ライフ・イズ・マジック

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ!

ナポレオンズのHPは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

ぼくのなつやすみ日記

退院後、実に多くの皆さんから
「退院おめでとうございます!」
たくさんのお祝いメール!

いやぁ、ありがたいのなんのって。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

退院後、みなさんに感謝しつつ、
夢にまで見たご近所グルメを堪能する日々。

「小石さんが入院してから作ってなかった
 ベトナム風まぜ麺、ボブンを作りましょう」

いやはや、甘酸っぱくて
時にちょい辛スープが
甘辛の牛肉、揚げ春巻き、
香草とともにビーフンに絡み、
やがて渾然一体。

もう、夢中で食べる。
なんせ9ヶ月ぶりの美味。
うまい、うまい、うま過ぎる。

続いて病院では禁じられていた発酵食、
納豆とキムチのパスタ。

アサリのスープをまとったパスタの上に
椎茸、シメジ、ペースト状の納豆、キムチ。

発酵食に、なぜこんなにも惹かれるのだろう。
9ヶ月間、禁じられていた味。
禁断のネバネバ、ちょい辛。
糸を引く引く、あとを引く。

お昼の定番、五分づきごはんにみそ汁、
今日のおかずは豚肉と夏野菜の炒め。
入院前、ごくごく普通に食べていた昼ごはん。

うんうん、この味、滋味。
涙出そう。
日常の昼ごはんてこんなに美味しかったっけ。

退院前の1、2週間、
どうしても病院食が食べられず、
体重はかなり減った。

それを取り戻すように食べる日々で、
すっかりおじさん体型を取り戻した。
普通に生きる、幸せ太り。

退院後、数回の通院検査を無事に終え、
今は北海道の旭川空港近くの小さな町に滞在中。

今度は大自然の涼風というご馳走をたっぷり。
地元の人は、
「夜でも20度を越して寝苦しいのさ」
なんて言う。

いやいや、窓を開けて眠っていると
寒いくらいなんですけど。

ランチに寄った店の窓辺に背高の木々。
葉っぱを揺らして吹き過ぎる風に、
思わず深呼吸。

快晴の空にこの涼風、
ビールをゴクッといきたい!
でも、まだ退院したばかりで
アルコールを控えている。

「ぼく、注ぎ方が上手いんで
 生ビールに見えますけど、
 ノンアルです」

店のお兄さん渾身のノンアル生ビール風。

ゴクゴク、グビグビ、プハァ〜。
あぁ生きてて良かった。

お腹が出てても大丈夫。
白髪交じりの坊主頭だけど、大丈夫。

あれこれ、まだまだ大変だけど、ゆっくり
気長に暮らしていきます、大丈夫、大丈夫。

※「ライフ・イズ・マジック」は今後しばらく不定期更新となります。

 


明るく軽く親切なのに。
ほんの少し悲しみの味がするのだ。
マジックというのが、もともとそういう
素性のものなのだろうか。ー
糸井重里(帯コピーより)

「神様の愛したマジシャン」
著者:小石至誠
発行:徳間書店
ISBN-13: 978-4198625429
【Amazon.co.jpはこちら】


<DVDの紹介>


『ナポリニコフの魔術学校
(カードマジック編)』

*前田知洋さんがゲストです!


<単行本の紹介>


「ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と」

関連コンテンツ

今日のおすすめコンテンツ

「ほぼ日刊イトイ新聞」をフォローする