6月1日から新宿で
「生活のたのしみ展2026」を開催します。
今回もメインキャラクターである
ほぼトリドリが大活躍することでしょう。
ほぼトリドリのキャラクターデザイン、
つまり「生みの親」は、コンドウアキさんです。
じつはコンドウさん、
「生活のたのしみ展について言いたいことがいっぱいある」
とおっしゃいます。
ほぼトリドリ誕生秘話、コンドウさんの好きなもの、
近くにある将来の夢、うかがいました。
聞き手はほぼ日の菅野です。

>コンドウ アキさんのプロフィール

コンドウ アキ

1997年に文具会社のデザイン室に入社。
「みかんぼうや」「リラックマ」などの
キャラクター原案、商品デザインを担当。
2003年に退社し、フリーに。
「うさぎのモフィ」「ニャーおっさん」「ウーとワー」
「おふとんさん」などの
キャラクター作成、商品デザイン、書籍執筆。
おもな著書に、育児エッセイ「トリペと」シリーズ、
『かばくんとクレヨン』『ゆめぎんこう』
『おはぎちゃん』『でしいりすいぞくかん』など多数。

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第1回 のんびりしている場合じゃない。

──
私はコンドウアキさんに、
インタビューのかたちでお話をうかがうのは
はじめてです。
改めまして、ほぼ日の菅野です。
コンドウ
よろしくお願いします、コンドウです。
これまで菅野さんにはいつも
生活のたのしみ展の現場で
お目にかかってました。
そう言われればこうして取材で
お話しするのははじめてですね。
──
よろしくお願いします。
コンドウさんは、みなさまご存知のとおり、
生活のたのしみ展の
「ほぼトリドリ」のキャラクターを
生んでくださった方です。
毎回登場するニューフェイス
トリドリたちはもちろん、
なんとスタッフのユニフォームの
モチーフデザインまで手がけてくださっています。
こんなふうにずっとお世話になりっぱなしですが、
生活のたのしみ展に毎回、足を運んでくださっていて
ほんとうにうれしいです。ありがとうございます。

▲コンドウアキさんです。 ▲コンドウアキさんです。

コンドウ
生活のたのしみ展の初日を、
一年でいちばん、
たのしみにしてます。
──
ほんとですか!
コンドウ
生活のたのしみ展については──これまで誰にも
お伝えしたことがないかもしれないけど(笑)、
言いたいこと、いっぱいあるんですよ。
──
うわぁああ、なんだろう。
コンドウ
私が生活のたのしみ展にはじめて行ったのは、
ほぼトリドリが生まれる前のこと。
おそらく恵比寿開催の年です。
「たのしみ展ってどんなのかな?」と見にいったら
「ええーっっっっ!」と驚きました。
──
あの、はちゃめちゃな
フェスティバルをごらんになって、
驚かれて‥‥。
コンドウ
ええ、まずはその規模に驚きました。
それから毎回行ってます。
恵比寿はたしかコロナ前の開催でしたよね?
そして、ほぼトリドリがキャラクターになった
新宿開催は、コロナのあと。
コロナ中に「ちゃんと開催できるかな」なんて
担当の方々と話しながら
キャラクターデザインを考えたこと、憶えてます。
──
生活のたのしみ展のキャラクターを
デザインしてください、と
オーダーを受けたときは、どう思われましたか?
コンドウ
当初は「新規キャラクターを」と
言われたわけではなかったんですよ。
これまでの私の作品や絵を軸に、
会場全体のアートディレクションを考える、
という方向でした。
でも、それよりも
「オリジナルの何かを考えたほうがいいかな」と
思いまして。
──
それで、オリジナルキャラクター
「ほぼトリドリ」が生まれることに。

コンドウ
しかも「1回だけ」のお話だと思ってたんです。
こんなにもずっと、
トリドリを使ってくださることになるなんて。
──
しかも我々はずうずうしく毎回、
新しいトリドリちゃんを加えてくださいと
お願いしてますね。
グッズができ、リアルなトリドリが生まれ、
名物ポテトチップスの袋にも登場し、
果てはトリドリ音頭まで。
コンドウ
そうそう、音頭には驚きました。
聴いて「まさに音頭だ!」と笑いましたよ。
ほぼ日のみなさんはいつも
想像もつかないアイデアを出してこられるので、
毎回たのしくやらせてもらってます。
よくインタビューなどで、
「キャラクターを考えるときに
何を大事にしていますか」と
ご質問いただくことが多いんですけれども‥‥
──
そうなんですか。
それにはなんと答えておられますでしょうか。
コンドウ
私はいつも、
クライアントのみなさんやユーザーさんたちが
「自分たちのもの」として
親近感を持ってくれるようにと思っているので、
そんなふうに答えています。
親しみやすく、使いやすくて、
みなさんの日常に根づいてもらえればいいなぁ、
というのが基本です。
ですから、生活のたのしみ展のあの1週間、
レジの札やディスプレイで使ってもらったり、
ショッパーとしてみなさんが持ってくださったり、
案内板にもマップにもいることが、とてもうれしい。
それって、私が昔めざしていたところに
すごく近いんです。
そういう意味で、あの場所で、
ひとりですごく感激しております。
──
ショッパーにも買いまわり袋にも
ほぼトリドリちゃんが必ずいますので。
コンドウ
これまで街なかで、
手がけたキャラクターを見ることはありました。
でも、あんなに視界にいるみなさん全員が
「持ってる」ことって、ないですよ。

──
私たちもお客さまも、会場で
「どこかでこっそりコンドウさんが見てる」と
思ったほうがいいですね(笑)。
コンドウ
いっつも、見てます。
「あ、ああー、あー!」って。
私は前から思ってたんですけども、
あんなに「たのしい」というだけの場って、
なかなかないですよ。
──
‥‥たしかに、たのしいだけですね。
コンドウ
じつは私、「人混み」が
そんなに得意じゃないんです。
生活のたのしみ展って大規模だし、
けっこうな人混みですけれども。
──
そうですね、
特に初日は毎回すごいです。

コンドウ
お店も来場者も
圧倒されるほどの数です。
しかしあの三角広場の天井が高いからなのか、
人混みの大変さがあまり実感できないんですよ。
──
時間帯によってはぎゅうぎゅうに
なったりしますけれども‥‥
コンドウ
ぎゅうぎゅうなんですけど、
殺伐としてない。
ほんとうに不思議です。
──
私は「満員」の場所にいるとなぜか、
人と「いがみ合う」ような感情が
起こることがあるんですけど。
コンドウ
そうなんですか(笑)。
でも、たのしみ展はそういうこと、ありませんよね。
あんなに混んでいるのに、
「われさきに目当ての商品に」
「われさきに会計する」
というような人がいない。
それどころか、なんだかのんびり感があります。
すごく不思議。
──
そう言われればたしかにどこか、
のんびり感、ありますね。
コンドウ
ぜんぜんのんびりしている場合じゃないのにね。
朝の入場にあんなに並んでいた方たちが、
すごくのんびりお買いものなさっていて、驚きます。
──
もしかしてそれは、
トリドリちゃんが会場にいてくれるおかげでは?
コンドウ
ちがうと思いますけど、
そうだとしたら光栄です(笑)。

(明日につづきます)

2026-05-25-MON

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