25-WED

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  • 「わたしの犬展」について

  • 吉澤嘉代子さんリリース情報

    吉澤嘉代子 6thアルバム『幽霊家族』
    2026年3月18日(水)発売
    完全生産限定盤(CD+Blu-ray)/VIZL-2514/13,200円(税込)
    通常盤(CD)/VICL-66130/3,520円(税込)
    詳しくはこちらから

  • 吉澤嘉代子さんライブ情報

    吉澤嘉代子 幽霊家族 “Ghost Family Tour”
    2026年5月1日(金) 大阪公演 NHK大阪ホール
    2026年5月9日(土) 東京公演 NHKホール
    詳しくはこちらから

  • てらおかなつみさん展覧会情報

    ● 3月20日(金)~4月19日(日)
    六本松 蔦屋書店(福岡)

    ● 3月24日(火)~5月24日(日)
    京都岡崎 蔦屋書店(京都)

    ● 5月1日(金)~5月17日(日)
    47日和(香港)

    ● 5月14日(木)~7月15日(水)
    YOTUBA TEA(自由が丘)

    ● 5月18日(月)~6月28日(日)
    TSUTAYA新涯店(広島・福山)