「まんまと残ってるねえ。」
『MOTHER』グッズの紹介を続けますよ。
- ボーズ
- はいはい。
ええと、まず『MOTHER2』のTシャツ。
これはボーズさんも持ってましたよね?
- ボーズ
- あ、これね。持ってた持ってた。
これは着たなー。弟といっしょに着回した。
そんで、ヨレヨレになって、
いつの間にか、タンスの奥に消えてった(笑)。
(笑)。これね、たしか、
紺地にロゴが黄色のバージョンもあるんですよ。
- ボーズ
- あ、そうなの?
知り合いが着てたから、
あるのは間違いないと思うんですけど。
- ボーズ
- へえ~。それもよさそうだね。
あと、こういうのもあります。よいしょっと。
- ボーズ
- あ、スカジャン! これもたしか持ってたよ。
ああ、そうですか。
これは、人が着てたのを借りてきたんで、
けっこう年季が入ってますけど。
- ボーズ
- ちゃんとしてるなあ。
これ、当時いただいたんだけど、
どうもうまく着こなせなかったんだよな。
なんとなく、わかるような(笑)。
- ボーズ
- とりあえず、親戚の子どもに自慢した記憶がある。
あははははは。
- ボーズ
- でも、いまあらためて考えると、
こういうもんを販促品として
作ってたっていうのがかなりすごいですよね。
うんうん。
- ボーズ
- ふ~ん‥‥よく見ると、
ちゃんと着込んで、味が出てるねえ。
古着として売られててもぜんぜんおかしくない。
ってことは、ちゃんと作ってあったってことか。
そうですね。
- ボーズ
- けど、これはなんでスカジャンだったのかな。
こんなの着てる人が
ゲームの中にいたんだっけ?
う~んと、ぜんぜん関係ないと思います。
- 関係ないのかよ(笑)。
じゃあ、欲しかっただけか。こういうものが。
たぶん(笑)。
そういう意味でいうと、これです。
今回の目玉商品。じゃん!
- ボーズ
- わ、なにコレ。こんなのあんだ?!
『MOTHER2』特製Zippoでございます。
- ボーズ
- え? これはナニ? どういうもの?
裏面をご覧ください。
- ボーズ
- ん? おお!
シリアルナンバー、名前つき、完全限定品。
ちなみにこれは糸井重里の私物です。
当時、開発にかかわったスタッフのために
20個ほど作られたと聞いております。
模様はプリントではなく手彫り。
- ボーズ
- これは‥‥ハッキリ言って、欲しい!
(笑)
- ボーズ
- いままで、Zippoって持ったことないけど、
もう、これを機会に、
Zippo派になってもいいかもってぐらい。
売りモンじゃないんですよね?
当然、非売品です。
- ボーズ
- っていうか、なんでこんなに
豪華なグッズいっぱい作れたのかスゲー不思議。
そうですね(笑)。
- ボーズ
- 長い時間かけてできたもんだから、
いろいろ作りたくなる気持ちはわかるけど。
『MOTHER』が1989年で
『MOTHER2』が1994年だから
単純に考えても5年かかってますからね。
- ボーズ
- Zippoくらい作ってもいいでしょう、
みたいなね(笑)。でも、ボクらも、
レコーディングするのとか遅いから、
『MOTHER』は心の支えでしたよ。
え? 自分らが遅れることに対して?
- ボーズ
- そうそう。
「いいんだよ、遅れても。いいもん作りゃあ」
みたいな言い訳とか、ガンガンしてた。
「『MOTHER2』なんて5年かけてんだから」
とか言って。すげー言い訳(笑)。
あははははは。
引用するにはいいですね。『MOTHER2』は。
- ボーズ
- 「いいもの作って、残りゃいいんだよ!」
みたいなことを、レコード会社に言って。
そんで「うるせえ」って怒られるみたいな。
いや、でも、見事に残ってるゲームですよね。
『MOTHER』も『MOTHER2』も。
- ボーズ
- ねえ! やっぱりいいんですよ。
こういうものは残るんだよ。
うん。まんまと残ってる。
- ボーズ
- まんまと残ってるねえ。
しかも、こういうグッズにしても、
糸井さんの好みみたいなものが
全部入ってるじゃないですか。
いま、そういう個人の力で残ってるゲームって、
そんなにないでしょ?
そうかもしれませんね。
こういうグッズとかを並べてみても、
『MOTHER』って濃いんですよね。
- ボーズ
- うん。文章にしても、遊びにしても、
糸井さん個人のものが、ドンって出てる。
そうだなあ、たぶん、
「アメリカだったら映画作ってる」みたいな人が、
日本だとゲームで残してるっていうような、
そういう感じなのかもしれないですね。
ああ、なるほどなるほど。
- ボーズ
- うん、残ってるよ、『MOTHER』は。
ほんとに、そういうものとして、ポンと残ってる。
だから、うらやましい、すごく。
それは、「物をつくる人」として。
- ボーズ
- うん。総合的にこういうものも含めて
残るじゃないですか。
だからね、いいよ、ほんとに。
うらやましい。いいなー。