
1912年、世紀の奇書とよばれる1冊の古文書が発見された。
ヴォイニッチ氏が発見したことから、
『ヴォイニッチ手稿』と呼ばれるその本には、
いまだかつて確認されていない言語で、
植物とみられるもののことが詳細に書かれていた。
数多くの研究者が解読に挑むも、あまりの複雑さに難航。
現在に至るまで、解読は成し遂げられていない。
それと時を同じくして、
ホヴォニッチ氏により発見された『ホヴォニッチ手稿』が存在すると、
ギャグ漫画家であり、
ホヴォニッチ手稿研究の第一人者である田中光氏は言う。
2024年、某日。
田中氏から、
ホヴォニッチ手稿解読に成功したという一報が入った。
そこに書かれていたものとは―?
この連載は月に一度、
田中氏から送られてくるマンガ形式のレポートを
田中氏に代わり発表するものである。



【液体を出す植物と液体を吸う植物】
とにかく液体を出すのである。
その液体は不快なにおいがし、ふれると少しかゆくなる。
放っておくと、一帯が液体であふれかえってしまうので、人々は液体を吸う植物を
遠くから引っ張ってきて対処している。
しかし、吸えども吸えども液体が出つづけているので
いっこうに減らない。
それでもいつか終わりが来る、
そう信じて吸い続けるしかないのである。




(つづきます)
2025-07-31-THU
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田中光さんとおほしんたろうさんの謎対談が
「ほぼ日の學校」公式YouTubeで見られます!なにが謎って、ふたりとも「隣の宇宙の人」という設定で
「架空のオリンピック」について語っているんです。
「え?なにそれ?」って思われたら、ぜひ!