ずっと変わらないプリンで、
メリークリスマス。
クリスマスイブです。

いつもと全く違う今年も、
クリスマスは暦とおり、やってきて。
当然なのですけれど。

っていうことは逆に、
“いつも”って、何なんだ? と
あらためて思うような年の瀬です。



すべてが流転しそうな、
ことごとく予測不能な年だったので、
ずっと定番の、ずっと変わらずおいしいプリンを。



あぁ、この安心する感じ。
モロゾフのプリンは、祖母の大好物だったので、
いつも一緒に食べていました。
106歳の長寿をまっとうした彼女は、
100歳を超えても、この大きめのプリンを
ぺろっとたいらげてました。
健啖と、菓子好きと、おおざっぱなところは
隔世遺伝といわれるわたくしなので、
きっと食べつづけるのだと思います。祖母にならって。

「あ、もしもわたしへのおみやげをくださるなら、
モロゾフのプリンをお願いできるかしら?」
なんて、ストレートに指図するおばあさんに
なりそうな自分が、不安です。



プリンも、クリスマスの装いになってます。

赤いのが、定番のカスタードプリン。
1962年に生まれたということは
60年近く、親しまれ、愛され続けるロングセラー。

白いのが、とろなまカスタードプリン冬仕立て。
生地に練乳が加えられてたり、
キャラメルソースにメイプルシロップが入っているとか。
普通のカスタードプリンにくらべると、
たしかに、そのままとろけちゃいそうな感じです。





これは、どっちもおいしいのですよね。

たとえば、
焼き芋でホクホクとねっとりはどっちが好きか?
と聞かれたら、迷わずコンマで即答できますけど、
(ちなみに、ねっとりです。)
カスタードプリンの、ちょっと硬めというか
家庭でつくってた懐かしい感じのと、
家庭ではまず無理なんじゃないか?というような
とろとろやわらかいのだと。。。。。。。
難問ですよね。相当。
いや、答えは当分、出ないかな。
その時その時の気分で食べ分けたいっていうのが
正直なところでしょうか。



変わらず、おいしい定番と、
変わっていくなかでデビューする新商品、
両方があるという贅沢が、いいんですよね。また。
こうして静かに進化しつづけながら、
100年も、その先も、守られる味であってほしいな、と
1ファンとして願っています。

「子どものころ、祖母と一緒に食べてたのよ。
大きく見えるけど、ほら、食べられちゃうでしょ? 
こっちのあたらしいのもおいしいから、
大丈夫、大丈夫、ふたつくらい胃に入っちゃうわよ」
なんて、客に無理強いするおばあさんにもなりそうですけど。



話はまったく変わるのですが、
今日から、糸井さんとの連載対談? 連載記事? が
はじまる
らしいのですよね。

しかも、話し方についてわたしが話すという。。。
こっちが教えてほしい気も。
案の定、あっちこっちに話がそれたり、ずれたり。
大丈夫か? わたし。という内容になってます。



しかも、
イブにはマリーな部屋の菓子が、
わたしにとったら大事なのですけど、
ふたつも出てるって、くどくないですか。。。と
不安を伝えたら、ほぼ日乗組員のみなさんは
「いいんじゃないですか? マリーまつりみたいで」と。

大丈夫か? ほぼ日。

とにかくよしなに、読み流していただければ。
いや、糸井さんの部分はいつもに増して
「なるほどー」と思うから、
そこは読んでいただけると嬉しいですが。



あれこれあった年ですが、
どうか、あたたかなクリスマスを。
どんな時間も、きっと糧になっていくことを祈りつつ、
メリークリスマス。


わたなべ まり


 

2020-12-24-THU

モロゾフ



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