生活のたのしみ展2022「コーヒーの国」に、
BALMUDA The Brewが登場します。

※生活のたのしみ展2022は、開催終了いたしました。
たくさんのご来場ありがとうございました!

このコーヒーメーカーであれば、安定して、
おいしいコーヒーが淹れられるから、
「今度はこの豆を試してみようかな」とか、
「アイスコーヒーも淹れてみよう」とか、
どうやったら上手に淹れられるかな、の、
先に広がるたのしみを味わえるのが、うれしいところ。
今回、ウェブと会場で、BALMUDA The Brewに
「おいしい豆とかわいいマグ」がつく、
生活のたのしみ展特典 スペシャルセットを販売。
さらに会場では、BALMUDA The Brewで淹れたコーヒーを
その場でお飲みいただけますし、
ツレヅレハナコさん監修のトーストメニューが食べられる
とくべつなモーニング企画もありますよ。
さぁコーヒーを、存分にたのしむ時間のはじまりです。

>太田剛平さんプロフィール

太田剛平(おおた たけひら)

バルミューダ株式会社 商品設計部 ソフトウェア設計チーム マネージャー
SCAJ認定アドバンスドコーヒーマイスター、SCAJ認定スペシャルティコーヒーカッパーの資格を保有。

2017年バルミューダ入社。前職は自動車関連のメーカー勤務で自動運転の制御ソフトウェアを担当していたが、バルミューダでコーヒーメーカーをつくりたいと思い転職。BALMUDA The Brewの味の責任者として開発を担当。

自身が焙煎を手掛けたオリジナルコーヒーを販売したり、言葉の通じないインドネシアに単身で乗り込みコーヒー農園を訪れるなど、おいしいコーヒーを追求するあまり、豆の焙煎や抽出方法などを学びたいという気持ちから行動を起こす。

 

>高橋仁志さんプロフィール

高橋仁志(たかはし ひとし)

1979年滋賀県生まれ。
大学卒業後、28歳まで競走馬調教育成業務に従事。
その後、バリスタとしてバールやコーヒー店に勤務。
独立し、大阪で2012~2019年まで
自家焙煎珈琲店『AMAZING COFFEE ROASTER』を経営。
2019年に閉店後、
神戸の自家焙煎店LANDMADEに所属。
2019年より本格的に
他店への焙煎アドバイザーとしての仕事に従事。
業務用卸の焙煎も継続しながら、
カフェスクールや専門学校等でも焙煎や抽出について
レクチャーしている。

ソーシャルグッドロースターズ 千代田には、
2019年秋より外部サポートとして参加。
現在は、クオリティチェックや新商品開発に携わる。

>ソーシャルグッドロースターズ 千代田とは

ソーシャルグッドロースターズ 千代田

障害のあるバリスタや焙煎士が活躍する
ロースタリーカフェ併設の福祉施設。
複数の豆を組み合わせ、
それぞれの豆が持つ個性を引き出すことで
多様な味づくりができる“ブレンド”という手法を選択し、
多様な個性がともに働く福祉施設としての理念を体現。
生豆の取り扱いから商品を提供するまで、
全てのプロセスに全てのスタッフが関わることができるよう、
製造工程に工夫があり、唯一無二のコーヒーが作られる。
雑味のないクリアな味わいに仕上げられたコーヒーは、
スタッフの数が多く、
非営利で運営する福祉施設だからこそ実現可能な
「ハンドソーティング」という工程を経て生まれる味わい。
通常の何倍もの手間暇をかけて、徹底的に欠点豆を取り除き、
品質を向上させている。
一杯のコーヒーが障がい者福祉と社会との接点となり、
手にとる人の喜びに。
生まれた利益は生産者や社会の支援に。
そんな良いことの循環が生まれている。

>ツレヅレハナコさんプロフィール

ツレヅレハナコ

食と酒と旅を愛する文筆家。
おいしいものと現地の調理器具を求めて全国・世界をかけめぐる。
著書に『女ひとりの夜つまみ』、『まいにち酒ごはん日記』(ともに幻冬舎)、『ツレヅレハナコの愛してやまないたまご料理』(サンマーク出版)、『ツレヅレハナコのお取り寄せ』(立東舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)、『食いしん坊な台所』(河出文庫)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房)など。

Instagram
https://www.instagram.com/turehana1/

 

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第1回 「お湯を注ぐ」にとことんこだわる

太田
いきなり極端なことを言うと、
このマシンって、お湯を注ぐだけなんですよ。
それしかしてくれないんですけど、
だからこそ、「お湯を注ぐこと」に
すごくこだわっています。
高橋
僕も使わせて頂いたんですけど、
お湯の出方を見ると、
僕の理想にしてるやり方とほぼ一緒なんですよね。
ハンドドリップに極めて近いというか。
太田
本当ですか?それはうれしいですね。
僕たち、このマシンのために
円錐型のドリッパーを開発したんです。
円錐型って、味がどっしりと出やすいんですよね。
一方で、円錐型にガッとお湯をかけると
逆にコーヒーが薄くなるので、
注湯のタイミングと量を緻密に調整しています。
高橋
なるほど。
太田
もうひとつ、注ぎ方に大きな特徴があります。
3/4ぐらいコーヒーを抽出したら、
上から注湯をストップさせます。
残りの1/4は「第2の注ぎ口」から直接お湯を注ぎ入れて
濃く出したコーヒーをお湯割りしてあげるんです。

高橋
ああ、なるほど。
僕、バリスタ出身なんですけど、
ブラックコーヒーの飲み方でいちばん美味しいのは、
美味しい部分だけ取り出して、お湯で薄めて飲める
「アメリカーノ」だと思っていたんですよ。
海外に行くと、エスプレッソとお湯だけ出てきて、
「あとは好みで濃さを変えてください」
みたいなお店も多いですよね。
それと同じような感覚でしょうか?
太田
まさにその感覚ですね。
抽出の後半って、どうしても
えぐみ、渋みとか、ネガティブな成分が出てきてしまう。
そんなネガティブな液体を淹れちゃうより、
お湯で割った方が美味しいんじゃないの?
という考え方ですね。これで後味のクリアさを狙ってます。
しっかりと味が出せる「ドリッパー」と、
後味のクリアさを出せる「第2の注ぎ口」。
これらを使ってコーヒー豆本来の味を鮮やかに抽出し、
そして後味をすっきりに、
というストロング&クリアな味わいを目指したのが、
このBALMUDA The Brewなんです。
高橋
素晴らしいですね。
今日用意したブレンドを使って、
どんなコーヒーになるのかたのしみです。
太田
そうですね。
じゃあさっそく、
高橋さんの用意してくださったブレンドで
一杯淹れてみましょうか。

太田
使い方はすごくシンプルなんですよ。
電源入れて、モードと杯数を選んで、スタートするだけです。
まずは、スチームを吹き込んでサーバーを温め、
コーヒーを冷めにくくします。
サーバーがしっかりと温まったら、
蒸らしに入っていきます。
高橋
おおー。しっかりと粉が膨らんでますね。
いい感じです。

太田
実は、お湯の温度は
1回1回、毎回の注湯毎に
少しずつ湯温を変えてるんです。
先ほどお話しした「抽出後半のネガティブ成分」って、
温度が高ければ高いほど出やすいんです。
高橋
はいはい、出やすいですよね。
太田
なので、後半にいくにつれ、
どんどん温度を下げていってるんですよ。
高橋
へえー!
太田
最初は93℃のお湯で蒸らすのですが、
時間の経過につれて温度が下がっていって、
最終的には82℃ぐらいまでになります。
高橋
いや、実はね、この部分が
僕の理論にめっちゃ似てるんですよ。
僕はケトルにたっぷりお湯を入れて、
蓋を開けておく派なんです。
なんでそうするかと言うと、最初のお湯は熱々がいい。
でも、途中からは冷めていってもらった方がいいんです。
だから蓋を開けておいて、冷めやすくするんです。
太田さんの理論と、ほぼ一緒ですね。
太田
そうですね。まさに同じ発想です。
(♪~ 終了の音が鳴る)

太田
と、話しているあいだに完成しました。
自動的に電源が切れて、
コーヒーのできあがりです!
高橋
すごい。完璧ですね。
太田
ありがとうございます(笑)。

(つづきます)

2022-04-07-THU

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