
「生活のたのしみ展」に、
「あまぐもとたいよう」という名前の、
日傘と雨傘のブースが登場します。
老若男女におたのしみいただきたいこのお店、
じつは、「ぜひお越しください!」と、
釘を刺しておきたい方々がいるのです。
それは‥‥‥‥
まだ一度も日傘を使ったことのない、
男・性・の・みなさーーーん!
はい、そうです、あなたです。あなたのことです。
いまあなたのことを指さしていますよ。ロックオン。
そして女性のみなさん、いまあなたのお近くにいる‥‥
そうです! はい、つかまえてっ! その人です!
この連載では、日傘歴4年の古賀史健さんと、
ほぼ日を代表する「日傘男子」4名が、
「傘を持ちたがらない俺たち」と、
「とはいえとんでもなくなってきた夏」と、
「ここ最近の素晴らしい日傘たち」について話します。
ここらで一度、「夏」、アップデートしていきませんか。

- 司会担当。日傘歴は「1年未満」。
今回の座談会でいちばんのひよっこ。

- 株式会社バトンズ代表。
日傘歴「4年」のベテランユーザーであり、
永田の「そういえば古賀さん、日傘男子だ」
という一言で今回ご参加いただく流れに。

- 日傘歴はぴったり「1年」。
「あまぐもとたいよう」担当者は、
今回永田がこの場にいることが
相当感慨深いようで‥‥?

- アウトドア好きな乗組員。
日傘歴は「2、3年」。
「2、3年」と曖昧なのには
理由があるらしい。

- 美容男子として社内で名高い乗組員。
日傘歴は座談会メンバー最長の「5年」。
- サノ
- 吉川さんは日傘を使いはじめたきっかけ、
なんだったんですか。
- 吉川
- ぼくは完全に「UV対策」ですね。
いまってほんとに優秀な日焼け止めが
たくさんあるんですけど、
やっぱり肌に塗るとどうしても気になって、
どうしても「塗り心地がいいもの」を選びたくなる。
でも「塗り心地いいもの」って
そのぶん効果に影響があったりして、
ぼくの場合は「これだ!」っていう
バランスのものと出会うのに苦労していたんですね。 - それに対して日傘はもう、
「物理的に当たらない」感じがすごく心強くて。
どんなお気に入りの日焼け止めも、
そこの強さには敵わないなと思ってます。
その点においてはほんとにもう、日傘様様です。
- サノ
- ぼくもじつは、「見た目」とか「身だしなみ」
みたいな観点でも日傘をすごく重宝してまして。
ぼく、めちゃくちゃ暑がりで、すごく汗っかきなんですよ。
いまもじつは撮影用の照明だけで、めちゃくちゃ汗出てて。
- 高桑
- わかる。
- ――
- 消しましょうか?
- サノ
- あ、全然、全然。かきます、汗を。
- 永田
- 「かきます、汗を」‥‥?
- サノ
- ぼく、地毛がマイケル・ジャクソンみたいな天然パーマで、
ストレートパーマとかヘアアイロンを駆使して
なんとかまともな髪をつくってるんですけど、
夏はセットした髪が、汗によって一瞬で崩壊するんですね。
だから毎年じつは夏が来るたびに、
テンションが下がってるんですけど。
- 吉川
- すごくわかります(笑)。
- サノ
- 汗って匂いとかも気になるから
なんとか対策したいとずーっと思ってて、
一昨年あたりは市販で
「発汗を抑える塗り薬」を買ってみたりしたんです。
- 古賀
- へえー!
- サノ
- でも、汗ががんばって出ようと出ようとしてるのか、
塗ったところがもうそこらじゅう、チリチリ熱く。
薬との相性が悪かったのか、ちょっと痛いくらいの感じで。
- 全員
- へええー!
- サノ
- なので、
「夏の汗問題」をずっと解決できてなかったんですけど、
昨年ある乗組員さんのおすすめで日傘を使ってみたら、
これがもう、効果絶大で。
サノとしてはこの「夏の清潔感対策」みたいなところで、
「暑さ対策」と同じくらい恩恵を感じてるかもしれません。
- 吉川
- なんか昨今「美容男子」みたいなことばも生まれて、
そういったコンテンツも増えてきてるじゃないですか。
ぼくはそういうものをよく観たり読んだりするんですけど、
美容男子向けのものって、例えばメイク動画とかにしても、
「ばれないメイク」とかよく言うんですよ。
- 高桑
- ああー。
- 吉川
- 日傘を差すこともどこかでまだそういう、
「女々しい」みたいな引っかかり方があるのかな、
っていうことは、なんとなくうっすら感じていて。
- サノ
- わかります。
ぼくもけっこう美容には興味があって、
全身脱毛とかはしてるんですけど、
「日傘まではなんかいけないな‥‥」
って気持ちがもともとはありました。
- 永田
- えっ、全身脱毛より?
- 古賀
- 全身脱毛はいいの?
- 高桑
- なんか不等号が変だな。
- サノ
- えっ、いや、だって、全身脱毛はまわりから見ても
やってるってわからないじゃないですか。
でも日傘は差してると
「いかにも美容男子です!」みたいに思われるかなって、
変な自意識がはたらいてた時期がありまして‥‥。
- 永田
- いや、脱毛のほうがガラス叩き割ってる。
- 全員
- (笑)。
- 吉川
- でも、ぼくはそういう「女々しい」みたいな
居心地の悪さを気にしすぎるのは‥‥
すごくもったいないことだと思ってるんですよ。
- サノ
- おお。
- 吉川
- いいものはいいと、好きなものは好きだと、
ちゃんと表現できている男のほうが断然頼もしくて、
誠実で、かっこいいとぼくは思うし。 - たとえばぼくのこの傘も、
「フェミニンだ」って気にする人がいるかもしれないけど、
「はい、フェミニンです」みたいな。
べつに、いいんじゃない?
男が竹の、バンブーの持ち手の日傘を持ったって。
‥‥と、個人的には思ったりします。
- 古賀
- あの、ぼく、オーストラリア人の知り合いがいて。
男性なんですけど。
- サノ
- はい。
- 古賀
- 彼が、「日本人の男はなんで傘をさすんだ」
って言ってきたことがあるんです。
- サノ
- それは、雨のときの話ですか?
- 古賀
- そう、雨のとき。
- サノ
- ええー。
- 古賀
- 欧米の男性は、
よほどの土砂降りじゃないと傘をささないんですって。
パーカーをかぶるぐらいがせいぜいで、
「傘をさすのはガーリーだ」って言うんです。
で、当時20代だったぼくはそれを聞いて、
なんとなくその「マッチョイズム」を‥‥
かっこいいと思ったんですよ。
- 一同
- (笑)。
- 古賀
- で、それ以降は
「ちょっとやそっとの小雨ぐらいで傘なんか差すもんか」
みたいに考えてた時期があったんで、
そう考えると、日傘なんかもってのほかじゃないですか、 - でも、だんだんそこから、
「いや‥‥日本、暑いぞ」となっていって(笑)。
「そういえば、濡れるのも嫌だぞ」
とかいろんなことを考えて、
ここ数年でようやく洗脳が解けてきた感じなんですね。
それと同じで、美容とか、身だしなみとか、
そういう理由で男性が日傘を差すことを
「ガーリーだ」と思うきもちも、
だんだん解けていくんじゃないですかね。
- 永田
- 翼くん、似合うよね。この傘。
- 古賀
- うん。似合ってる。
(つづきます)
2026-05-27-WED

