ライフ・イズ・マジック

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ!

ナポレオンズのHPは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

スマホとネット・カフェ

< スマホに嫉妬 >

知人が上野周辺を彼女と初デートしたとのこと。
なんだか、うらやましい。

彼の職場が上野にあり、

「このあたりは僕の庭みたいなものなので、
 初デートは上野がいいかなぁと」

彼「この先が動物園だから、
  歩いて行ってみようか」

彼女「そうなの、
   あの、ちょっと待ってね」

そう言いつつ、
彼女はスマホで道程をチェック。

彼「そうだ、動物園近くに
  おいしいイタリアンがあってね‥‥」

彼女「へぇぇ、
   あ、ちょっと調べてみるね」

と、再びスマホに見入る。

彼「それとも、中華がいいかな」

彼女「中華って、これのこと?」

やはり、スマホでチェックする彼女。

「なんかねぇ、
 僕の言うこと信用してないんすよ。
 スマホの方が信用できるみたいで」

「でも、まさかスマホに
 嫉妬するわけにもいかないし。
 どうしたらいいんですかねぇ?」

スマホ世代も、なかなかに大変なようで。

< ネット・カフェ >

ご近所のご婦人が、いそいそと歩いている。

「こんにちは、どちらへ?」

「すっかり遅くなってしまって。
 今日はネット・カフェですのよ」

すごいもんだ、最近じゃ妙齢のご婦人も
ネット・カフェに行くのか。
おいらなんか一度も行ったことないのに。

どうにも気になって、
ご婦人の背中を目で追うと、
住宅街にある小さなカフェに
入っていくではないか。

こんなところに、
ネット・カフェがあったかなぁ。

入り口の張り紙を見ると、

『本日、ニット・カフェ開催中』

中を覗くと、数人のご婦人方が
楽しそうに編み物をしていた。




明るく軽く親切なのに。
 ほんの少し悲しみの味がするのだ。
 マジックというのが、もともとそういう
 素性のものなのだろうか。ー
        糸井重里(帯コピーより)

「神様の愛したマジシャン」
著者:小石至誠
価格:1,365 円(税込)
発行:徳間書店
ISBN-13: 978-4198625429
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『ナポリニコフの魔術学校
 (カードマジック編)』

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「ライフ・イズ・マジック
 種ありの人生と、種なしの人生と」

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