ライフ・イズ・マジック

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ!

ナポレオンズのHPは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

人に優しく、自分に大甘

『自分に厳しく、人に優しく』

みたいな人生訓をどこかで聞いて、
大いに納得したことがある。

でも、それがなかなか、難しい。

そこで、自分用にアレンジしてみることにした。

『まずは自分に甘く、その後、人に優しく』

「実にユニークな笑いのセンス。
 面白いかどうかはさておいて、
 まずは個性的でなくっちゃね」

「マジックがヘタ?
 だからテクニック一辺倒にならなくて
 済んだんじゃないの?」
 
「あったま・ぐるぐるというマジックを、
 よくも飽きずに続けてる、すごい」

てな具合。
自分へのヨイショ、これが意外と楽しい。

それぐらい自分を甘やかしておいて始めて、
人にも優しくなれるような気がする。

私はこれまで、他のマジシャン、芸人、
観客にまで、厳しくあたってきたような気がする。

「暗い顔してマジックの練習するの、やめなよ。
 そういうのをマジック陰気(インキ)って
 言うんだよっ」

「タレントが隠し芸にマジックをするの、嫌い。
 だって、時々、上手すぎて困るんだよっ」

「すぐにタネを知りたがるの、やめてください。
 タネ明かしは別料金ですっ」

これらは実際に口に出しているので、
ソフトな表現になっているが、
心の中で叫んでいる言葉はまさに猛毒級。

でも、もうお腹の中を解毒することにする。
そう、黒い思いのデトックス。

これからは、
『人に優しく、自分に大甘』
これでいきます、むふふふ。

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