CAKE

 
 
ごく普通の日常菓子


今年も金木犀が散ってしまったな‥‥と思ったら、
銀木犀が小さな白い花をつけてました。

いっせいに香りで季節を満たす金木犀よりも密やかに、
香りをたどって、咲いてる姿を見つけれられることさえ
少なそうな銀木犀を愛おしく感じる晩秋です。

ハロウィーンを過ぎると、即、クリスマス色ですね。
営業や販売部門などはイベント万歳なのでしょうけれど、
当の消費者としては、楽しむはずの行事に
何だか追われてるみたいな錯覚が、
可笑しいような、淋しいような。
何年か後にはファッション業界並みに
冬に夏物、夏に冬物
なんて感じの世の中になってたら‥‥
それは、それで面白いのかな。
冬でもノースリーブになりましたものね、昨今。

菓子も季節をうつしますけれど、
うつさない菓子も好きです。
最もうつさないものって何でしょう?
最中、羊羹、饅頭、煎餅‥‥。
洋ものではプリン、ドーナツ、チーズケーキ等でしょうか。
チョコも昨今は冬ものとかありますしね。
羊羹も、水羊羹とか新茶羊羹などありますね。
最中や饅頭も季節ものがあると言えばあるか‥‥
恒久的な日常菓子って意外と難しいですね。
例えば、昭和のテレビドラマの
茶の間シーンで菓子皿にあったものと言ったら、
やはり煎餅でしょうか。
(みかんは冬で、果物ですし。)

以前書いた「足袋煎餅」のミニチュアを
最近、見つけたので載せますね。
そのまま「ちび足袋」という名前でした。

小さいものって、なんでこんなに可愛いんでしょうね。
ちびもの特集も、今度いいですね。
‥‥書いてることも何だか
理屈っぽい自分にヘコみがちなこの頃、
単純に「可愛いな〜♪」って菓子を
探してみるのも楽しみです。
そういえば、小さい頃から背の順でも
必ず後ろの方だった私は、
小さくて可愛いものに、いつも憧れてました。

夜が長くなってきましたね。
暖かい夜長を過ごされますよう。

わたなべ まり

 

2007-11-11-SUN