ほぼ日じゃんけんペディア

ほぼ日じゃんけん大会とは何か。
それは、参加者がグーかチョキかパーの写真を撮り、「#ほぼ日じゃんけん」のタグをつけて旧ツイッター(現エックス)に投稿すると、すべての投稿写真が1枚ずつ紙にプリントアウトされ、そのプリントがランダムに2つの束に分けられ、2人のほぼ日乗組員ナガタさんとイナザキさんがMCを務め、参加者の代わりに1枚ずつ紙を出してじゃんけんバトルを行うことにより、チャンピオンを決するイベントである。その様子はすべてYouTubeにて生中継される。人力。特に後半、めっちゃ人力。
めでたくチャンピオンになった方には、嘘みたいに豪華なほぼ日の商品がまとめてどかんと贈られる。
そもそもは、ほぼ日の公式旧ツイッターアカウントのフォロワー数が20万人に近づいたのを機に「更にフォロワーを増やそう」的な目論見で始まったはず。が、回を重ねるにつれ単なるオモシロ恒例行事になりつつある。エントリー数は第一回が一番多く、532。その後「400くらい」、330、「約400」と推移している。必ずしも正確な数字が公表されないところが味である。
このほぼ日じゃんけんペディアは、ほぼ日の常連投稿者・なぼちんによる「ほぼ日じゃんけん大会」を文字で振り返るためのメモ書きである。

  • 用語集編

    ○赤子の月齢鑑定士
    エントリーされたじゃんけん画像には、赤子のちいさな手も混じっていたりする。
    ここで発動するのがイナザキさんの意外な特技「赤子の月齢鑑定」。コメント欄に登場する画像投稿者の発言を見るに、意外と当たっているっぽい。
    なお、MC陣は赤子が登場するたびに「コレは、史上最年少では?!」と盛り上がるが、第1回大会の序盤早々に1か月児、新生児が相次いで登場しているので、もはやエコー画像とかでないと最年少は狙えない。

    ○赤ちゃんはパーかグーしか出せない
    第1回大会でMC陣によって提唱された説。そのために「赤ちゃん負けがち!」とのこと。グーを出している場合は「グラップラー刃牙の最強の握り」とナガタさんが言いはる握りスタイルであることも多い。
    しかし2023年春の第2回大会であっさり、赤ちゃんのチョキ登場。「この月齢でチョキを出せるのは天才」と評された。ちなみにこの天才赤ちゃんのチョキに勝ったのが、後に「水もれ」と呼ばれた洗面台の下が水もれしちゃって修理を待ってた方である。

    ○「いいから進めて!」
    なにせほぼ日主催のじゃんけん大会なので、ただじゃんけんするだけで進んでいくわけもなく、写真を味わって爆笑する時間とか、ナガタさんのプロファイリングタイムとかによりどんどん所要時間が延びていく。→「プロファイリング」
    第1回大会の1回戦終了までに2時間を要した際、MC陣も観覧者も覚悟を決めた。
    そんな第1回大会で「みなさん、まだ残ってますか~?」とのんきに観覧者に呼びかけたナガタさんに、常連北の庄さんがキッパリと言い放った名言が「いいから進めて!」。以降の回でもコメント欄には同様のコメントが散見されるが、MCの目に留まることもないまま、大会開催時間は第4回で6時間半弱に及び、2025年の第5回大会はついに2日に分けての開催が発表された。

    ○移動中
    ほぼ日じゃんけん大会開催予告からエントリー〆切までには数日の猶予が設けられているが、〆切直前にエントリーを忘れていたことに気づき、あわてて投稿する参加者が少なくない。その多くは駅のホームやエスカレーター、電車の中、歩きながらなど移動中に撮られた画像となり、ナガタさんによって投稿日時を確認されがち。

    ○イナザキ束・ナガタ束
    参加者から送られてきた大量のじゃんけん画像は、すべてプリントアウトされて大量の紙束となり、これがランダムに2つに分けられて、じゃんけん代行を務めるMCナガタさんとイナザキさんによってバトルフィールドに提示される。→「バトルフィールド」
    2022年末の第1回大会序盤でイナザキさんが提示する側の負け率が高いと見てとるや、マジで賞品総取りを狙う参加者たちは「イナザキチームだと‥‥」「ナガタ束にいたい」とざわつきだし、「イナザキ束・ナガタ束」というワードがやや不吉なニュアンスを伴って爆誕した。ちなみに「ナガタ束」は、あいこが続いた後の勝負に弱い傾向が見られる。

    ○いにしえのほぼ日グッズ
    参加者の中には長年ほぼ日を愛し、支えてきた愛読者たちも多く、じゃんけん写真には時になつかしい昔のほぼ日グッズが登場する。これまでに確認されたのは、2000-2001年に募集されたほぼ日センサー会員の会員証、2000年にプレゼントされたほぼ日生茶コラボの袋、2001年発売の三代目ほぼ日永久紙袋、2002年発売の育T、2003年ほぼ日5周年の際に発表されたロゴマーク及びそれを使用したB.S.T(BEST STANDARD”T”)、2010年発売未確認飛行人間UFHのカシミアロンT、2011年に登場した福引きの「タコのおっちゃん」グッズなど。

    ○異名
    1回戦が終了し、エントリーした選手たちに馴染みが出てくると、MC陣も観覧者も、勝手な異名で選手を呼び始める。お気に入りの選手が敗退すると、コメント欄が選手の異名を叫ぶコメントであふれることも。
    例:「ぶんちょー」「イケメン」「奇跡のとんぼパー」「半キャベ」「謎紅茶」「空き巣」など


    ○エックス写真
    「ほぼ日ツイッター写真でじゃんけん大会!」として2022年にスタートしたこのじゃんけん大会だが、経営者交代によりツイッターが「X」となってしまったことに伴い、「ほぼ日エックス写真でじゃんけん大会!」に名称変更。それに乗じて2024年、エックス線写真で参戦した参加者がまさかの2名存在する。息子さんの骨折写真を送ってきた常連タナボタばんざいさんと、自分のところでエックス線写真が撮れるのをいいことに「チョキの形のレントゲン写真」というレアな物件で参加した格闘技ドクター二重作拓也センセイ。「コレがほんとのエックス写真」言うてる場合か。

    ○「おかあしゃん、勝つれす~」
    第1回大会、いぬのぬいぐるみの写真に添えられたこのコメントを、イナザキさんが読み上げ。その声色、言い方をすっかり気に入ったナガタさんによって何度も言わされた。

    ○「お大事に。」
    次々と現れるパーやグーやチョキの手。そこに見られるケガのあとや貼られたばんそうこうに、ナガタさんは目ざとい。「ケガしてる」と指摘し、その手が負けると「ケガしてるのに、送ってくれたのに!」と嘆き、「お大事に。」でしめる。
    ところがこれが「ダンベルを足に落として骨折」「結果、爪が剥げた」とかの大きなケガになると「あああああああ」「もうイイ、痛いから」とひたすらびびり、「お大事に。」が出にくくなる傾向が見られる。

    ○おでん
    これまでのところ、優勝賞品にもれなくほぼ日の土鍋「ベア」シリーズが含まれることから、大会開催時、土鍋を使っておでんが準備されることがある。会場に漂うおでんの香り、勝負の背後でおでんにありつく乗組員たち、なかなか勝負が終わらず食べられないMC陣。MC陣がようやくおでんタイムとなった時には、画面いっぱいにおでん鍋が映され、具が少なくなるとどこからともなく追加が現れ空になることのない夢のおでん鍋映像を眺めつつ、観覧者たちは「大根とたまご」とエアオーダーをしたり、「ちくわぶがナイ」と文句を言ったり、コメント欄でおススメおでんの具情報をやりとりしたりする。

    ○お祓い
    第1回大会、イナザキさんが担当する「イナザキ束」の勝率が低く、負けが込んだ際、責任を感じて動揺したイナザキさんがいきなり自らの両肩をぱたぱたと払い始めるという事態が生じた。なんか憑いてたんすか。それで取れるんすか。

    ○顔出し
    個人情報の流出に留意せねばならない昨今ではあるが、堂々と顔出しをして参戦する参加者もいる。「うわぁ、オトナの顔出しはびっくりする!」と言いがちなナガタさんであるが、実は第1回大会では顔出しにビビることなく「そういうのも全然アリですよ」と余裕で宣っていた。
    常に堂々と顔出しなさるのは気仙沼のサユミちゃん。その他記憶に残る顔出しとしては、「#ほぼ日じゃんけん」と並べて「#グラップラー刃牙」のハッシュタグもつけてて「刃牙で検索してコレ出てくるのか!」とツッこまれていた男性、モデルのような髪をなびかせ伏し目がちにスマホを見ながら裏チョキを出していた通称「イケメンチョキ」、「孫の手を撮って送れと頼んだらどれでもどうぞと家族アルバム」というほぼ日じゃんけん短歌と共に投稿されたかわいいお孫ちゃんの写真など。初回から登場したおそろしくかわいい少年の顔出しはコメント欄で「天使」と絶賛され、第4回大会ではその後生まれた妹ちゃんと並んでの夢の顔出しが披露された。

    ○グーの種類
    同じじゃんけんの手にもいろんな違いがあるもので、とりわけグーはバリエーションが豊富。見慣れない形が現れるとMCたちが「初代変わったグー」「今日の変わったグー大賞」などと言って鑑賞し始める。
    これまでに「巻き込みグー」「親指反らしグー」「握りしめた指のシワに土の字が現れるグー」「日食グー(グーで照明を隠す)」「折り込み型のグー」「献血グー」「中指残しのグー」「横顔みたいなグー」「肉球的なグー」などが登場した。なお、「献血グー」は「巻き込みグー」に似ているが違うのだという。

    ○ぐんまけんルール
    第1回大会の予告コンテンツがほぼ日紙上に登場した際、「あいこになったらどうするか」は「あとは、その場で、考える」として未定であった。それに対して常連ぐんまけんさんが大会開催前に、「あいこの場合はそのまま次の勝負を続け、最終的に勝者が出た側にいた人はみんな勝ち」というルールを提案。「すばらしいルール」との評価で採用され、「ぐんまけんルール」と呼ばれることになった。
    ちなみにこれまでで最大のあいこはたぶん第1回大会で記録された7あいこ。激戦を、ニットキャップの「なめこ」が制した。第4回大会では、3回戦で6あいこというなかなかアツい展開も見られた。

    ○傾向
    各大会ごとに「外国からの人は負けがち」「青空と観光名所は弱くてほぼ日グッズが強い」「青空はパーが多い」「クリスマスっぽい写真は強い/弱い」「生のいぬは弱くてねこが強い」などの傾向がなんの根拠もなくMC陣によって提唱される。

    ○「研究されてるから」
    じゃんけん大会です。勝敗のすべては偶然に支配されます。しかし、第1回で勝ち進んだ強者に関しては、第2回大会以降「研究されてるから」などとコメントがつく。あいこで勝ち進んだ場合「ここで体力温存」とかも言われる。じゃんけん大会です。

    ○「この人強い! ずっと勝ってる!」
    3回戦、4回戦と回を進めるとMC陣がこういうことを言い始める。「この人、さっきも勝った人だよ!」とも。ええ、勝ってるから残ってるんですよ? そういう大会ですよ?


    ○「‥‥これ、なぁに?」
    参加者が、自分の気に入っているキャラやグッズなどを写真に写り込ませている際、それを知らないMCナガタさんが毎回発するセリフ。多くは結論が出ないままに「‥なんかなんだね」で終わる。コメント欄で識者から「それは○○です!」と教示されることも。

    ○「知ってる知ってる!」
    1回戦が終わり、2回戦に突入すると、すべての参加者が「知ってる人」になり、オモシロさや応援する気持ちが突然増加する。MC陣も「知ってる知ってる!」とテンションを上げ、思い入れで付箋賞を出し、参加者を勝手な異名で呼び始める。 →「付箋賞(特別賞)」「異名」


    ○GIF
    写真で参戦、というルールのほぼ日じゃんけん大会だが、第4回、「GIF」の表示のある画像が登場。「GIF? 動画?」「グーチョキパー、と動いてて、たまたま印刷されたところで勝負??」とナゾを呼んだ。何故か左右反転したカレンダーが写っていることも含め全体的に謎めいていたが、真相は解明されずじまいである。

    ○社長
    ほぼ日乗組員はじゃんけん大会に参加できない不文律があるが、社長(現会長)のみは毎回参戦。「オレが優勝しちゃったらどうしよう」と心配するも、毎回1回戦で華麗に散る。

    ○じゃんけんゲシュタルト崩壊
    時間経過と共にMCの疲労度が高まると、「どっちが勝ちなのかわからなくなる」「勝った方に付箋をつけようとする」「ただのオモシロ写真対決かのように鑑賞し始める」というじゃんけんゲシュタルト崩壊現象が生じる。更にはイナザキさんが「女神様」を「おんな神様」と読んでしまうなど、熟語ゲシュタルトも崩壊したりする。

    ○準決勝・決勝
    通常、ラスト4名が残った段階で準決勝、そして2名になると決勝戦となるが、ほぼ日じゃんけん大会においては決してその限りではない。MCが「ここからは準決勝とする」と宣言すると、準決勝。何回もやったりするけど、準決勝。更に決勝も「こっから先は、決勝と言ってもいーんじゃない?」的な感じでぬるっと始まる。「決勝は、1試合だけじゃない」などというナゾの名言も放たれた。

    ○情報量
    じゃんけんの背景や周囲に写り込んだものが多いと「情報量!」と言われ、ナガタさんによるプロファイリングの餌食となりがち。 →「プロファイリング」
    「情報量が多いと負ける」とのジンクスがある。

    ○「常連だから、あげなくて」
    他コンテンツにも多く投稿を続けているほぼ日常連は、付箋賞をもらえないことが多い。なんでだよ、よこせよ!(常連でも写真の味わいや勝負の盛り上がりなどによってはもらえます。精進が必要)


    ○知らない
    MCナガタさんは様々なマンガやアニメ、ゲームなどを縦横無尽に引用してトークを展開しがちだが、イナザキさんは引用されたそれを知らないことが多く、生返事になったところで鋭いツッコミを受ける。これまでに知らなかったものはONE PIECE、グラップラー刃牙、北斗の拳など。

    ○審議
    エントリーに際しては「人の手の写真」を送ることが原則となっているが、毎回、ペットやオブジェの手、イラストの手などでのエントリーがあり、開始時に「審議」がなされる。判定基準はわりと甘く、第2回大会では「VRでのわたしの手」が「VRは本人」と認定されるなどした。

    ○属性
    時に、MCの主観に基づき、写真の特徴に応じた属性が認定される。これまでに認定された属性は「水」「土」「炎」「雷」「闇」「天使」「愛」「野菜」など。

    ○「そこは、髪型ですからね?」
    第3回大会、ヘラクレスオオカブトと共にチョキを出す参加者が登場。観ていた皆が、確かにヘラクレスオオカブトの角の部分もチョキであるなぁと納得しかけた際にMCイナザキさんが発した、鋭いんだか何だかよく分からないツッコミ。髪型では、ない。

    ○「大した話はしてない」
    中継中、何らかのトラブルで音声が途切れたりすることがある。復活後、MCナガタさんが「だいじょぶです、大した話はしてません!」と宣言するもコメント欄から「その大したことない話を聞きに来とるんじゃ!」との抗議が寄せられた。

    ○茶色の小びん賞
    第4回大会で初採用されたシステム。大会中、突然のんきなテンポの「茶色の小びん」が流れると、そこまでの敗者の中からランダムで選ばれた人に「茶色の小びん」ことほぼ日のジャムやお菓子が贈呈される。

    ○「ちょっと、行ってきます」
    MC2名は、大会中数時間にわたり、うつむいた姿勢でひたすら紙を出し、しゃべり、大笑いし続ける。これは人類にとって非常にハナがたれやすい状況であり、時折中座してハナをかみに行く必要が生じる。一番最初はMCイナザキさんが遠慮しながら「ちょっと」と申し出、ナガタさんに「ヤマシタさん(「オンリーでロンリー!」MC)でもそんなことしたことないよ!」とツッこまれたが、その必要性が認識されるに至り、第2回からは「堂々と行く」ルールとなった。
    第1回大会ではイナザキさんが行ってしまった際、ナガタさんがひとりで両側の紙を出すひとりじゃんけんの試みもなされたが、ひとりなのに「せーの」と言うセリフが止められない、ひとりだといきなり「ナニやってるんだろう」感が出て照れてしまうなどユカイな状況となり、第2回以降ひとりじゃんけんはなされなくなった。同じ第1回大会ではイナザキさんのひとりじゃんけん時に5連続あいこという事態になり、動揺しまくるイナザキさんも見られる。

    ○「動物がかわいいから負けても平気。」
    かわいいペットが共に写っている写真に対してMCナガタさんが言う決まり文句。「負けても大丈夫。」とも。平気では、ない。優勝賞品を寄こせ。

    ○名乗り
    ほぼ日じゃんけん大会でMC陣や観覧者に認知されることとなった参加者の方々は、アカウント名ではなく写真の特徴で認識されていることが多いため、コメント欄に現れた際にも、勝負の時に話題になった自らの特徴で名乗りを上げがち。「骨折の者です」「思春期の母です」など、非常に英訳しにくい謎の名乗りがコメント欄に並び、MC陣を爆笑させる。また「将棋は、マネスキンの妻です」など参加者同士の関係性が開示されることも。

    ○ねじれピース
    第3回大会、ナガタさんが「ワイプの画面をおでん画像にできないか」などと技術スタッフに無茶振りし、まんまとイナザキさんの頭の上にくつくつと煮えるおでんが現れて大爆笑した直後の勝負に、巨大な地球の前でねじれポーズでチョキを決めた、インパクトのありすぎるなごやのまゆこさんが颯爽と登場。「ナニこれ」「タイミングが良すぎる」と一同腹筋大崩壊となった。

    ○乗せたがるパー、はさみがちなチョキ、「グー」って書きがちなグー
    パーの人はてのひらの上に何かを乗せ、チョキの人はいぬねこの鼻や仕事道具などをチョキではさむことが多く、グーの人は余白に「グー」と手書き文字を入れがち、という傾向が見られる。

    ○初登場時の写真
    ほぼ日じゃんけん大会でMC陣や観戦者に認知されることとなった参加者の方々は、アカウント名ではなく写真の特徴で認識されていることが多いため、キャラの連続性を保とうとすると、2回目以降も初登場時を踏まえた写真で参戦せざるを得ない。たまたまヒモトレのひもを巻いて参戦した「ひもの人」はずっとひもを巻き続け、「ケールさん」はでっかいみどりの葉っぱを探したり取り寄せたりし続け、「うすい人」は一貫してナゾの五線紙と共にうすい。

    ○バトルフィールド
    参加者たちから送られたじゃんけん画像が提示されるエリア。「オトナになってあんま言わないコトバですよね」とはイナザキさんの感想。上からのカメラ映像によって捉えられ、右上にはMC2人を正面から捉えたワイプ画面が配置される。時にワイプ画像はくつくつと煮えるおいしそうなおでんになったりする。→「ねじれピース」
    第1回大会の開催後、「どっちがナガタ側でどっちがイナザキ側かの表示」「現在何回戦が行われているかの表示(ラウンドガールによって貼りかえられる→「ラウンドガール」)」などが追加され改良が図られた。

    ○ヒール(悪役)
    勝負におもむくにあたり、写真やコメントで対戦相手を煽りにかかる参加者がいる。MC陣は(特に自陣が負けた際)「ハラ立つ~!」「ヒールだ!」と大騒ぎする。
    例:チョキの画像に添えた「グーを出せば、勝てますよ?」のコメント、絶妙に腹立たしい表情が手のひらに描かれた「ぱぁ~」など。

    ○付箋賞(特別賞)
    参加者たちはなにせほぼ日読者なので、ただのじゃんけん画像に飽き足らず、写真のインパクトを求め始める。じゃんけんで負けても、その写真がMCに感興をわき起こした場合(つい笑ってしまった、写真としての質が高いなど)、写真に付箋が貼られ、「付箋賞」として後日ほぼ日の文房具が贈られる。
    勝負が盛り上がってくると付箋貼るのを忘れがちになる、3回戦以降になると出場者への思い入れが深まり付箋を連発するなどの傾向が見られる。「ケールさん」と「ぶんちょう」は第4回大会まで毎回皆勤で特別賞を獲得。
    なお、イナザキさんの「付箋賞」のイントネーションは「不戦勝」と区別がつかない。

    ○プロファイリング
    じゃんけんの手以外の写り込みが多い、「情報量の多い」写真が登場すると、MCナガタさんがイソイソと、投稿者の生活や職業などのプロファイリングに取りかかる。なんなら「ここは、なぁに?」と中継を観ている投稿者に訊ね始める。そんなことをしているから6時間半も勝負をする羽目になるのです。いいから進めて。→「情報量」「いいから進めて!」
    第4回大会では、謎の物品を背景に撮られた写真を見たMCイナザキさんが「‥‥挑戦してきてるんじゃないですか? ナガタさんに」と言い出すに至った。 


    ○名勝負
    何百回とくり返される勝負の中には「こんなのアリか!」という名勝負が誕生する。

    1)偶然に相見えたはずが、それぞれのアカウント名や写真のニュアンスがあまりに共通している
    • 「そらのススキ」さんと「うわのそら子」さん対決
    • 体がはえちゃったどせいさんと「むぎゅ」とつぶされたどせいさんの、どせいさん対決
    • 水族館のラッコと羊の群れの動物対決など
    2)誰もが知る常連同士、名キャラ同士の対決
    • 第1回大会の1回戦で、常連北の庄さんとタナボタばんざいさんが激突。ナガタさん、思わず私物スマホで記念撮影。
    • 第3回大会、洗面所の下が水もれしちゃって修理を待つ「水もれグー」と、「なんでw 濡れてんのww」とナガタさんに大笑いされた「濡れグー」が当たった水対決。
    • 第4回大会では、じゃんけん大会常連のケールさんとジェネシスさんが対決。


    ○「やりながら、だんだん思い出していく」
    大会開催時には、バトルフィールドの他、勝負開始時に鳴らすゴング代わりのナゾの道具、勝負が終了した紙を入れる勝ち・負けボックス、付箋賞の写真に貼られる付箋、乾きがちな指先を湿らせる厚手大判のウェットティシュー、垂れがちなハナをかむためのティシューなどの物品が必要だが、MC陣はいろいろ忘れがち。なんならそれらを置くためのテーブルの準備とかも忘れがち。ラウンドガールの登場とゴングの順番も分かんなくなりがち。なので中継開始当初はもろもろがグダグダである。それを見越した読者から事前に準備物品リストが送られてきたり、コメント欄で指摘されたりもする。

    ○翌日の予定
    予想以上に勝負に時間がかかり、終電に間に合わせることが大きなミッションとなるほぼ日じゃんけん大会だが、MCイナザキさんはじゃんけん大会翌日にご家族で「カップヌードルミュージアム」「ジャンプフェス」などに行く予定を入れており、帰る時間を心配しがち。何故。学習して。

    ○ラウンドガール
    1回戦、2回戦など各回開始時にバトルフィールドに現れる美しいネイルをほどこされた指、その持ち主は乗組員スズキさん。左右におじぎをして後ずさりし、「○回戦」表示を貼り替えて去る。美しい長い爪で表示をべりっ! とはがし、貼り替えて去って行く様を観覧者は拍手と共に見守る。
    ちなみにラウンドガールは、1回戦終了時に「わたしの写真、出てきませんでした!」と申告された参加者のツイート(ポスト)を探し、追加印刷する「印刷ガール」も兼任している。

    記憶に残る歴戦の勇者編

    ○アカさん
    毎回登場するたびにMCナガタさんに「ビッグマウスだけどすぐ負けるアカさん」と言われる常連アカさん。第1回大会では、「写真でじゃんけん大会」だっつってんのにイラストでエントリー、最初の審議に引っかかり、無念の脱落をしたアカさん。「すぐ負ける」と言われながらも意外と勝ち進んだりもするんだぜ。

    ○うすい人
    なぜか毎回、画像が薄い。そして更に薄い五線紙がほんのりと見える。どうやってこの写真を撮っているのかわからない。時に奥田民生グッズを手に乗せていたりする。そういう写真でエントリーなさるうすい人。「うすいさん」とも。

    ○奇跡のとんぼパー
    第2回大会に登場。77歳のお母さまが初めて自撮りなさったという、手の甲にとんぼがとまったパーの画像に、コメント欄が「とんぼパー!」「奇跡のとんぼパー!!」と沸いた。

    ○筋肉少女隊
     筋肉少女隊のリストバンドを着けて参戦、MC陣に根拠なく「四天王」と称された、ネイルの美しい参加者。実は毎回リストバンドの色が変わっている気がするのですが気のせいですか。

    ○ぐんまけんさん
     あいこのルールを制定したことで知られる常連ぐんまけんさん。障子を突き破ったり、地球征服しそうだったり、ダイイングメッセージだったりと写真のインパクトもすごい。

    ○ケールさん
    第1回大会から欠かさず参加、「オレはもうあのケールの上でじゃんけんしている人をちょっと応援したい」といきなりナガタさんのハートをつかみ、特別賞(付箋賞)も毎回獲得している勇者。
    ちなみに第1回は巨大なケールの葉っぱだったが、第2回は春キャベツ、第3回はモンステラと葉っぱの種類は変遷し、第4回、わざわざ淡路島から取り寄せたケールで戻ってきた。河原ででっかい葉っぱを風に煽られて撮影に苦労なさったりしつつの皆勤賞である。 


    ○思春期
    第3回大会、カメラから顔を逸らし「撮んなよ」的に手を出した「思春期のパー」が登場し、残念ながら敗退したが文句なしの付箋賞を獲得。第4回大会にも高校生になった「思春期のパー」で参戦。コメント欄でお母さまが「思春期の母です」と名乗りを上げられたことも話題となった。

    ○ジャモロン
    第3回大会で颯爽と登場した、グーを偏愛しているナゾのキャラクター。コメント欄にも本人が降臨し、文脈に関係なく唐突に「ジャモー☆」と発言するなど独自のキャラ全開。ナゾのまま一躍人気者となった。
    しかし自分のじゃんけん勝負の際はキャラクターを忘れ「ダメじゃーん」とごく普通のコメントをしたり、ずっと観てたはずなのに肝心なときにコメント欄から姿を消してごはん食べに行ってたりしてナガタさんにツッこまれがち。

    ○ずっとここにいる男
    毎回、薪ストーブを前にしたじゃんけんの写真で参戦なさる方。ストーブの上で焼かれるトースト、まわりにある長靴やタマゴの殻など情報量の多さでナガタさんのプロファイル欲をかき立てる。あまりに毎回同じ場所からの投稿のため、第4回目でイナザキさんに「‥‥ずっとここにいるんですかね?」と言われた。

    ○謎の紅茶パー
    大理石のテーブルの上に、カップ。カップの下じゃないところに、ソーサー。不思議な角度で出された、細いパー。第3回大会に写真全体から謎を漂わせて登場した「謎紅茶」。実はカップの中身は紅茶ではなくコーヒーだったことが後に判明している。
    第4回大会では、ほぼ同じ構図ながらややカメラが引かれて傘立てが写り込んでおり、「これは店なのではないか」「今後どんどんカメラが引かれていろいろなことが明らかになるのでは」と話題になった。

    ○バイトさん
    「寒い! バイト行ってきます!」というさわやかなコメントとさわやかな写真で、第1回大会の覇者となったバイトさん。「ほら、オレはだいぶ前からこれが勝つって言ってただろう?!」とナガタさん。バイトに行っている、もしくはバイトに備えて寝ているので中継は見ていなかったともっぱらの噂。第3回大会ではネパールからの写真で参戦した。‥‥ネパールで、バイトを?(違)


    ○ひもの人
    第1回大会登場時、じゃんけんしている手首付近にひもが巻いてあり、「‥‥これは、なんだ?」「ひも??」とMCを悩ませ、以降「ひもの人」としてすっかり定着。ご本人も「ひもでございます」と名乗られる。ちなみにこのひもは「ヒモトレ」(一本のひもを決まった巻き方で体に巻きつけることで体のバランスを整えることができる、というトレーニング法)のひもであることがご本人によって明かされている。

    ○ぶんちょう
    第1回、チョキの上にキレイにとまった文鳥で登場し、「文鳥!」とMCと観覧者を沸かせた。第3回にはおなじみ白文鳥さんのみならず桜文鳥さんも登場。ケールさんと並び、第1回から欠かさず参加で特別賞も毎回獲得の勇者。

    ○もへんじょだろ美さん
    常連だろ美さん。第1回は「ナゾの革手袋の女」として登場、そして第2回、「オンリーでロンリー」以来のジンクス「(中継を)見ている人は勝てない」を打ち破り、「イケ牛」画像で見事優勝を飾って、中継好きの観覧者たちに夢を与えた。

    参加者家系図編

    参加者の中には、ご家族やご親族こぞってエントリーなさっている方々も。コメント欄では「家系図を!」との声も飛び交った。判明している分だけでもご紹介。


    ○将棋はマネスキンの妻
    「ますかけ線」と対決したことで知られ「マスカケン」などという新語も爆誕したマネスキンさんの奥さまは、将棋の歩の駒と共に参戦なさっており、「将棋はマネスキンの妻です」とコメント欄で発表。実は第2回ではマネスキンさんも王将の駒で参戦しておられ、写真の雰囲気が共通していたことから「あれ、これさっきもいなかった?」と奥さまと混同されかけた。

    ○パールのネックレスはお母さんに。
    「オンリーでロンリー」の「ジャンボおばさん賞」の絵師として知られる、常連あっちゃんさん。娘さんは、弟のPC壊しちゃったみずいろさん、息子さんは学校で「オンリーでロンリー」を主催し、おうちでおいしそうなレモンタルトを自作なさったこうをりさん、ご夫君はぼうやであったことを認めたくないあおいの介さん。
    第3回大会で、MC陣が「ご家族で参加している方は、誰かが優勝したら賞品を分けられる」「パールのネックレスはお母さんに、アースボールはボクに」などと発言したことを受け胸を高鳴らせておられたあっちゃんさんだったが、残念ながら優勝には至らず。

    ○ヤングドーナツはシャーマンの姪
    「うわのそら子」さんとの「名前似てる対決」で知られる「そらのススキ」さん。そのお姉さんが、サンキャッチャーなどが並ぶ写真で参戦された「シャーマン」、娘さんはUFOキャッチャー賞品のヤングドーナツを指にはめて登場した「ヤングドーナツ」。よってヤングドーナツはシャーマンの姪。
    ちなみに「そらのススキ」さんのお母さまは、生まれて初めてのツイートがほぼ日じゃんけん大会で、「どこだかわからない」ところ(たぶん、キッチンの調理台と壁の間)で写真を撮られ、準決勝まで勝ち上がった方。