三國万里子の  編みものの世界。

みちこ&なんこのプロローグ

このコンテンツは、
三國万里子さんの作品にハートをつかまれた、
ほぼ日乗組員ふたりの熱意によって誕生しました。
みちここと、山川みちこ。
なんここと、南郷瑠碧子。
ふたりは三國さんの編みものの、
どういうところに強くこころをひかれたのでしょう?

明日から始まる本編へのプロローグとして、
どうぞさらりとお読みください。
みちこと‥‥


なんこが‥‥


お互いに写真を撮りあいながら、
三國さんのことをあれこれ、おしゃべりします。



なんこ なんか、しんせんだね。
みちこ しんせん(笑)、あたらしい。
なんこ 女性の乗組員がふたりで語り合う記事って、
あんまりないでしょ?
みちこ そうかもしれない。
なんこ じゃあ、しんせんなきもちで、
はじめましょうか。
みちこ はじめましょう、三國万里子さんのお話。
なんこ そもそも、三國さんのことをしったのは、
その本だよね。

みちこ そう。
『編みものこもの』。
資料として誰かが買ってきたこれをみたのが、
わたしの最初の三國さん体験。
なんこ もしかしたらその本は、
わたしが買ってきたのかもしれない。
みちこ そうか、そうかもねー。
なんこ いずれにしても、
これがもう、超かわいかった。
みちこ 超かわいい。
なんこ びっくりしたよね。
みちこ 「すぐに編みたい」と思った。
なんこ で、いきなりこのミトンを編んじゃった。

みちこ うん。
なんこ すごいよ、こんなに高いハードルから。
みちこ だってこのページをみたら、
編みたくなるじゃない?

協力: 文化出版局 編みものこもの
なんこ ああー、かわいいー。
みちこ もう、これがつくりたくて、
この本を持って毛糸屋さんに行って、
写真をみせて、
「これを編みたいんです!」って(笑)。
なんこ いいじゃん、いいじゃん!
手に、つけてみてー。
みちこ ‥‥よいしょ。
じゃーん。

なんこ いいね、いいね、かわいいねー。
「幸せ〜」みたいな(笑)。
みちこ なんちゃんだって、
すごいのを編んでるじゃない。
なんこ わたしは、セーター。
まだ途中だけど。

みちこ 三國さんのを編むのは、これが初?
なんこ そう、初。
わたしも編みものはわりと昔からやってるので。
みちこ それにしたって、やっぱり、
最初にセーターはないでしょう(笑)。
なんこ だってこのページをみたら、編みたくもなるよ。

協力: 文化出版局 編みものワードロープ
みちこ あー、かわいー。
これは三國さんの2冊目の本だよね。
なんこ なんだろう? このかわいさは。

みちこ なんだろう‥‥編むのは好きだから
ときどき本を買って
編んでみたりしてたんだけど、
なんかこう、
いっつもモッサリしちゃってた(笑)。
なんこ あ、わかる、モッサリする(笑)。
妙にダボッとしたセーターとかになっちゃう。
みちこ ほんとにほしいものが編める本って
なかなか、なかったんだよねー。
なんこ そこに彗星のようにあらわれたのが‥‥
みちこ 三國さんの本。
モッサリしてなくて、
サイズ感がほんとにかわいい。

なんこ ぱっと見て、ふつうに、
「これに載ってるのはほしい」って思ったもん。
みちこ ほしいものが、編める。
なんこ 手作りはたのしくて大好きだけど、
それですてきなものが手に入るとは
あんまり思ってなかったよね。
みちこ そうそう、愛着はあるけど、それはそれ。
ほんとにかわいいのは、
やっぱりお店で買うものだと。
なんこ ところが三國さんの本だと、
売っているようなものが
うまくいけば自分で編めちゃう。
これは、ひゃっほーでしたよ。

みちこ という感じで、
三國さんの本に夢中になったわたしたちは、
ワークショップに行ってきたんだよね。
なんこ そう。
どんな人なんだろう? と思って。
去年の11月に、
靴下を編むワークショップへ。
みちこ うん。
なんこ 初めてお会いする前に
ちょっとウワサは聞いていました。
みちこ そのウワサは‥‥
「三國さんという人は、
 朝起きたらまず白湯を1杯飲んで、
 それからロックの音楽を聴きながら
 延々と編みものを続ける人なんです」っていう。
 それ、どういう人なんだろう?(笑)

なんこ で、お会いしてみて、
「なるほどー」と。
みちこ 「あ、こういう人なんだ」って思ったよね。
とても、さっぱりしたかたで。
なんこ そう、凛としているというか。
編みものの人だから、
乙女っぽい雰囲気も予想してたんだけど、
そうではなくて。
みちこ さばさばしていて。
なんこ きっぱりとも、されていて。
かっこいいかたでした。
みちこ うん、うん。
なんこ ぜひみんなにご紹介したいし、
わたしたちも
もっと三國さんのことをしりたい、と。
みちこ はい。
それで今度は、
12月の展覧会へ、取材にお邪魔しました。
なんこ あ〜。
みちこ 『長津姉妹店』
アット、吉祥寺ギャラリーフェブ
これはそのときのDMでーす。

なんこ ああ〜。
みちこ ふだんは別々にものづくりをしている
妹の料理家・なかしましほさんと、
年に一度だけ開くお店が
『長津姉妹店』なんです。
ちなみに「長津」というのは、姉妹の旧姓です。
なんこ あああ〜。
みちこ 毎年続けてきた『長津姉妹店』は、
去年の12月で、ひとまず終了だとか‥‥。
なんこ ああああ〜〜〜。
みちこ なんちゃん(笑)、
これに行けなかったんだよね。
なんこ ほんとにもう、残念!
どうしても避けられない用事が入って!
みちこ なので、わたしが行ってきました。
なんこ ‥‥やっぱり、すてきだった?
みちこ そりゃあ、もちろん。
なんこ いいなぁ〜。
‥‥どんなふうに?!
みちこ そこからが、本編ですよ。
なんこ え? なに? どういうこと?

みちこ だから(笑)、
その展覧会の様子をレポートするところから、
このコンテンツの本編がはじまるんです。
なんこ あ、なるほどー、そういう構成なのね。
みちこ 展覧会の朝は、
ほんとにすばらしかったんだよ。
なんこ そっかー。
みちこ そこで起きたこと、
ひとつずつレポートしていきますね。
なんこ たのしみ〜〜〜。


(本編へ、つづきます)

2011-03-15-TUE

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(c)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
イラスト/木下綾乃