おおたか、ふじたの二人に
自分で自分の、これまでの転機が
手相に出ているか、
マーコさんに手伝っていただきながら、
観ていきましょう。
「あ、確かに、あの年齢のときに、
 こういうことがあったなぁ!」とか、
もしあるようだったら教えてください。
思い当たっても、
言いにくいことは言わなくていいですけど、

まず、ふじたさんから行きましょうか。
あなたは、こういうふうに、
22歳のあたりから、
運命線の流れが出てきていますよね。



ということは、22歳のあたりまでは、
大きく自分の土台を作るお勉強する時期でした。
22歳が「走り出すとき」だったのね。
はい。
「走り出すとき」っていうのは
いろんなことがあって、
自分の中で、ああ、だめなんじゃないか、
自分をちょっと臆病だ、
何だか自己否定が強かったなっていう感じなの。
そして24、5歳のあたりから
線の流れがきれいになってきている、
ということは22歳を基点に2年から2年半、
自分の中の内部的な葛藤を乗り越えるのに
必要だった。
──というふうに読めます。

はい。ちょうど、結婚したり、
ギリシャ語を習い始めたりしたころです。
結婚が23歳でしたから。
あなた、23でもう結婚なさったのね。
はい。
そしてギリシャ語を習ってる?
そうですね、そこから人生が変わりました、確かに。
21のときにギリシャと出会って、
23で結婚して、24からギリシャ語を習い始めました。
ちょうどそのころですね、
今の自分を、たぶん、形作っているのは。

なるほど。
そして2本の線で流れてるでしょ、運命線が。
これは、夫と志を同じくして
先に進んでいくということなの。
へぇー。
じゃあ、過去の例を見ると
確かに転機は手相に出ていた、
っていう話ですね‥‥。
そう、うん、わたしから見るとね。
わたしもそう思います。
その22、23あたりが確かに転機でした。
なるほど。
では、おおたか、いきましょうか。
ええ。マーコ先生、
まず、わたしの運命線、薄くて
よくわからない感じなんです。

ああ、あなたの運命線はね、
たしかにまだ薄いかもしれないですね、少しね。
でもあなたには運命線がいくつもあるんですよ。
中指に向かってのびていく、これも運命線、
ちょっとここ、薄いけどこれも運命線。
これも運命線。


ここで35歳ですね。
このあたりが30歳。
そうすると、いちばんおっきく
線が変わっているのは、このあたり。
切り替わってきてるじゃない?
はい。
30をちょっと過ぎたあたりから
徐々に気持ちが切り替え始める。
そして強く変化してくる。

おおたかさんは、まだ27歳ですよね。
その年に、ここ(ほぼ日)にやってきた。
そして最終的にどう仕事を進めていくかということは、
30くらいで出てくるみたい。
で、最終的に自分が、
ああ、こうなれてよかったっていうのは
33のあたりからでしょうね。
だから、これからまた転機があるということ。
なるほど。
だから次の転機は
あと5年後ぐらいでしょうか、
4、5年先の転機に向けて
今はまたそれの準備のとき、っていうふうに
考えていいように思います。
準備、はい。
今、おおたかの手を観るときに
マーコさん、彼女の手を、
こう(ぎゅっと握るように)なさったんですよ。
はいはいはい。
こうすると線が濃くなっていくでしょう?
見やすくなるんですよ。
そういうふうにして観れば、
線が薄くてよく見えないという人も、
いいですね。
そうですね。そして観るときにいいというだけじゃなく、
前、指ヨガとかやらせてもらったけど、
手相って自分で育てていくことができるんです。
うんうんうん。
運命も、もうあったり前のこととして変えていけるし、
先は何にも決まっていません。
人生がドライブだとしたら、
ハンドルを切り替えれば
どこにだって行けるじゃないですか、
自分の思いのまま。
幾らでも変えていけるし、変わっていくし、
どんなふうに変わっていけば素敵なのかなって
自分の中でいろんなナビ設計していけば
いいと思うんですよ。
(つづきます)
2012-04-03-TUE

 
協力:anan編集部(マガジンハウス) 
手相イラスト:上田三根子 
そのほかのイラスト:ほぼ日刊イトイ新聞