みなさんこんにちは、
気仙沼在住のほぼ日乗組員、サユミです。
目黒での催しに来られない方のためにも、
「焼きさんま」と「さんまのすり身汁」のつくりかたを
地元の方々にうかがってきました。
新鮮なさんまを探して、ぜひぜひ挑戦してくださいねー。

   



お料理名人・武山せい子さんのこと

落語「目黒のさんま」を聞いたことがある方なら
ご存じでしょう。
お噺のなかで「お椀」になったさんまは、
「おいしくないもの」として登場しています。

ところが、
「目黒のさんま祭」に登場する「さんまのすり身汁」は、
落語にちなんでいるのに‥‥おいしい!

その「さんまのすり身汁」を準備する班のリーダーは、
武山せい子さんという女性です。



武山せい子さんは、「武山米店」のおかあさま。
「武山米店」は、創業明治10年のお米屋さんで、
昭和4年築の建物は国の登録文化財でしたが、
2階まで津波が押し寄せ、損壊してしまいました。
近々修復工事が始まる予定です。

せい子さんには、
「気仙沼のほぼ日」のページで、
「港のスズメさん便り」の投稿もしていただいています。

また、武山さんご一家は、
「スローな食に、スローな家」というブログを、
ご家族で8年つづけていらっしゃいます。
このブログ、
気仙沼好きのあいだではとても有名なんですよ。

同ブログの「居酒屋せいこのレシピ」には、
おいしそうな料理がズラリ!
ほんとに料理がお上手なんです。
そんなせい子さんがリーダーなのですから、
「目黒のさんま祭」の「さんまのすり身汁」が
おいしくなっちゃうのも仕方ない(?)というわけです。



さんまのすり身汁レシピ!

武山せい子さんから、ご家庭でもできる、
さんまのすり身汁のつくりかたを教えていただきました。



●材料(4人分)

さんま 大2尾(中3尾)
みそ  小さじ2
片栗粉 小さじ2
卵   1/2個

長ネギ みじん切り‥‥大さじ1
    斜め切り‥‥‥適宜
生姜汁 小さじ1
ゴボウ 5cm程度(ささがき)
豆腐  1/4丁
だし汁 4カップ
醤油  大さじ2
酒   大さじ1


●下準備

ネギをみじん切り、斜め切りにする。
ごぼうを5cmほどのささがきにし、
水でアク抜きをしておきます。


●つくりかた

1)さんまをすり身にする

さんまは3枚におろし、皮をむきます。
包丁で身を細かく刻み、
すり鉢で全体がなめらかになるまで、すります。
(フードプロセッサーを使うと中骨まで利用できる)
お好みで粗挽きにすれば、違った食感になります。

2)すり身に味をつける

すり身にみそ、片栗粉、卵を混ぜ、
みじん切りのネギと生姜汁を加え、よく混ぜます。



すり身がゆるいようであれば、
固さを片栗粉で調節します。



3)鍋の準備

だし汁にささがきしたゴボウを入れて、
ひと煮立ちさせます。
このゴボウが臭みを消し、汁の隠し味になります。

4)すり身を煮る

スプーンですり身を団子状にすくい、
鍋へ落とします。



すり身が浮き上がってきたら、
手でちぎった豆腐を入れます。



汁に酒、醤油を加え、味をととのえます。



5)盛りつけ

お椀に盛り付けます。



仕上げに、
斜め切りまたは小口切りのネギをのせて完成。



「目黒のさんま祭」で食べられる「さんまのすり身汁」を、
おうちで再現してくださいね。

大根、人参、里芋など、
季節の根菜を入れるのもおすすめだそうです。

せい子さん、ありがとうございました!