
- 戦争未亡人だった母方の祖母の話です。
- 朝の農作業を終えて洗濯物を干しに庭に出ていたとき、
空を真横に稲光が走る異様な光景を目にしたそうです。 - 何か不吉な予兆ではないかと案じていたら、
昼過ぎに
広島に新型爆弾が落とされたと噂が回ってきました。 - 愛媛県松山市郊外に住んでいた祖母のところに
翌日8月7日、
広島から逃げてきたという御婦人がやってきました。
顔にやけどを負った、いたましい姿だったそうです。 - 裾の焦げた着物を、食べ物と交換してほしいと
おっしゃるので、野菜と米を渡した、
施しを望んでおられなかったので着物は受け取ったけど、
「新型爆弾の病は伝染る」という噂が怖くて、
すぐに焼却したと言っていました。 - わたしは直接、戦争のころの話を聞けた世代です。
わたしのおじいさんおばあさんの話を
集めてくださって、ありがとうございます。 - (なつ)
2025-08-29-FRI

