CAKE

 
 
賀茂川近い山里の小さなチーズケーキ


駆け足で初秋の京都に行ってきました。

真っ直ぐな北山杉が茂っている山里の
「村田森(むらた しん)」さんという
陶芸家を訪ねました。
引っ込み思案のオオカミ犬と
人懐っこい柴犬が出迎えてくれて、
鴨川の源流の音をすぐそばに聞きながら、
きれいで温かな焼きものを見せていただきました。





そっと出してくださった小さな白い金平糖と
白い茶器に注がれた玉露が美しく、
澄んだ空気とともに
身体にすーっと沁みこんでいくようでした。

陶器の柔らかな乳白色や
深い藍色に見入りながら友達と選んでたら
あっという間に時間は過ぎて、
もう一度二匹の犬達と遊んでから
車に乗り込んだ帰りがけ、
「新幹線の中で召し上がってください」と
小さな箱をいただきました。

京都駅に向かう車の中で覗いてみたら、
小さなチーズケーキがたくさん詰まっていて、
きゅうきゅうに肩寄せ合ってる感じが
いじらしくもあり、可愛くもあり‥‥。

童話に出てくるおもちゃ箱の中の小さな兵隊みたいに、
小指くらいのチーズケーキが
並びながら押しくらまんじゅうしてる感じと
言ったらいいのでしょうか。
車窓を流れる景色を見ながらつまんだら、
ふわっと溶けるような感覚の
淡くて軽やかな甘さでした。

これから日に日に冷えこんで、
色づいた葉が舞う季節になりますね。
よい晩秋を。

 

わたなべ まり

追伸
せっかく京都まで行くのだから! と、
この時期に出るという
出町柳の「ふたば」の栗餅を買おうと
意気込んでたのですが、
朝早い時間ではまだ出来ていなくて、
代わりに栗饅頭を買ってみました。

やっぱり美味でした。

 

 

2010-10-20-WED