
MITTANの服は、流行をおわず、
「ずっと着続けることができる」ことを前提に
デザインされています。
けれども服は、すり切れたり、破れたり、
色が落ちたりしてしまうもの。
しぜんと「経年変化」をしてしまうのですね。
いっぽうで、服って、何かしらの理由で
着なくなることもあるものです。
それを諦めたり、すぐに処分するのではなく、
長いサイクルのなかで服が生き続けられるよう、
MITTANでは「修繕・染め直し」、
そして「買い取り」からの
「製品販売」を行っています。
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ここは京都にあるMITTAN本社・縫製部の、
修繕のためのアトリエです。
この建物の2階はMITTANの直営店になっていて、
新作や定番的な商品を置いているんですが、
ここに掛けているのは修繕の仕上がり見本です。
▲2Fのお店。

▲1Fには修繕の仕上がり見本がずらり。
いずれも、お客さまから
修繕の依頼があったものではなく、
買い取った中古品をMITTANが修繕したものです。

たとえばこれは、
ボロボロになってしまった藍のパンツに
当て布をした例です。
当て布に使っているのは、
服を作るときに出る端切れ。
裁断した後の複雑な形のもの、
いろんないびつな形のものを使っています。ほかにも、こんなものが。


こちらのサンプルは、お客さまからの買い取り品の
かなりボロボロになったパンツと、
別のかたが提供してくださった、
やはり同じくらいダメージのあったパンツ、
2つを1つにしてみたものだそう。
じっさいにこういう依頼は少ないものの、
「こんなこともできますよ」
という例として展示しているそう。
じっさいの修繕依頼は、
基本的には目立たないように直したい、
という方が多いようです。
服をつくるのに使う反物は、
20mから50mくらいの長さを巻いたもの。
それに服のパターンを置いていくと、
どうしても最後に端切れが残ってしまいます。
一般のアパレルでは、そんな残布は
産業廃棄物として処理しているんですが、
MITTANは100パーセント回収をして、
こんなふうに使ったり、
きれいに四角く残った残布で、
工夫次第でお使いいただけそうなものは、
別途、ここで販売をしています。
お客さまのなかには、
テーブルセンターにしたり、
ストールや、カーテンをつくるかたもいるそうです。
この縫製部の窓にも、残布を使ったカーテンが
掛けられていました。
「縫製部」には専任スタッフが2人いて、
修繕の対応をしています。
依頼は、染め直しも合わせて
1年間に950件くらいとのこと。
MITTANが年間で作っているアイテムは
1万8千点くらいなので、
かなりの量の依頼が来ているのですね。
(ちなみにふつうは修繕の割合が1~2%のところ、
MITTANは5%以上ということになります。)
修繕方法の例を教えていただきました。
これはダーニングといって、
ほころびを止めるような感じで繕うものです。
ダーニングは、細い毛糸や刺繍糸を使って
靴下やセーターの穴やすり切れを修繕する、
ヨーロッパの伝統的な針仕事です。
小さい修繕ならそんな手法もとれますし、
直す箇所の面積が大きい場合は
ミシンでステッチをかけることもあるそうです。
そのステッチも、目立つようにも、
目立たないようにもできるそうですよ。
ミシンで細かいステッチをたくさん入れると、
密度によっては硬くなってしまうことがあるのですが、
着ているうちにまたやわらかくなっていきます。
粗く入れればやわらかさが出ますので、
そんなふうにステッチの密度についても
お客さまの要望を聞いて決めているそうです。
色を直すこともあります。
これが色のチップです。
ベーシックな色もできますし、
草木染めや、ベンガラ染めなど、
そういうものにも対応しています。
買い取りは、
購入店舗、購入時期、製品のコンディションに関係なく、
日本国内での当時の小売価格の
20%(税別)で行なっています。
「ほぼ日」で購入いただいたものだけでなく、
相談をすることができます。
ちなみに買い取った製品は、
MITTANで必要に応じてクリーニング、
修繕・染め直しを行なって、
京都の店舗を中心に再販売しています。
修繕、染め直し、買い取りについては
MITTANに直接お問い合わせください。■修繕・染め直しのご案内
https://mittan.asia/repair/■製品買取のご案内
https://mittan.asia/buyback/
