CAKE

 
 
小菓子集合

こんなに春は駆け足で過ぎてたかな〜? と思うくらい、
桜、葉桜、八重桜と移る間にも新緑はぐんぐん伸びて、
気づいたら初夏に突入してる気が。
正直この間、年越し蕎麦を茹でたり、
おせち詰めたりしながら
今年になったと思ったのに、もうすぐ6月ということは、
もう折り返し地点‥‥なんて、
職場で口にしちゃったりしてる5月の入り口です。

この、口にしちゃってるっていうのが
曲者なんでしょうね。
子供の頃は多分、口にしちゃってなかったんでしょうし。
思ってもなかったかというと
「今年ももう半分か〜」くらいは
思ってた気もしますし。
中身も変わったかというと
「もっと教科書だけちゃんとやってたら、
 ツブシ効いたな〜」と中学の頃、
昔を(小学時代を)振り返ったりしてたのと
今も全く変わりませんし。
ということは、「最近の若い子は‥‥」と口にするのも
時間の問題かもしれません。
でも逆に、いつまでも天然に
自分の歳そのものの実感がなくて、
若い子と同じでいる感覚のまま口にしないのも、
違う問題かもしれなくて難しいところです。

そんなこんなで(って便利な言葉だナと思うものの、
つなぎになってない現実もありますが)
中年って言葉自体なんか不思議だな〜と
思ったりもします。
相対的すぎませんか? 中(なか)って。
数直線で表すと、幼年と壮年の中、
というか間の部分なんでしょうけれど、
その割に一番くらいに
人生で働いたり頑張っちゃってるし。
もっと自主的な呼び方の
年代区分にしてもよかったんじゃないかナ?
とも思うけれど、じゃあこれが的確なんてのもないので
やっぱり、なかごろの年あたりが落ち着くんでしょうか。

ただ、どんな呼ばれ方をしようが、総称で括られようが、
身体は正直に経てきた時間に合わせて、
少量を好むようになったりするものですね。
小さくて可愛いものは子供の頃から喜んでたことを思うと
少量好きも量や歳だけの話じゃないかもしれませんが。

身の丈とか腹八分って感じをだんだん分かってきたのは
大人になったな〜と、やや実感する部分ではあって、
おいしくて夢中で食べたあとに
気持ち悪くなって後悔した十代を偲びながら
「これでやめておこう」と
静かに箸を置いたりする不惑です。
この不惑という呼び方も、中年とは対照的に
“惑わず”とか限定されて困る感じもあるのですけれど。
全く惑いますし。
惑った挙げ句、放置したりすることも覚えますし。
個人的には、もともと後悔するけど反省しない性分は
小さい頃から変わらず、というか変われず、
気づくと今年の折り返し以上に
人生の折り返しに差しかかったりしてるので、
このままたくさん後悔しながら
楽しくも大雑把に人生を終えてしまいかねない現状を
やや憂うる余力も出てきました。
いつか本来の言葉通り、
「後悔はしないけれど、反省はします」
なんて静かに言ってみたいな〜と、
清々しい5月の風に思いながら、
本当にまとまらなくなったので、良い初夏を。

で、菓子なのですが、
品川駅内のecute(エキュート)で
小さなカップケーキをみつけて、
何だか春らしいな〜と幾つか買って書き始めたら、
こんな有様になりました。
すごく短く「春ですね」の回のつもりだったのに
自分の文章すら思惑に添わないものです‥‥。

だったら、小さい菓子を♪ と思い、
よく遣う(つもりで買って自宅消費することも多い)
葉山のサンルイ島のプティプールも載せようかと。
鎌倉山の麓にもあるお店で
普通の大きさのケーキも美味です。
(って当然ですよね、
 大きくなったらおいしくなくなる方が
 難しいですし。)

なんて思いながらスーパーに行ったら、
ものすごく小さな小判焼きが。
4個で普通の1個分くらいの大きさで、
迷わず買って夜食にしました。
小さいものにはつい目がいって、
買ってきては食べる時にややためらう
割りに結局たべて、
量としては普通量こなしてる現状です。
では、また。

わたなべ まり

 
patisserie サンルイ島 葉山店
神奈川県三浦郡葉山町一色685-4
046-875-8715
逗子駅より衣笠駅往きバスで一式住宅下車徒歩1分
 

2009-04-28-TUE